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「ろ」(授業面)

中国の大学のテストの種類とテスト監督

「ろ」(授業面)
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中国の大学のテストの種類

 

中国の大学はもうすぐ期末テストのシーズンが始まります。

 

中国の大学の科目は考試課の科目と考査課の科目に分けられています。

 

考試課の科目は正式的なテストをして、成績を付けなければなりません。一方、考査課の科目は考査という漢字からも分かるように、レポートなどで成績を付ければ良い科目です。ただ、考査課の場合でも、テストをして成績を付けても良いのですが。

 

日本人教師の場合はどこの大学でも主に会話の科目を担当することが多いです。会話の科目は口頭テストをやるべきですので、考査課になる場合が多いのですが、聴解や作文などの科目は大学によってまちまちで、考試課だったり、考査課だったりします。

 

私は考査課の科目を担当するほうが好きです。なぜなら、考査課の科目の場合は最後の授業でテストなどを行うことになっていますので、早く日本に帰国することができるからです。また、考査課の科目で筆記テストをやるとしても、本格的なテストを作る必要はなく、自分で適当にテストを作って、自分でテストを行えば良いからです。しかも、採点したテストの答案を提出する必要もないので、とても楽だからです。

 

一方、考試課の科目の場合は授業が終わった後に大学が指定したテスト週間にテストを行わなければなりません。また、テストが終わった後、テストを採点して、答案を提出する必要がありますし、更にはテストの分析表なども提出しなければなりません。ですから、その分、日本への帰国が遅れてしまいます。

 

考試課の科目はテスト週間にテストが行われるのですが、外教の場合はテスト監督を自分が行ったとしても、手当てをもらえないことが多いです。そのため、考査課の科目と比べて、テストの時間(2コマ分)を損してしまいます。ただ、自分がテスト監督をやらなくても良い大学もありますので、そういう大学の場合は損得が相殺され、この点については問題はなくなるのですが。

 

考試課の科目は正式的なテストを1科目につき、2種類作らなければなりません。再テスト用のためにです。大学によっては3種類作らなければならない大学もあります。

 

しかも、外国語学院の要求に沿った形でテストを作らなければなりません。厳しい大学の場合、特に有名大学の場合に多いと思うのですが、テストの文字のフォントや大きさに始まり、設問数、さらには選択問題は何%、記述問題は何%と細かく決まっている大学もあります。

 

更には作ったテストは日本語学科の主任に見せて、承諾のハンコやサインなどをもらわなければならないですし、テストの印刷も自分で印刷室に持っていって、印刷してもらわなければなりません。

 

もし複数の日本人教師が同学年でクラス別に同じ科目を担当している場合は共通のテストを作らなければならないことが多いですので、更に厄介になります。なぜなら、テストを相談して作らなければならないからです。同じ科目であっても、教師によって教え方などが違いますので、共通のテストを作るとなると、テスト作りがとても大変になります。

 

以上の点から私は考試課がとても嫌いです(笑)。もし考試課を担当したくない場合は時間割が決まる前に、考試課を外してもらうように予め根回しをしておくと良いと思います(笑)

 

ただ、考査課もデメリットはあるのですが。それは考査課の科目で筆記テストをやる場合、テスト監督は自分1人だけになってしまうことです。もし同じ科目を何クラスも担当している場合は一斉に試験を行う必要があるため、その場合は大教室を使ってテストを行わなければなりませんので、カンニングを防ぐのがとても難しくなってしまいます。

 

一方、考試課の場合はテストを作るのは面倒なのですが、テスト監督は複数いますので、カンニングを防止できます。

 

中国の大学のテスト監督

 

自分もテスト監督をやる場合は自分の他に1~2人ぐらいの先生がテスト監督として来てくれます。ただ、その先生が日本語学科の先生とは限らないのですが。私の場合は他の学科の先生と組むことのほうが多いです。ですから、テストの時間は学生と同じく私も緊張してしまいます(笑)

 

しかし、中国人の先生の中には机間巡視を行わずに、前や後ろの席にどかんと席を陣取って、自分の試験の採点をしたり、本を読んだりしている先生もいますが。

 

そういう先生と組んでしまった場合、こちらはとても困ってしまうのですが、学生たちはとても喜びます(笑)

 

先ほども書きましたが、中国人の先生の場合はテスト監督をしたら、手当てをもらえるのですが、外教の場合は一般的には手当てをもらえない大学が多いのが実情です。

 

もし手当てを出してくれるのであれば、私は望んでテスト監督をしますが。なぜなら、ただ席に座って、読書をしているだけで、お金がもらえるからです(笑)

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