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「に」(教材面)中国語と日本語の語彙の違い

中国の「○」と「×」

「に」(教材面)
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中国の「○」と「×」

 

宿題をチェックして返したときに、よくされる質問があります。それは「なぜ私の造句(文作り)は全部○なんですか。どこが間違えているんですか」と。日本人のみなさんなら、「???」と思われるかもしれませんが。

 

日本では正解の時は「○」、不正解の時は「×」とか「✓」のような記号を付けますが、中国では逆で、正解の時は「×」「✓」の記号を、不正解の時は「○」の記号を付けます。中国では間違えたところがわかるように、間違えたところに「○」を付けます。

 

ですから、最初の授業でこれをじっくり説明する必要があります。ショックを起こさせないために(笑)。日本人留学生の中にも宿題を返されたときに、「✓」の記号がたくさんあったことから、ショックを受けてしまった人もいるようなんですが。

 

ですから、中国の学生の中にもきと、宿題を返されたときに、「○」の記号がたくさんあって、ショックを受けた人がいるのではないかと。

 

どうやら「○」を正解、「×」「✓」を不正解とするのは世界では日本と韓国だけのようです。私は「○」を正解、「×」「✓」を不正解とするのは世界中同じだと思っていたんですが。

 

狭い日本にこもってばかりいると、このような錯覚に陥ってしまうと思いますので、やはり世界に羽ばたいていくことが必要だなと思います。日本のスタンダードでいつも物事を考えてはいけないんだなと中国に来てからつくづく感じるようになりました。

 

なぜ日本では「○」が正解で「×」が不正解なのか 

日本で「◯」が正解を示すのは「○」が満ちていることや「○」そのものが欠損の無い完璧さを示す代名詞だからだそうです。逆に、ヨーロッパなどでは「○」は満月の狼を連想させることから、忌み嫌われているそうなんですが。

 

一方、「×」が不正解を示すのは「罰点」から来ており、そこから「×」に悪いという意味が生れたようです。

 

こういう由来を調べるのも外国人に日本語を教える者としてとても大事なことだなとつくつぐ感じています。

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