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日本語文型語彙の使い分け

「違う」の活用

日本語文型
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「違う」の活用

 

「違う」は動詞です。そのため、否定形は「違わない」になります。しかし、中国の学生はよく「違くない」と活用させてしまいます。この誤用は中国の学生に限らず、日本人の若者の中にもおり、よく芸能人なども使っています。さすがにアナウンサーは使いませんが。

 

中国の学生が「違くない」と活用させてしまう理由はおそらく「違う」は動作ではなく、「他と一致しない」という状態を表しているため、動詞ではなく、形容詞だと認識してしまっているからだと思われます。

 

「違う」の対義語は「同じ」です。「同じ」は形容動詞です。つまり、対義語が形容動詞になるということは「違う」という動詞の意味に少なからずも形容詞的なものが含まれているということになります。これは「ある」の対義語である「ない」との関係と似ています。「ある」は動詞ですが、「ない」は形容詞です。そのため、学生は「違う」も形容詞だと誤認してしまっているのかもしれません。

 

また、「違う」は「違い」という名詞的な使い方もあります。例えば、「日本と中国の違いは~です。これが最も大きな違いです。」です。この「違い」の語尾が「い」で終わっているため、学生は「違う」が形容詞であると誤認してしまっているのではないかと思われます。

 

今思ったのですが、学生は「違う」という動詞の活用を間違えているのではなく、「違い」という名詞の活用を間違えて、形容詞の活用にしてしまっているのではないだろうかと思いました。

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