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「に」(教材面)作文教材

4コマ漫画を使った作文の授業

「に」(教材面)
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4コマ漫画を使った作文の授業

 

作文の授業で4コマ漫画を使えば、起承転結を学べるだけではなく、文と文のつながりの大切さや想像力を養うことができます。

 

4コマ漫画はストーリーになっていますので、いつも作文の時間に何を書けば良いのか分からず、ずっと頭を悩ませている学生たちにも書きたい気持ちを醸成させることができます。

 

4コマ漫画を作文教材として使う場合はストーリーが分かりやすく、最後の落ちが面白いものを選ぶと良いです。

 

例えば、こちらで紹介されている4コマ漫画のセリフを空白にして、学生に作文を書いてもらうと良いと思います。イラストも可愛らしいので、きっと男子学生の書く心をくすぐると思います(笑)

 

作文を書く前に、学生に1コマ1コマのストーリーを話してもらえば、話す練習にもなります。

 

例えば、1コマ目がどんな場面か話してもらったり、あるいは、具体的に質問して答えてもらうのも良いと思います。

 

①この女の子は何を買ったと思いますか。

②この女の子はどうしてそれを買ったと思いますか。

③この女の子は今どんな気持ちだと思いますか。

 

また、その話してもらった内容をもとに、その4コマ漫画で使う語彙や文法を導入すれば、日本語が苦手な学生に対して、書くためのヒントを提供することができます。

 

書いてもらうときはセリフだけではなく、1コマ1コマの状況や登場人物の気持ちなどを書いてもらうと良いです。また、その後の展開を書いてもらうのも想像力を養う上において良いです。

 

例えば、

 

「家に帰って、箱を開けたら、ケーキがぐちゃぐちゃになっていました。今日は誕生日なのに、踏んだり蹴ったりの1日でした。」

「家に帰って、箱を開けたら、なんとケーキが入っていませんでした。どうやら店員さんがケーキを入れ忘れてしまったようです。店員さんのミスのおかげで、ケーキがぐちゃぐちゃにならずに済みました。めでたし。めでたし。」

 

登場人物の「女の子」を主語にして書いてもらっても良いですし、あるいは、私視点にして、「私」を主語にして、書いてもらうのも良いと思います。

 

また、最初の書き出しを指定するのも良いと思います。

 

例えば、「今日は私の誕生日です」

 

このように書き出しを指定することで、書き出しで悩んでしまう学生の鉛筆を止めさせないようにすることができます。

 

作文を書いてもらった後はみんなの前で作文を読んでもらったり、あるいは、ペアになって読み聞かせをすると良いです。作文の目的はやはり読み手を意識して、相手に伝える分かりやすい文章を書くことですので、作文を読ませることも読み手を意識させる上でとても大事だと思います。

 

小学校でも4コマ漫画を使った作文の授業が子供を熱中させ、子供が喜んで進んで書く授業になっているようです。そのため、教師も子供も作文の授業が待ち遠しくなっているようです。

 

やはり作文の授業は学生に早く書きたいという気持ちにさせることがとても重要だと思いますので、それが簡単に実現できてしまう4コマ漫画はまさしく作文の授業が苦手な日本語教師にとっての救世主(メシア)になってくれます。

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