スポンサーリンク

昔話の読解教材⑮ 『桃太郎』

シェアする

『桃太郎』の本文と単語・文法


昔、昔、あるところに、お爺さんとお婆さんが住んでいました。ある日、お爺さんは山柴刈り、お婆さんは川洗濯に行きました。お婆さんが川で洗濯していると、どんぶらこっこ、どんぶらっここと、大きな桃が流れて来ました。お婆さんが「甘い桃なら、こっちおいで、酸っぱい桃なら、あっちへ行け」と歌うと、桃はお婆さんのほうに寄って来ました。お婆さんは桃を拾うと、家に持って帰りました。

その日の夜、お爺さんとお婆さんが桃を食べようとすると、桃が、ぱかっと割れて、中から元気な男の子が出て来ました。お爺さんとお婆さんは、とてもびっくりしましたが、二人は子供がいなかったので、大切に育てることにしました。男の子は、桃から生まれたので、「桃太郎」と名付けられました。桃太郎は、ご飯を一杯食べると、一杯だけ、二杯食べると、二杯だけ大きくなり、あっという間に、力持ちで、賢い子に成長しました。

 

その頃、悪い鬼が、あちこちの村に現れて、食べ物や宝物を村人から奪っていました。その話を聞いた桃太郎は、ある日、お爺さんとお婆さんに、鬼ヶ島鬼を退治しに行くと言いました。お爺さんとお婆さんは、反対しましたが、桃太郎は聞かず、「きび団子を作ってください」とお願いしました。お爺さんとお婆さんは、とうとう諦めて、桃太郎のために、たくさんのきび団子を作ってあげました。「どうか無事に帰ってきて」と心配するお爺さんとお婆さんに、桃太郎は、元気いっぱい挨拶をして、出掛けました。

 

桃太郎が、村外れまで来ると、一匹の犬に会いました。犬は桃太郎の持っているきび団子を見ると、「桃太郎さん、そのきび団子を1つください」と言いました。桃太郎は「これから鬼退治に一緒に来るなら、あげましょう」と言いました。犬は「はい、お供します」と、きび団子をもらって、仲間になりました。山に入ると、今度は一匹の猿に会いました。猿も、きび団子をもらって、仲間になりました。山を越えて、野原に来ると、今度は一匹の雉に会いました。雉も、きび団子をもらって、仲間になりました。

こうして、桃太郎は犬と猿と雉を仲間にして、きび団子を食べながら、旅を続け、とうとう鬼ヶ島に着きました。鬼ヶ島では、鬼たちがあちこちの村から奪ってきた宝物やご馳走を並べて、酒盛りの真っ最中でした。桃太郎が「みんな、やれ!」と叫ぶと、犬は鬼のお尻に噛み付き、猿は鬼の背中を引っ掻き、雉は鬼の目玉を突き始めました。酔っ払っていた鬼たちは、ただ逃げることしかできず、とうとう「やめてくれ~もうしません」と手を付いて、謝りました。そして、今まで盗んだ宝物はすべて返すと約束しました。

 

桃太郎と犬と猿と雉は、宝物を車に積んで、元気よく村に帰りました。桃太郎のことをずっと心配して待っていたお爺さんとお婆さんは、桃太郎の無事な姿を見て、大喜びしました。宝物を村人たちに返してあげると、村人たちはとても感謝して、桃太郎と犬と猿と雉にたくさんのご馳走を持って来てくれました。桃太郎はお爺さんとお婆さんといつも仲良く幸せに暮らしました。

単語

柴刈り 桃 流れる 寄って来る 拾う 割れる 名付ける 力持ち 賢い 鬼 あちこち 奪う 退治する 反対する きび団子 諦める 村外れ お供する 越える 雉 ご馳走 並べる 酒盛り 真っ最中 お尻 噛み付く 背中 引っ掻く 目玉 突く 酔っ払う 付く 謝る 積む 

文法

(場所)へ(目的)に行きます 動詞(て形)+ています 動詞(て形)+てあげます    

『桃太郎』の内容確認の質問


①ある日、お爺さんはどこへ何をしに行きましたか。お婆さんはどこへ何をしに行きましたか。
②お婆さんが川で洗濯していると、何が流れてきましたか。
③それはどんな桃でしたか。
④お婆さんはその桃をどうしましたか。
⑤お爺さんとお婆さんがその桃を食べようとすると、桃から何が出て来ましたか。 ⑥お爺さんとお婆さんはその男の子をどうすることに決めましたか。それはどうしてですか。
⑦お爺さんとお婆さんはどうして桃太郎と名付けましたか。
○○さんはどうして○○と名付けられましたか。
⑨桃太郎はどんな男の子に成長しましたか。
⑩桃太郎が来たころ、村のあちこちでどんなことが起きていましたか。
⑪桃太郎はその話を聞いて、何を決めましたか。それはどうしてだと思いますか。 ⑫お爺さんとお婆さんは、それを賛成しましたか。反対しましたか。それはどうしてだと思いますか。
桃太郎はどんな子どもだと思いますか。
○○さんなら、どうやって、お爺さん、お婆さんを説得しますか。
○○さんは、今まで何か両親に反対されたことはありますか。その時、両親をどう説得しましたか。
⑯桃太郎はお爺さんとお婆さんに何をお願いしましたか。それはどうしてだと思いますか。
⑰桃太郎が村外れまで来ると、誰に出会いましたか。
⑱桃太郎が山に入ると、誰に出会いましたか。
⑲桃太郎が野原に来ると、誰に出会いましたか。
⑳桃太郎は犬、猿、雉をどうやって仲間にしましたか。
㉑桃太郎たちが鬼ヶ島に着いたとき、鬼たちは何をしていましたか。
㉒犬は鬼にどんな攻撃をしましたか。
㉓猿は鬼にどんな攻撃をしましたか。
㉔雉は鬼にどんな攻撃をしましたか。
㉕桃太郎は何をしましたか。
○○さんはそんな桃太郎をどう思いますか。
㉗鬼たちはどうなりましたか。
㉘鬼たちはどんな約束をしましたか。
○○さんなら鬼たちにどんな約束をさせますか。それはどうしてですか。
もし、鬼たちが酔っぱらっていなかったら、桃太郎たちは   どうなっていたと思いますか。
㉛桃太郎たちは宝物をどうやって持ち帰りましたか。
車はどんな車だと思いますか。
誰が車を引いたと思いますか。それはどうしてだと思いますか。
宝物には例えばどんな物がありますか。
○○さんの宝物は何ですか。
㊱お爺さんとお婆さんはどうして喜びましたか。
村人たちは桃太郎や犬、猿、雉にそれぞれどんなご馳走をあげたと思いますか。○○さんはどんなご馳走が好きですか。

読解教材を作る時、私はできるだけ全員に1回は当たるように質問を多く作るようにしています。

なかなか質問が作れないときは、⑧「○○さんはどうして○○と名付けられましたか。」⑮「○○さんは今まで何か両親に反対されたことはありますか。その時、両親をどう説得しましたか。」㉟「○○さんの宝物は何ですか。」㊳「○○さんはどんなご馳走が好きですか」のような物語の質問に絡めた個人的な質問を入れるようにしています。

ただ、このような質問は脇道に逸れてしまう可能性もあるので、読解の授業よりも、会話の授業で多く取り入れたらいいかもしれません。

やはり、自分に関することだと、自分の意見を言うのとは違って、難しく考える必要はないですので、回答しやすいですし、また、教師にとっても、個人的な質問を通じて、その学生のことをより理解できるきっかけにもなります。 

スポンサーリンク

シェアする

フォローする