スポンサーリンク
「へ」(生活面)中国生活

自殺大国日本

「へ」(生活面)
この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

自殺大国日本

 

いきなりですが、クイズです。

 

「なぜ赤ちゃんは生まれたとき、泣いているのでしょうか。」

 

 

 

 

正解は「この世に生まれ落とされた悲しみからです」

 

 

というのは冗談で、生まれたばかりの赤ちゃんが泣く理由は「大声で泣きながら自分の肺を膨らませて呼吸と心臓の機能を母体内のシステムから、自分自身で酸素交換を行う出産後のシステムへと切り替えるため」です。 

 

ただ、「この世に生まれ落とされた悲しみから」というのもなんだか頷けるような気がします。最近は世界で争いが絶えませんし、どの国も弱肉強食の社会で生きづらい世の中になってきていますので。

 

特に日本の場合はそうだと強く感じます。なぜなら、日本は自殺大国だからです。令和3年度の自殺者数は2万1007人にも上りました。これを1日当たりに換算すると、58人もの人が自殺していることになります。

 

しかも、15~39歳の各年代の死因は自殺が最も多く、先進国で死因の1位が自殺なのは日本だけです。このことからも日本はとても生きづらい国であることがわかります。

 

学生たちにこの話をすると、とても驚き、口々に「日本はなぜ豊かなのに、自殺をする人が多いのか」と聞いてきます。

 

私が思うに日本は集団主義のあまり、出る杭は打たれるので、周りの目を気にする国民性であるため、過度のストレスがたまったりするためなのではないかと思います。また、日本人は周りに迷惑を掛けるのを悪とする国民性でもあるので、すべての悩みを自分1人で抱え込んでしまうからなのかもしれません。あるいは、武士道では切腹が美学や忠義、誇りであったために、自害の遺伝子が日本人に組み込まれているからなのかもしれません。

 

中国でも自殺はありますが、自殺数は日本と比べて全然少ないのではないかと思います中国は個人主義なので、周りの目を全然気にせず我が道を歩むため、中国人はストレスが全然ないのかもしれません。

 

日本では毎日鉄道自殺のニュースを見聞きします。もはや鉄道自殺が日本の文化の一部になってしまっていると言っても過言ではないかもしれません。私は中国では鉄道自殺のニュースを見聞きしたことがありません。報道されていないだけなのかもしれませんが、中国でも毎日のように鉄道自殺があるのでしょうか。

 

もしなければ、日本の鉄道自殺の現実について、授業で話すのも良いかもしれません。自殺者側の視点からだけではなく、運転手、乗客、鉄道会社、警察、医者の視点からも話すと、いろいろな見方ができて、良いのではないか思います。

 

自殺するのは人間だけのようです。動物は決して自殺をしません。ですから、逆に考えれば、自殺は人間だけに与えられた特権なのかもしれません。

 

ディベートの授業や作文の授業で「自殺」のような賛否両論があるテーマで、意見を述べてもらったり、書いてもらったりするのも良いと思います。なぜなら、いろいろな視点から、思考を深めることができるからです。

 

上級学年であれば、「死刑制度の是非」、「尊厳死の是非」、「赤ちゃんポストの是非」など、下級学年であれば、「整形の是非」、「動物園の是非」、「初デートでの割り勘の是非」などが良いと思います。

コメント