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「ろ」(授業面)

学生の内職 

「ろ」(授業面)
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私の大学はもうすぐ新学期が始まるのですが、ただ、外教は現段階ではまだ中国へ入国できない状況ですので、先学期と同様、新学期もネット授業をすることが決まりました。

 

新学期こそは対面授業がしたかったのですが、それが叶わずとても残念です。日本人教師の存在意義はやはり対面授業があってこそだと思っていますので。ネット授業がこうも長く続くと、対面授業のやり方を忘れてしまいそうで、ちょっと怖いのですが(笑)

 

ほんといつになったら、中国へ入国できるようになるのでしょうか。神のみぞ知るでしょうか。でも、この状況でしたら、神ですらわからないかもしれませんね(笑)

 

学生の内職

 

中国の学生は真面目なのですが、ただ、授業中に内職する学生もいます。対面授業のときですらいますから、ネット授業でしたら、もう言うまでもありません。

 

私が大学に赴任したての頃は内職している学生を見るたびに、私の授業がつまらないからだと思って、落胆していたものです。

 

ただ、最近は学生の内職=つまらない授業とは一概に言えないことに気づいてきました。

 

中国の学生は非常に成績を気にするため、次の授業でテストがあるとき、内職する学生が実に多いのです。優秀な学生たちはテスト準備が万全にできていますので、内職することは少ないのですが、テストに合格できるかどうかあやしいレベルの学生たちはよく内職をします。

 

特に、期末試験の時期になると、内職率が高くなります。以前、学生たちは私の後の授業に期末試験が入っていたため、ほぼすべての学生が内職をしていたことがありました。

 

そのときは、学生たちは説明を聞くどころか、板書も誰も取っていなかったため、私はさすがに切れてしまったのですが、よくよくその理由を聞いてみると、次の時間に日本語以外の教科の試験があることが判明しました。

 

花より団子ではありませんが、私はそのとき、成績を気にしている学生たちの授業の時間も試験勉強に当てたいという切羽詰まった状況の気持ちが、なんだか理解できました。

 

ですから、期末試験が近づいているときに、授業をしてしまうと、自分が空気のような存在になり、惨めになってしまうこともありますので、特に、次の時間に期末テストがあるようでしたら、自習にしてあげるのが良いと思います。

 

なぜなら、それがお互いにとって、winwinの関係になるからです(笑)。学生は自分の勉強に集中できますし、教師も授業をして、辛い思いをしなくても済みます。

 

また、日本語能力試験の時期が近づいてくるときは、優秀な学生までもが内職をし始めますので、その時期は自分の授業の教科書を進めるのではなく、日本語能力試験対策をしてあげるのが良いと思います。これがこれまたお互いをwinwinの関係にしてくれます(笑)

 

なぜなら、学生は日本語能力試験のための勉強ができますし、教師もそのときにやった内容が日本語能力試験に出てくると、学生たちから神として崇められるからです(笑)

 

大学によっては、日本人教師が日本語能力試験対策の授業を担当することもあるのですが、私はどちらかと言うと、普通の授業よりも日本語能力試験対策の授業をすることのほうが好きです。

 

なぜなら、日本語能力試験対策の授業は学生たちにとっては自分の将来にかかわる大事なテストですので、真剣に授業を聞いてくれますし、私にとっても日本の学校教育で受け続けてきた一方向的な授業が身に沁みついていますので、そちらのほうがやりやすいからです。

 

やはり双方向的な授業は予測不可能なことが多いですので、教師の力量がとても問われますし、うまく学生を引き込まないと、とてもつまらない授業になってしまい、総スカンを食らってしまう恐れがあります。学生からの総スカンは2チャンネルよりも怖いものです(笑)

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