日本のフィンガーファミリー
突然ですが、なぞなぞです。
お父さんの隣にお母さんがいます。お母さんの隣にはお兄さんがいます。では、お兄さんの隣には誰がいますか?
先日、授業前のウォーミングアップとして、学生たちにこのなぞなぞを出しました。正解者はいたのですが、意外にもその理由を説明できる学生は1人もいませんでした。
幼稚園の頃、みなさんもこちらの「おはなしゆびさん」という歌を歌わされたのではないかと思います。
幼稚園児に「親指、人差し指、中指、薬指、小指」と教えても、覚えられないため、「お父さん指、お母さん指、お兄さん指、お姉さん指、赤ちゃん指」という比喩的な言い方が生まれたと思うのですが、中国では幼稚園でもこのような言い方は教えないため、正解がお姉さんの理由を説明できる学生がいませんでした。
フィンガーファミリーが日本だけのスタンダードだったとは気づかず、このなぞなぞを出してしまったために、なぞなぞは失敗してしまいましたが、しかしながら、学生たちには、フィンガーファミリーの言い方が面白いと好評でした。
ただ、お父さんが可哀そうだという意見もあったのですが。なぜなら、お父さんが窓際族のように家族から一番離れたところにいますし、それに、チビでデブだからです(笑)
そこで、すかさず、「お父さんがなぜ一番遠くて、低いところにいるのか」というクイズを出しました。2020年のサラリーマン川柳で第1位に「我が家では 最強スクラム 妻・娘」が選ばれましたが、「この句が日本の家族の現状を端的に表しています。日本ではお父さんの身分は家族の中で一番低いので、一番下部にいるのです」と学生に説明しておきました(笑)
では、なぜ中国ではフィンガーファミリーの言い方が誕生しなかったのかと言いますと、おそらく中国は1人っ子政策の影響のため、1人っ子が多いので、お兄さん、お姉さんがいない家庭が多いからなのではないかと思います。現に学生の大半が一人っ子ですので。
こちらの記事に中国語と日本語の指の言い方について書いてありますので、こちらの記事もぜひ参考にされてみてください。
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