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「に」(教材面)中国語と日本語の語彙の違い

「外教」という呼び方と「帅哥」「美女」という呼び方

「に」(教材面)
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「外教」という呼び方

 

中国では日本人教師は直接的には「○○先生」と呼ばれますが、間接的には「外教」と呼ばれたり、呼び捨てで呼ばれたりすることが多いです。

 

「外教」は外国人教師の略です。日本では先生が来たときに、「外教来了」(外国人教師が来た)という言い方をしたりしないと思いますが、中国ではよく言います。

 

日本では「外教」という言葉を使うと、先生との親近感が感じられなくなってしまいますが、中国では逆に「外教」という言葉は親近感を表すために、使われているような気がします。

 

気がするだけで、実際はどうなのかはわかりませんが(笑)。おそらく外教という言葉を聞き慣れてしまったために、このように感じるのかもしれませんが。

 

また、中国では「さん」「くん」を付けて呼ぶ習慣があまりないためか、学生は先生に対しても、陰では呼び捨てで呼んだりしています。日本の高校生とかもそうですが、ただ、中国の場合はそれとはまた違うような気がします。

 

実は先生方の間でもそうです。日本では先生方の間ではお互いを「○○先生」と呼び合いますが、中国では呼び捨てか、あるいはあだ名で呼び合うことが多いです。おそらく、「さん」や「くん」、「先生」などを付けると、中国人にとっては水くさく感じるのかもしれません。

 

「帅哥」や「美女」という呼び方

 

中国人は店員さんを呼ぶときや知らない人に道を聞くとき、「帅哥」(イケメン)や「美女」という呼びかけの言葉をよく使います。

 

日本でも正真正銘のイケメンや美女を呼ぶときはそう呼ぶ人もいるかもしれませんが、イケメンでも美女でもない人を呼ぶときは決してそう言わないでしょう。もしそう言ってしまったら、相手を不快にさせてしまうと思うからです。

 

しかしながら、中国では正真正銘のイケメンや美女に限らず、ブサイクな人にでも「帅哥」「美女」と言って、呼び掛けます。

 

店員さんも客に対して、「帅哥」や「美女」と呼ぶことも多いです。日本の店員さんは絶対そんなことは言わないと思いますが。ただ、日本でもサザエさんの漫画とかで、八百屋さんのおじさんが、お客さんに対して、「奥さん、今日もお綺麗ですね」と言っているのはよく見掛けますが。しかし、中国のように呼び掛けで使うことはないのではないかと思います。歌舞伎町のキャッチ以外では(笑)

 

私は全然イケメンではありませんので、最初、中国に来て、こう言われたときは「人を揶揄うのもいい加減にしろ」と思っていたのですが、今ではもうそれに慣れてしまったためか、そう言われてもなんとも思わなくなってしまった自分がいます。逆に、自分もたまに見ず知らずの人に対して、「帅哥」や「美女」という呼び掛けの言葉を使うこともあります。「郷に入れば郷に従え」ということで(笑)

 

また、「帅哥」や「美女」以外によく使われている呼び掛けに、「老板」(社長さん)というのがあります。中年男性に向けてはよくこの呼び掛けが使われています。例えば、店員さんが「老板,买一个吧(社長さん、1つ買ってくださいよ)」とか言ったりします。

 

私はそう言われたら、無駄遣いしないためにも「我不是老板、我是贫民(私は社長ではありません、私は貧民です)」と言って、断っています(笑)

 

このように呼び掛け1つ取ってみても、中国人の気さくさがよく分かります。中国人はほんと見ず知らずの人でも気軽に声を掛けて、そして、すぐに打ち解けられます。これはほんとすごい才能だと思います。

 

この点は我々日本人も見習わなければならない点です。日本人は閉鎖的というか、非社交的というか、まずお互い警戒心から入りますから。それではなかなか真のコミニケーション能力は高められません。

 

日本語教師だからこそ、中国人のようなコミニケーション能力がとても必要だと思いますので、私はこれからは日本人、中国人に限らず、どんどんコミュニケーションしていきたいと思っている今日この頃です。

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