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「と」(文化面)文化・習慣

中国人とタバコ

「と」(文化面)
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世界最大のタバコ生産国、消費国の中国

 

日本では飲食店での全面禁煙案が出され、業界から反発を招いていますが、こちら中国では禁煙のきの字もありません。なぜなら、中国は世界最大のタバコ生産国であり、世界最大のタバコ消費国でもあるからです。

 

中国は世界一の喫煙大国ですから、タバコの種類がたくさんあります。

 

中国は広いですから、地方によって、地方のご当地タバコもたくさんあります。もちろん、外国のタバコもあります。しかも、値段もピンからキリまであります。一番安い物で1箱3元(約45円)ぐらいです。

 

中国で一番高いタバコは雲南省産の「紅河道」というタバコです。なんと1箱(20本入り)で230元(約3450円)もします。1本当たり約170円です。是非中国へ来られた際は、愛煙家の上司のお土産にカートンで購入されてはいかかでしょうか(笑)

 

中国もここ最近、タバコは健康に良くないということで、規制案が出てきているのですが、ただ、政府にとってタバコは多額のタバコ税が入ってくるため、なかなか規制できないのが現状です。中国のタバコ税は5%ぐらいなんですが、タバコ税が中国の税収全体の10%ほども占めています。

 

また、中国のたばこ規制当局は中国のたばこ市場をほぼ独占している国有の中国煙草総公司とオフィスを共有しており、双方で役職を兼務する幹部もいるため、アメリカの銃規制と同じで、規制案が出てきても、すぐに消滅してしまうようです。

 

中国ではタバコに関してはこのような状況ですから、飲食店などには喫煙席、禁煙席という概念がありません。さすがにバスや地下鉄の中でタバコを吸う人はいませんが、その他の場所であれば、周りを気にせず、堂々と喫煙しています。また、歩きタバコはもちろん、ポイ捨ても日常茶飯事です。

 

大学ではさすがに教室の中でタバコを吸う学生はいませんが、廊下やトイレでよくタバコを吸っています。

 

中国の女性はタバコを吸わない

 

中国では女性でタバコを吸う人はめったにいません。私も大学で女子学生がタバコを吸っているところを見かけたのは今までで1回ぐらいです。なぜなら、中国では女性の喫煙は悪い女性の象徴になっているためです。

 

このような状況ですから、もし日本人女性が中国でタバコを吸ったら、中国人から白い目で見られたりするかもしれません。ですから、日本人のタバコ好きの女性が公衆の面目でタバコをぷかぷか吸うことはあまりお勧めできません。特に、結婚を前提で付き合っている中国人の彼氏のご両親の前でタバコを吸うことは絶対にご法度です(笑)

 

中国人はタバコを配る

 

中国ではタバコに関して、日本と違う習慣があります。それは中国人は初対面のときに、相手にタバコを配る習慣があることです。

 

なぜなら、中国ではタバコは人間関係を深める潤滑油になっているからです。つまり、中国ではタバコがお互い仲良くなるためのきっかけづくりになっているのです。

 

また、中国人がタバコを配る理由にはもう1つあります。それはケチだと思われたくないためです。中国は面子を重んじるお国柄ですから、タバコでもそれが如実に現れます。

 

もしタバコを取り出して、自分だけ吸うと、相手にケチだと思われる可能性がありますから、中国では初対面のときに限らず、自分がタバコを吸うときにも、他人にタバコを配る習慣があります。

 

大勢いるときはこのようにみんなに1本ずつタバコを配ることになりますので、すぐに1箱がなくなってしまいます。ですから、中国人はポケットにたくさんのタバコを準備しています。

 

中国人からタバコを勧められた時、もし自分がタバコを吸えないなら、断っても全然問題がありません。

 

むしろ中国人は見栄でタバコを差し出している部分もありますので、それを断ったからと言って、「俺のタバコが吸えないのか」とか「俺と仲良くなりたくないのか」というようなことはありませんので、是非安心して断ってください(笑)

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