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日本語文法 時の名詞+格助詞「に」

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時の名詞+格助詞「に」の用法

1年生に時間を教えるときによく質問される質問があります。

それは

時の名詞+格助詞「に」

についてです。

私は7時起きました。〇 

私は7時起きました。×

明日正門で会いましょう。× 

明日正門で会いましょう。〇

私は春日本へ行きます。〇 

私は春日本へ行きます。〇

時の名詞の後は、

①格助詞の「に」を付けなければならない場合

②格助詞の「に」を付けてはいけない場合

③格助詞の「に」を付けても付けなくても良い場合

の3つがあります。そのため、学生はよく混乱してしまいます。

「絶対的な時の名詞」と「相対的な時の名詞」

時の名詞は2つに分けられます。

①「絶対的な時の名詞」

②「相対的な時の名詞」

「絶対的な時の名詞」は読んで字の如く、時が発話時に関わりなく絶対的に決まるものです。つまり、時が具体的な数字で表されます。ですから、絶対的なのです。

私は2020年結婚しました。〇 

私は2020年結婚しました。×

私は1月1日生まれました。〇 

私は1月1日生まれました。×

私は10時寝ました。〇 

私は10時寝ました。×

2020年も1月1日も10時も時が具体的な数字で表されています。これらの文は発話時がいつであっても、2020年は2020年、1月1日は1月1日、10時は10時です。ですから、これらは絶対的な時の名詞になります。この場合は後ろに格助詞の「に」を付けなければなりません。

「相対的な時の名詞」も読んで字の如くで、時が発話時を基準として相対的に決まるものです。つまり、発話時によって、時が変化します。

①私は去年大学に入りました。〇 

 私は去年大学に入りました。×

②私は先月会社を辞めました。〇 

 私は先月会社を辞めました。×

③私は明日映画館へ行きます。〇 

 私は明日映画館へ行きます。×

①は発話時が2021年であれば、去年は2020年ですが、発話時が2020年であれば、去年は2019年になります。②は発話時が1月の場合であれば、先月は12月になりますが、発話時が12月の場合であれば、先月は11月になります。③は発話時が1月19日の場合であれば、明日は1月20日になりますが、発話時が1月18日の場合であれば、明日は1月19日になります。このように発話時によって、その時が変化するのが相対的な時の名詞です。この場合は後ろに格助詞の「に」を付けてはいけません。

ただ、「相対的な時の名詞」の場合でも、例外が2つあります。

①基準時を表すものが相対的な時の名詞を修飾する場合

②相対的な時の名詞に時間の幅がある場合

これらの場合は後ろに格助詞の「に」を付けても付けなくても良いです。

私は大学を卒業した翌年、中国で就職しました。〇

私は大学を卒業した翌年、中国で就職しました。〇

「大学を卒業した」は基準時を表すものですので、絶対的なものです。発話時に関わらず、大学を卒業した年は変わりません。その一方で、「翌年」は相対的な時の名詞ですので、発話時を基準として相対的に変わります。つまり、「大学を卒業した(年の)」は絶対的な時の名詞になりますので、それが相対的な時の名詞を修飾するときは、「に」を付けても付けなくても良いのです。

今年の春、中国へ帰りたいです。〇

今年の春、中国へ帰りたいです。〇

また、相対的な時の名詞に時間の幅がある場合も「に」を付けても付けなくても良いです。春は3月~5月と幅があります。

私は日曜日本屋へ行きます。〇 

私は日曜日本屋へ行きます。〇

私は午前中掃除をします。〇 

私は午前中掃除をします。〇

私は夕方散歩をします。〇 

私は夕方散歩をします。〇

季節(春、夏、秋、冬)以外では、曜日(日曜日、月曜日)や1日の時間帯(午前中、午後、朝、昼、夕方、晩、夜)なども幅がありますので、「に」を付けても付けなくても良いです。

季節や曜日や1日の時間帯は昨日や先週や先月や去年などと違って、発話時がいつであっても、春は春ですし、日曜日は日曜日ですし、午前中は午前中になるので、半絶対的な時の名詞のような感じになるのだと言えます。そのため、立ち位置が曖昧になるため、おそらく「に」を付けても付けなくても良いのだと思います(笑)

以上が時の名詞+格助詞「に」についてでしたが、ただ、これを説明すればするほど、1年生の学生たちを余計混乱させてしまいますので、私は「「に」が付いても付かなくても日本人には通じますので、あまり神経質にならないでください」と言っています(笑)

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