スポンサーリンク
「へ」(生活面)

中国で慣れない習慣

「へ」(生活面)
この記事は約8分で読めます。
スポンサーリンク

私は1週間に1度ぐらい部屋を掃除しています。部屋を掃除したときはいつも「部屋をもう2度と汚くしないぞ」と心に誓うのですが、しかしながら、また2、3日したら、元の汚い部屋に戻ってしまっていることが多々あります(汗)。ですから、私の場合は部屋を掃除→部屋が汚れる→また部屋を掃除→また部屋が汚れるの悪習慣になっています。

 

私の精神が弱いため、こうなってしまうのか、それとも、仕事が忙しいから、部屋も汚れてしまうのか、定かではありませんが、これはダイエットの誓いと似ているかもしれません。「明日からダイエットするぞ」と心に決めるのですが、何か美味しい物を目にしてしまうと、「今日はいいや。また明日からにしよう」と思ってしまう深層心理と似ているかなと(笑)

 

中国で慣れない2つの習慣

 

私はこのような悪習慣があるのですが、こちら中国でも慣れない2つの習慣があります。それは、

 

①値段交渉

②店員さんがすぐやって来る

 

です。

 

値段交渉

 

日本ではほとんどありませんが、中国ではまだ値札がついていないお店がたくさんあります。ただ、中国も発展してきていますので、昔ほど多くはありませんが。

 

値札がついてないお店で買い物をする場合は買い物バトルをしなければなりません。なぜなら、お店の人はできるだけ高い値段で売りたいですし、一方、お客はできるだけ安い値段で買いたいからです。ですから、商売と言うのは騙し合いで成り立っているとも言えます(笑)

 

そのため、お店の人はまず必ず値段を吹っ掛けてきますので、お客はそれに負けず劣らず、安い値段を吹っ掛けることが必要です。一般的に吹っ掛けられた値段の半分ぐらいの値段で交渉を始めるのが鉄則です。

 

なぜなら、お店の人もそれを見越していますので、倍額の値段で吹っ掛けてくるからです。ただ、値段交渉に慣れていないと、なかなかその額を言い出せませんが。かつての私がまさしくそうでした。

 

もし半額の値段を提示してもお店の人がNOと言った場合はお店を去る演技をしたら良いです。なぜなら、お店の人はその額でも、売りたかった場合は「仕方がないな、その値段でもいいよ」と言い寄ってきますし、その額だったら、赤字になる場合は何も言ってきませんので、ここが判断材料の1つになります。

 

もし前者の場合は更にそこから値段交渉をすることもできますが、一般的に日本人は遠慮してしまう傾向にあります。ただ、半額になれば、お互いしめたものです。なぜなら、お客は安く買えたという気分になれますし、お店の人も少し高く売れたと思うので、お互いウハウハの状態になれるからです。

 

もし後者の場合は本当に欲しい物であれば、「どれぐらいの値段だったら、売れるのか」を確認したら良いですし、別にそれほど欲しい物でなければ、お店を去れば良いです。

 

一般的にデパートやスーパーなどでは値札がついていますので、値段交渉はできませんが、小さなお店や小さな料理店であれば、値札がついていたとしても、値段交渉できる可能性もありますので、ダメもとで値段交渉してみるのも良いです。

 

もしダメだったら、ダメで良いですし、もし値引きしてくれたら、ラッキーですので。これは告白と似ているかもしれません。もし告白が失敗すれば、また違う恋を探せば良いですし、もし告白が成功すればラッキーですので(笑)

 

また、そのお店のリピーターであれば、値引き交渉も可能ですし、お店の人が勝手に値段を安くしてくれたりもします。例えば、小さい料理店の場合は値段の端数をおまけしてくれたりします。

 

これはいかがわしいテクニックかもしれませんが(笑)、お会計をする際、端数分の細かいお金がないと言うと、店員さんが「端数の細かいお金は良いよ」と言ってくれるときもあります。ですから、一か八かで、この言葉を言ってみるのもお勧めです(笑)

 

店員さんがすぐ来る

 

日本では買い物をするとき、店員さんが『何をお探しですか』と声を掛けてくることは少ないですが、中国では店に入った瞬間、『何をお探しですか』と声を掛けられます。

 

これはお店のサービスと捉えたら良いのか、それとも余計なお世話と捉えたらよいのか微妙なのですが。なぜなら、私はゆっくり自分だけで見たいからです。

 

たとえば、お酒を買いに行ったとき、店員さんがいろいろなお酒を勧めてきます。勧めてくるなら、まだ良いのですが、時には勝手に買い物カゴに入れてくることもあります。

 

また、携帯電話屋で携帯を見に行ったときは店員さんが『どこのメーカーのどの機種をお探しですか』と言って、1個1個携帯を取り出して、勧めて来たり、携帯の機能などを細かく説明してきます。

 

私は半分ぐらいしか聞き取れないのですが、それでも、店員さんは一生懸命説明してきます。ですから、いつの間にか買わなきゃならない雰囲気になっています(笑)

