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「ろ」(授業面)

授業で笑いを取る方法

「ろ」(授業面)
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笑いは大事

 

 

日本語教師は授業でお笑いタレントのように笑いを取るのはとても難しいです。例えば、授業中、ダジャレを言ったとしても、日本語学習者には日本のダジャレが通じにくいからです。

 

そのため、トイレに行きたい学生がいたときに、その学生に「じゃ、トイレにいっトイレ」とか言っても、寒くなるどころか、無反応で終わってしまいます。

 

無反応ほど怖いものはありません。寒いと言ってくれたほうが何百倍もましなんですが。もし日本の小学生であれば、これだけで大爆笑してくれますが。

 

このように授業では笑いは取りにくいのですが、私はそれでも諦めずに、できるだけ1時間に1回は笑いを取るように心掛けています。

 

なぜなら、笑いは学生の授業への緊張感を和らげたり、授業を和ませたりすることができるからです。中国の学生は素直ですので、笑ってくれるときは、みんな大爆笑してくれます。

 

一度、授業中にみんなが一斉に大爆笑してくれたのを経験してしまうと、お笑いタレントではありませんが、その快感が心地よく感じられ、何度でもこのような笑いを取りたいと思ってしまうようになってしまいます(笑)

 

 

授業で笑いを取る方法

 

 

授業で笑いを取る方法としては、たくさんあると思うのですが、その中で、私が実践しているのは、①中国語で笑いを取る ②面白い動作で笑いを取る ③声の変化で笑いを取る ④自分が大爆笑して笑いを取る ⑤学生をいじって笑いを取る ⑥自虐ネタで笑いを取るです。

 

①中国語で笑いを取る

 

これが私にとって一番手っ取り早い方法です。私は授業中、授業の内容に絡めて、最近中国で流行している中国語を言ったりしています。

 

例えば、「学生がお金がありません。」と言ったら、私もすかさず「我也穷醒」と言ったりしています。意味は「私も貧乏過ぎて、目が覚める」という意味です。これはお金がないことを自虐的に表現しています。

 

また、私は日本の単語の意味を中国語の単語で伝える時、変な発音の中国語で言ったりしています。

 

私の場合はわざと変に発音しなくても、もともと発音が変ですので、それだけで、みんな笑ってくれます。ご丁寧にもみんなわざわざその発音の仕方を教えてくれたりもします。そのため、これだけで授業を和ますことができます。

 

②面白い動作で笑いを取る

 

私は単語を導入するときに、中国語の訳を言わず、動作でその単語の意味を伝えたりしています。大袈裟な動作をすることで、笑いを取ることができます。例えば、「卓球」という単語であれば、実際にエア卓球をしてみせます。場面もラリーの打ち合いからのスマッシュを決めるまでの動作をします。これだけでも十分笑いが取れます。

 

③声の変化で笑いを取る

 

私は会話文などを読むとき、声の変化を付けて、笑いを取るようにしています。例えば、男性と女性の会話であれば、女性の会話を読むとき、女性のような高い声で読んだり、二人が揉めている会話であれば、怒った口調で読んだりしています。これを聞かせるだけでも、十分笑いが取れます。

 

④自分が大爆笑して、笑いを取る。

 

学生が何か面白いことを言った時に、自分も大爆笑すると、みんなもそれにつられて、大爆笑してくれます。

 

 

特に、明石家さんまさんのように笑い方が独特ですと、笑いは取りやすいです。

 

⑤学生をいじって、笑いを取る。

 

私は学生をいじって、笑いも取っています。例えば、「笑顔」という単語を教えたとき、「じゃ、〇〇さん、笑顔を作ってください」とか、「怒る」という単語を教えたとき、「じゃ、〇〇さん、怒ってください」とか言って、実際に動作させています。クラスメートがこういう演技をすると、みんな面白がって、笑ってくれます。

 

また、男子学生に彼女がいる場合は「いつも彼女とどこでデートをしますか」とか「彼女のどんなところが好きですか」とか質問攻めしたりすると、なぜか知りませんが、女子学生たちが笑ってくれます。

 

ただ、女子学生にこの質問をすると、質問ではなく、詰問になってしまう恐れがありますので、その場合は笑いが取れるどころか、怒りを買ってしまうこともありますので、女子学生をいじる場合は乙女心を傷つけないように細心の注意を払う必要があります(笑)

 

⑥自虐ネタで笑いを取る

 

ヒロシさんではありませんが、私も自虐ネタで笑いを取っています。

 

自慢話は反感を買うことが多いですが、自虐ネタの場合は笑いを取れると同時に、同情を買うこともできます。

 

 

私の場合でしたら、例えば、「タオバオで物を買ったけど、配送先を以前の住所に指定していたため、荷物が届かなかった」とか「トイレに行って、大きい方をした後、ティッシュを持っていないことに気づき、助けを求めた」などなど間抜けなエピソードがたくさんあります。

 

ただ、すべての笑いを取る方法に言えることなのですが、笑いを取りに行こうと思って、それが失敗したら、大変気まずい雰囲気になりますので、その点は注意が必要なんですが。

 

また、中国の学生と日本の学生は笑うツボが違うことが多いですので、その点も注意が必要です。学生たちは私が面白いと思うことを笑ってくれなかったり、逆に、私が面白くないと思うことを、笑ったりします。

 

これは映画館に映画を見に行ったときにも感じます。日本人はこの場面では絶対笑わないなと思うところを中国人はゲラゲラ笑ったりします。ですから、私には中国人の笑うツボが私なかなか理解できないのですが。

 

個人的には事前に準備した笑いネタよりも、その場で何気なく自然に出た笑いネタのほうが学生が笑ってくれる確率は高くなるように思います。おそらく、笑いを取るぞと意識すればするほど力が入り、それが自然体ではなくなってしまうからなのではないのかと思います。

 

授業をしている日本語教師は脚本家でもあり、舞台監督でもあり、役者でもあると思いますので、やはり、学生たちの反応に合わせながら、以上のような笑いの取り方で、笑いを取って行くことが重要だなとつくづく感じています。

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