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学生からの質問

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学生からの質問

日本語教師は学生から質問されることが多いです。「質問される」と受身形にしたのは、私は質問されるのが嫌だからです(笑)

1年生の場合は中国語で質問してきます。ですから、中国語が拙い私は1年生の質問に答えるのは大変です。ですから、1年生に質問されたら、私はいつも「中国人の先生に聞いてください」と言っています(汗)。そうすれば、1年生の学生は質問しなくなります(笑)

学生の質問は日本語の文法に関するものや語彙の由来に関するものに始まり、日本文化に関するもの、私自身に関するものなど多岐に渡ります。

日本語の文法や語彙の由来に関する質問は、私はほぼ即答で答えることができるようになってきましたが、問題は日本の文化に関する質問です。日本語教師は日本語を教えることに関してはプロですが、日本文化を教えることに関してはプロではないからです。

ただ、中国の大学の場合、日本人外教は日本概況の授業を担当することが多いですので、本来は日本文化に関しても、プロでなければならないのですが。

私は日本人ですが、自国の文化について、よく知らないのが本音です(汗)。ですから、学生が日本文化に関して質問してきても、即答で答えることができないことが多いです。なぜなら、学生が質問してくるのは、普段日本人が疑問を抱かないようなことを質問してくるからです。これを例えて言うなら、まさしく、痛い所を突くような質問です(笑)

先日、学生に「お握りはどうして三角形なんですか」と質問されてしまいました。

私はおにぎりが好きですが、おにぎりを食べるとき、そんな形のことを気にしたこともなかったので(形よりも中身が大事なので(笑))、質問されてはじめて、「言わてみれば、どうして三角形なんだろう」と疑問を抱きました。

日本語教師という職業は、学生の何気ない質問から、普段は意識したことがない、日本語の疑問や日本文化の疑問に気づかされます。その疑問を通じて、改めて日本語の美しさや日本の文化の素晴らしさなどに気づくことができます。ですから、毎日が驚きと発見の連続です。時には、私は本当に日本人なのだろうかと、苛まれることもあるぐらいです(笑)

また、日本語教師は学生の疑問を抱く力を育てていくことも大事だと思います。やはり、勉強は受け身の姿勢だけでは伸びないからです。日本語教師がこの学生の疑問を抱く力を育てることで、学生がもっと知りたいと思うようになり、それが学生のモチベーションを高めることにつながっていきます。

ですから、日本語教師には学生に疑問を抱かせるような授業の工夫と、その疑問を解決させてあげられる能力が必要なのではないかと思います。

学生への質問

私はただ学生に質問されるだけではなく、逆に学生に中国語の文法や中国文化などについて、質問しています。

例えば、中国語の文法でしたら、「都十二点了」と「已经十二点了」の違いだったり、中国文化でしたら、「どうしてチャイナドレスは横が開いているのですか」などです。

このような質問をすることによって、私の中国語の能力も上がり、いつか中国語の先生にもなれると思いますし(笑)、中国文化も理解できますので、中国人よりも中国通になれると思います(笑)

ただ、学生は中国語の先生でもないですし、中国文化に精通しているわけでもありませんので、質問に答えられないことのほうが多いと思いますが。しかしながら、その答えられないことがきっかけとなって、学生に改めて、自国の言葉や文化などについて、考えさせることができます。

また、日本語で答えますので、日本語の練習にもなります。ですから、話題に困ったら、中国語の質問や中国文化について、質問するのも1つの手です(笑)

ただ、授業中、学生には歴史的な問題や政治的な問題についての質問はしないほうが良いと思います。特に、政治的な問題の質問はご法度です。例えば、「天安門事件についてどう思いますか」や「中国共産党の一党独裁についてどう思いますか」など。

なぜなら、中国の大学では、授業中に政治的な問題を取り扱うのは禁じられているからです。これは契約書にも明記されている場合もあります。ただ、授業外は問題ないとは思いますが、やはり、学生には質問しないほうが無難だと思います。自国のことを質問され、それを批判されると、良い気はしませんので。

また、中国の大学には一般的に各クラスに1人は共産党員がいます。ですから、教師の言論は常に監視されている状況にあると言っても過言ではありません。

また、中国の大学は学長の上に党委書記がおり、大学の実権は学長ではなく、党委書記にあります。ですから、もし授業中、党批判をしてしまったら、党員の学生が党委書記に報告する恐れがあります。

また、中国の大学には一般的に各クラスに教師の授業や言動などについて、主任や学院長に報告する学生がおり、定期的に会議で授業の状況などを報告しています。

ですから、もし、授業中に党批判などをしてしまったら、その学生からも報告されてしまい、来年度の契約更新がなくなってしまったり、最悪、即解雇されてしまう恐れもあります。

大学は高等教育機関ですが、中国の場合、大学でも、言論の自由がほぼ認められていませんので、授業中は特に政治的な問題に関する言動には注意する必要があります。

それでも、もし中国人と歴史的な問題や政治的な問題について語り合いたかったら、中国人の友達や飲み屋にいるおじさんたちと語り合ったら良いと思います。

ただ、飲み屋にいるおじさんたちと話をする場合、お酒が入っていますので、話の内容や話の仕方によっては、危なくなるかもしれませんので、殴られる覚悟はしておいたほうが良いと思います(笑)

なぜなら、中国では今でも日常的に反日教育が行われており、日本人に対して、よいイメージを持っていないからです。

おにぎりが三角形の理由

おにぎりが三角の形をしている理由ですが、それは食べやすいからです(笑)。三角の場合、3箇所のてっぺんのどこからでも食べられます。まるでとんがりコーンのように(笑)

実は、おにぎりが三角の形をしているのは、昔の日本人が山を神格化しており、その神の力を授かるために、米を山型にして食べたのが起源だそうです。つまり、おにぎりは三角形ではなく、山型だったのです(笑)

ですから、おにぎりには神の力が宿っているのです。今ではお手軽フードになっていますが、実はおにぎりは高貴な食べ物だったのです。

このおにぎりの話を通じて、私はやはり日本語教師は日本語の文法や語彙についてばかり研究するのではなく、日本文化についても、研究する必要があるなとつくづく感じました。

中国の大学の場合、日本人外教は日本概況の授業を担当させられることが多いですので、そのときに困らないためにも、今から知識を蓄えておいたほうが良いと思います。

私は今まで日本概況の授業を2回担当したことがありますが、やはり、土壇場での知識だけでは内容が薄くなってしまいますので、学生が興味を持ってくれません。ですから、事前に、こういうトリビアをたくさんストックしておき、授業中に、いろいろな話をしてあげれば、学生はきっと興味を持ってくれ、日本概況の授業が好きになってくれるばかりではなく、日本への関心ももっと深めさせることができると思います。

ですから、今後、こちらのホームページでも、日本文化のトリビアについても、たくさん紹介していけたらなと思っています。日本人の知らない日本文化を(笑)

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