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「は」と「へ」の読み方

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「は」と「へ」の読み方

日本語の会話の教科書の第1課を教え始めたとき、よく聞かれる質問があります。それは「は」と「へ」の読み方についてです。

五十音を習ったときは、「は」と「へ」の読み方は、「ha」と「he」でしたが、しかしながら、文になると、「は」と「へ」の読み方が「wa」と「e」になったりしますので、日本語学習者にとっては、「は」と「へ」の読み方はとても厄介なものです。

例えば、日本語の会話の教科書の第1課には、挨拶文として、「こんにち。はじめまして。私はいろはにほへとです。よろしくお願いします。これから、図書館行きます」などがあります。そのときに「どうして「は」を「wa」と読むんですか。どうして「へ」を「e」と読むんですか」とよく聞かれます。

その理由は、「は」と「へ」が助詞であるときは、他の単語と区別して読みやすくするために、古い仮名遣いのままの表記で、読む決まりになっているからなんですが。助詞の「を」を「お」と書かないのも、同じ理由なんですが。

ですから、「助詞の「は」は(wa)、助詞の「へ」は(e)と読む決まりがあります」と伝えると、理解してくれるのですが、ただ、中国語には助詞の概念がありませんので、これをすぐに理解させるのは難しいのですが。学生は最初のうちは、どちらで読むんだら良いのか、よく迷ったりします。

ちなみに、点字では、目で見た時の読みやすさは重要ではないですので、実際の発音に従い「私「わ」日本人です」、「東京「え」行きます」などのように表記することになっているそうです。

「こんにちは」と「こんばん

は」

助詞の「は」と「へ」の読み方については、理解させやすいのですが、ただ、「こんにちは」と「こんばんは」の「は」(wa)については、理解させるのがちょっと難しいのですが。なぜなら、「こんにちは」の「は」と「こんばんは」の「は」は一見、助詞の形として、見えにくいからです。

「こんにちは」と「こんばんは」の挨拶は、もともとは「今日は~ですね」「今晩は~ですね」という言い方からきています。例えば、「今日は暑いですね~」「今晩は冷え込みますね~」などです。やはり、日本人は天気のことを話題にすることが多いですからね。

現在は「今日は」「今晩は」の形だけが残って、挨拶に使われています。そのため、「こんにちは」「こんばんは」と書きます。ですから、「こんにちは」の「は」と「こんばんは」の「は」は、もともと助詞だったのです。

ただ、書き取りをさせたときは、やはり、多くの学生が、そのままの音で、「こんにちわ」「こんばんわ」と書いてしまいます。日本人の中にも、たまに、「こんにちわ」「こんばんわ」と書いてしまう人がいますので、学生がそう書いてしまうのも、頷けるのですが。

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