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やる気がない学生たちへの対応

「ろ」(授業面)
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やる気がない学生たち

 

 

中国の大学生の中にも、もちろんやる気がない学生たちがいます。やる気がない学生たちの大半はそもそも日本語にまったく興味がありません。なぜなら、そのような学生たちは、高考の点数が低かったために、仕方なしに日本語学科に入ってきた学生たちだからです。

 

ですから、そのような学生たちは入学当初から勉学へのモチベーションが低く、2年次での転学を考えている学生が大半を占めています。

 

 

特に男子学生の場合は理系の学科を望んでいたのに、高考の点数が低かったために、文系の日本語学科に入ってしまったため、2年次に編入のテストを受けて、理系の学科に転学していく学生がたくさんいます。そのため、2年生になると、日本語学科の1クラスの人数が少なくなったりします。また、転学に失敗した学生は、そのまま日本語学科に居座ることになります。

 

ですから、そのような学生たちは授業に来なかったり、来ても授業中、携帯でゲームをしていたり、音楽を聞いていたり、動画を見ていたり、寝ていたりします。

 

そのため、学生の中には3年生になっても、五十音が読めない学生もいるぐらいです。このような状況ですから、そんな学生たちにやる気を出させるのはどんな優秀な教師であっても不可能なのです。まだ1年生であれば、やる気を出させることは可能かもしれませんが、これが2、3年生の段階にもなると、可能性は0どころか、マイナスなのです。

 

また、底辺校の大学の学生の場合も一般的に勉強へのモチベーションが低く、勉強の習慣もしっかり身に付いていないため、大半の学生は毎日遊んでばかりいて、ぜんぜん勉強をしません。ですから、そんな学生たちにやる気を出させるのもとても難しいです。

 

 

やる気がない学生への対応

 

 

では、やる気がない学生への対応はどのようにしたら良いのでしょうか。結論から申し上げますと、やる気がない学生に対応しないのがベストだと思います。

 

私の場合は授業中うるさくしなければ、授業中何をしていようが注意したりはしません。例えば、ゲームをやっていようが、音楽を聞いていようが、内職をしていようが、寝ていようが、他人に迷惑を掛けなければ、私は一切注意はしません。

 

これは職務怠慢なのではと思われるかもしれませんが、実際、注意したところで、端から日本語に興味がない学生たちに、やる気を出させられるわけでもないですので、注意すればする分だけその労力が無駄になってしまいます。それなら、放っておいたほうが自分にとっても、彼らにとっても良いと思うのです。

 

そもそも最高学府の大学ですから、義務教育でもないですので、小学生みたく叱るのはおかしいのではないかと思うのです。大学では勉強するかしないかは本人の自由ですので、今更教師がとやかく言う筋合いはないのではないかと。

 

また、勉強しないで困るのは教師ではなく、本人たちですから。そのことを教師が学生たちに分からせることも必要なことだと思いますが、ただ、残念ながら、実際のところ、勉強しなくても、本人たちは全く困らないのが中国の現実なのです。

 

なぜなら、そのような学生たちは、卒業後、日本語に関係する仕事に就こうという目的はまったくなく、学位を取るのが目的になっているからです。学位さえ取れれば、日本語関係の仕事でなくても、どこかに就職できるだろうという甘い考えが根底にあります。

 

また、中国はコネ社会ですので、親が力を持っていたり、お金持ちであったりすると、一生懸命勉強しなくても、簡単に就職できてしまう実情もあります。ですから、一生懸命勉強している学生たちよりも、一生懸命勉強しない学生たちのほうが安泰な道が待ち受けていることも多いのも事実です。

 

このような実情がありますから、授業中やる気のない学生に対応するのに時間を割くのではなく、やる気がある学生にもっとやる気を出させるような授業を十分にすることを心掛けるべきだという結論に私は至りました。

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