スポンサーリンク
文型の使い分け日本語文型

「黒板に来てください」が非文の理由

文型の使い分け
この記事は約2分で読めます。
スポンサーリンク

「黒板に来てください」が非文の理由

 

なぜ「家に来てください」とは言えるのに、「黒板に来てください」とは言えないのでしょうか。

 

その理由は黒板は「場所を表す名詞」ではなく、「物を表す名詞」だからです。一見すると、黒板も場所を表しているように思えますが、しかしながら、場所ではありません。なぜなら、黒板は取り外すことができるので、移動することが可能だからです。このように黒板は位置を変えることができるため、場所の名詞として必要な固定性に欠けてしまいます。つまり、場所の名詞として機能するためには不動産の要素が必要になるのです。

 

そのため、「黒板に来てください」とは言えず、「黒板の前に来てください」や「黒板のところに来てください」のように場所を表す言葉を補わなければなりません。

 

ただ、バス停については黒板よりも移動させやすいのに、どうして「バス停に来てください」と言えるのかはいまいちわからないのですが。

 

おそらくバス停は人々に場所として認識されているためだと思うのですが。なぜなら、人々はバスに乗るとき、バス停がある場所に行って、乗るからです。特に、いつも利用しているバス停だと、場所としての認識がとても強いのではないかと思います。そのため、人々はバス停をほぼ固定されている不動産として捉えているため、バス停は場所の名詞として機能しているのではないかと思われます。

コメント