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「は」(技術面)

最初の授業はオリエンテーションから

「は」(技術面)
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最初の授業はオリエンテーションをすることが多いと思います。私も最初の授業では必ずオリエンテーションをしています。

 

私はオリエンテーションで、

 

自己紹介
評価

 

について話しています。

 

 

自己紹介

 

 

自己紹介はどの先生もどうやったら盛り上げられるかいろいろ工夫していますやはり初めの授業が肝心で、この自己紹介の成否が今後の授業に影響を及ぼすと言っても過言ではないからです。

 

私はいつも自己紹介では「名前」「年齢」「出身地」「趣味」「好きな○○」などを紹介しています。いつもクイズ形式のような感じで、学生とやり取りしながら、自己紹介をしています。

 

例えば、年齢だったら「何歳だと思いますか」とか、出身地だったら「日本のどこ出身だと思いますか」とか、趣味だったら「趣味は何だと思いますか」のような感じでです。

 

最初の授業はみんな緊張しているため、こうすることによって、学生との双方向のコミニケーションが生まれるため、学生たちの緊張も少しずつ解れていきます。

 

もし全然当たらなかったら、ヒントを出しています。例えば、出身地だったら「牛肉で有名なところです」とか、趣味だったら「1人でやるスポーツです」のような感じでです。

 

このように学生とやり取りをしながら、簡単に自己紹介をした後、次に学生からの質問コーナーを設けています。しかしながら、質問が何もなかった時はショックなんですが。その時は強制的に1人1人質問させています(笑)

 

質問が出ない時はよく日本語コーナーのテーマで使っている「好きな○○」を使って、質問してもらっています。

 

例えば、「先生の好きな動物は何ですか」とか「先生の好きな漫画は何ですか」のような感じでです。これだと○○に名詞を入れるだけですので、学生も容易に質問を作ることができます。

 

質問コーナーが終わったら、学生1人1人に自己紹介してもらっています。人数が少ない場合は1人1人自己紹介してもらっても、時間的に問題ないんですが、人数が多い場合はちょっと大変なので、その時は作文の授業っぽくなってしまいますが、1人1人に紙を配って、自己紹介を書いてもらっています。

 

例えば、「名前」「出身地」「趣味」「好きな○○」「将来の夢」などです。そして、最後に「授業への要望」を書いてもらっています。その理由は学生たちがどんな授業を望んでいるのかが分かれば、授業計画が立てやすくなるからです。

 

紙に書いてもらう利点はもう1つあります。会話で自己紹介してもらった場合はその学生の自己紹介をすぐに忘れてしまう可能性がありますが、紙に書いてもらった場合は何度も読み返すことができるので、その後、学生の名前と顔を覚える時にも役立ちます。

 

学生の名前と顔はこの自己紹介の紙と照らし合わせながら、覚えていくと、とても覚えやすくなります。

 

評価

 

学生が自己紹介を書き終わったぐらいに、だいたい1コマ目の授業が終わります。次の1コマの授業では評価について話しています。評価は学生が1番関心を持つところですから、時間を掛けて話しています。

 

評価は一般的に平常点(出席、宿題など)とテスト(中間・期末など)で出します。平常点とテストの割合は一般的に平常点30%~40%、テスト60%~70%で付ける場合が多いです。

 

この割合が決まっている大学の場合はそれに従わなければなりませんが、もし割合が決まっていなければ、テストの平均点によって、平常点の%を変えることもできます。

 

私は出席については「出席」は1点、「5分以内の遅刻」は0.8点、「5分以上の遅刻」は0.5点、「欠席」は0点にしています。

 

また、私は「○回以上欠席したら、テストは受けられません」と最初に脅しています(笑)。こう脅しておくと、よく授業を休む人も必然的に来るようになります。

 

また、もしプロジェクターがある教室であれば、2回目の授業の時にエクセルで作った出席表をスクリーンで見せながら、視覚的に出席を付けている様子を見せると、さらに効果的です。これで遅刻や欠席をする人をかなり減らすことができます。

 

宿題については、私は「提出(期限内)」は1点、「提出(期限外)」は0.5点、「未提出」は0点で付けています。宿題についても、最初に1度エクセルで作った出席表をスクリーンで見せながら、視覚的に宿題提出状況を見せると、効果的です。

 

これが評価についてです。前期と後期に1回ずつ、これに基づいて付けた学生の評価を教務に提出します。

 

評価の話だけでは時間が余ってしまうので、その時は教師からの逆質問コーナーを設けています。

 

例えば、「赴任した都市の美味しい食べ物やお勧め観光スポット」「大学構内のお勧め場所」などを学生に聞いています。この逆質問コーナーは学生が日本語で話す練習になる以外に、教師も情報収集ができるというメリットがあります。

 

以上のオリエンテーションは2年生以上の学年であれば、日本語だけですることができますが、1年生のオリエンテーションは全部中国語でやらなければなりません。

 

ですから、中国語ができない私は1年生の最初の授業はオリエンテーションを一切せず、いきなり五十音の指導から入っています。

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