 

日本人的にはあれだけ一生懸命説明しているのに、何も買わないで帰るのはとても申し訳ないと思ってしまう、他人への思いやりの精神が買い物のときにも働いてしまうのです(笑)

 

もし本当に携帯を買うつもりで行ったのであれば、まだ良いのですが、ただ携帯を見るために行ったときは、とても申し訳なくなってしまうと言いますか。

 

そんなときに、お勧めなのが『我随便看看(私はただ見ているだけです)』という言葉です。これを言えば、店員さんを離すことができます。ですから、この言葉はまるで魔法のような言葉なのです(笑)

 

中国人は気さく

 

最後にもう1つおまけの習慣なんですが、中国人は店員さんの影響を受けてなのでしょうか、とても気さくに声を掛けてきます。日本では声を掛けると、相手に警戒されてしまうので、見ず知らずの人にあまり声を掛けることはないと思いますが、中国では日常茶飯事です。

 

私はこの前、スーパーで買い物をしたのですが、その時、私の後ろにおばさんが並んでいました。私はワインを買ったのですが、それをレジの台の上に置いて、清算を待っていたところ、その後ろのおばさんが私のワインを見て、「そのワインはいくらなの。美味しいの」と聞いてきました。

 

私は日本では一度もこういうシーンに出くわしたことがありませんが、中国ではごくごく普通の光景です。ですから、中国人はほんと気さくと言いますか、可愛く見えます(笑)

 

汽車に乗っている時も隣の人や前の人が話しかけて来たり、お菓子をくれたりします。日本人だとわかると、このような感じで、人が寄って来ることもあります。

特に、私は汽車の中の車内販売での店員さんとお客のやりとりが好きです。中国の汽車の中ではジャパネットタカタのような車内ショッピングがあります。ここでの店員さんとお客のやりとりがとてもユーモアで、面白いです。これを毎回見るたびに、私は気さくに声を掛けられる中国の国民性をとても羨ましく思います。

 

ただ、私は中国で嫌いな習慣もあります。それは、

 

①先降り後乗りができない

②喧嘩を止めない

 

です。

 

先降り後乗りができない

 

中国人は地下鉄などで先降り後乗りができません。中国ではいつも先乗り後降りです。日本でしたら、幼稚園の園児でも先乗り後降りができるのですが。

 

中国の場合は必ずドアが開いた瞬間、人が乗って来ます。ですから、混んでいる場合、降りるのも大変です。なぜなら、ドアが開いた瞬間一気に乗って来るからです。私は一度、中国人の若い女性が降りる時、「先降り後降りだ」と叫びながら、降りていたのを見たことがあります。

 

先に乗って座りたい気持ちも分からないわけではないのですが、ただ、傍から見ていると、とてもみっともない、あるまじき行為だと強く感じます。この行為には中国人の自分さえ良ければそれで良いという心理がまさしく凝縮されているのではないかと思います。

 

また、中国では途中で降りる人のために、ドア近くの人が一度、ホームに降りる光景なんて見られません。日本では常識的なことですが、こちら中国では非常識なことになっています。

 

なぜなら、そうすると、乗れなくなってしまうからです。中国では先乗り後降りが当たり前ですから、もし降りてしまった場合、ホームに並んでいる人たちが一気に乗ってきますので、乗れなくなってしまうからです。まさしく正直者が馬鹿を見る世界になっています(笑)

 

ですから、このような先乗り後降りの啓発活動がよく行われています。ただ、行われたとしても、効果は薄いのですが。

 

また、中国人は状況判断が苦手なのか、混んでいても、空いている場所に動こうとはしません。例えば、バスの中で後ろの方は空いているのに、後ろのほうに行こうとはしません。

 

ですから、バスの運転手が「後ろに行け」と叫んでいる光景をよく見かけます。こちらも中国の個人主義が現れていて、後ろに行くと、降りるのが面倒になるという理由から、後ろに行かないのではないのかと思うのですが。

 

喧嘩が多い

 

中国ではよく街中で喧嘩しているのを見掛けます。口喧嘩もあれば、殴り合いの喧嘩もあります。私も何度も見たことがあります。

 

一度、たくさんの男が鉄パイプを持って、一人の男を追い掛けているのを見たことがあります。その後、その男は捕まり、その男たちにタクシーに乗せられ、どこかに消えてしまいましたが。ですが、誰も警察に通報しようとはしませんでした。

 

私は一度、殴り合いの喧嘩をしているところを見たことがありますが、そのときも誰も止めようとしませんでしたし、誰も警察に通報しようともしませんでした。かくいう私もそうなので、これに関しては何も言えませんが(汗)

 

ですから、永遠に殴り合いの喧嘩が続いていました。おそらく、関わりたくないという心理が働くためなのでしょう。これは日本でもそうかもしれませんが。

 

私も電車の男のように喧嘩を止めに入れるような男になりたいと思う今日この頃です(笑)

コメント