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「一服」の語源

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「一服」の語源

中国の大学は一般的に1コマ(45分~50分)の授業を2コマ連続でするのですが、1コマ目と2コマ目の間には10分の休み時間があります。

私は休み時間になったら、休み時間であることを知らせているのですが、そのとき、単語の勉強のために、いろいろな言い方をして、知らせています。

例えば、「休み時間です」「休んでください」「一休みしてください」「休憩してください」「休息してください」「トイレタイムです」「一服してください」などなどです。

この中ではやはり「一服してください」は学生たちに通じないことが多いです。おそらく教科書にはあまり出てこない表現だからだと思います。ただ、これは日本人がよく使う表現ですので、私がこの表現を使ったときは語源とともに意味を説明しています。やはり語源とともに意味を説明すると、学生の頭の中にはっきりと残りやすいようです。

実は「一服」の語源は中国から来ています。中国では漢方薬を飲む回数を「服」で表します。つまり、「服」が助数詞になっています。ですから、中国では「朝晩、漢方薬を1服飲む」と言うような言い方をします。

「服」には「飲む」という意味もあります。これは「服用する」とか「内服する」などの言い方があることからもわかります。ただ、なぜ体に着る物の「服」に「飲む」という意味が生じたのかは定かではないのですが、私の考えはこうです。

服は体を包み込み、守ってくれるものです。漢方薬も体を守ってくれるものです。漢方薬を飲めば、服と同じく、体を包み込むように体を守ってくれますので、そこから飲むという意味が派生したのではないかと思います。なんだかこじつけのような感じになってしまいましたが。この謎を解明するために、今度学生たちにレポートを課そうと思っています(笑)

日本では「一服」は「薬を1回飲む」より「1杯だけお茶を飲んだり、1本だけタバコを喫んだりしながら、少し休む」という意味で使われることが多いですが。おそらく日本人は働き蜂だからこそ、1杯だけお茶を飲んだり、1本だけタバコを喫んだりする時間しか休憩を取らなかったから、1服がこのような意味になってしまったのでしょう(笑)

なぜお茶やタバコにも「服」を使うのかと言いますと、お茶やタバコももともと薬として利用されていたからのようです。ですから、その名残で現在も「服」が使われているのだと思います。

タバコに「服」を使うのは違和感があるかもしれませんが、実は喫煙の「喫」には「飲む」という意味があります。これは喫茶店を考えるとわかります。喫茶店はお茶を飲む店という意味ですので。おそらくタバコを吸うのは煙を飲むことと一緒なのでしょう(笑)

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