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「へ」(生活面)

中国の強烈なお酒

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中国の強烈なお酒

 

 

ロシアのウオッカ、メキシコのテキーラは強いお酒の代表ですが、中国にもとても強いお酒があります。

 

 

それは白酒です。白酒はその名の通り、白いお酒なので、白酒と呼ばれています。白酒は独特の香りと味があります。味はきついですが、香りはとてもよい香りがします。

 

 

また、白酒は高粱酒とも呼ばれています。なぜなら、白酒の原料は主に高粱だからです。

 

 

白酒はコナン君が誤って飲んで、一時的に大きくなってしまったことからもわかるようにアルコール度数がかなり高いお酒です。一般的にウィスキーやブランデーと同じく40度~50度前後のものが多いですが、中には70度なんてものもあります。

 

 

これぐらいアルコール度数が強いと、簡単に火が付きますし、飲むと、食道から胃にかけての通りがどこなのか一瞬でわかります(笑)

 

白酒も地ビールと同じく、いろいろな種類があります。一番高価なものとしては、中国の国酒であるマオタイ酒があります。

 

 

マオタイ酒は飲み過ぎても、二日酔いしないと言われています。また、周恩来元首相は風邪を引いても薬は飲まず、マオタイ酒を飲んで風邪を治したとも言われています。

 

ただ、マオタイ酒は庶民にとっては高嶺の花です。本物のマオタイ酒は1本2000元(約3万4000円)ぐらいします。ですから、私は1度もマオタイ酒を口にしたことがありません。

 

 

私がよく飲むのは北京の伝統的な白酒である二鍋頭です。二鍋頭は1本10元(約170円)ぐらいで買えます。ですから、二鍋頭は庶民の味方であり、安くて、すぐ酔えるので、農民工の間では定番中の定番の白酒になっています。

 

 

料理店に行くと、よく農民工のおじさんたちが料理をつつきながら、二鍋頭などの安い白酒を飲んでいます。楽しそうに話をしながら、飲んでいるので、農民工のおじさんたちにとって、この時間がおそらく一番の至福の時なんだと思います。

 

白酒は一般的に白酒の特産地である貴州省や四川省、そして、寒い冬がある東北地方でよく飲まれていますが、ただ、学生たちは白酒はあまり飲みません。学生たちは一般的にビールを飲みます。これは日本の学生たちが日本酒をあまり飲まず、ビールばかり飲むのとよく似ています。

 

 

また、中国には日本でも有名な紹興酒(黄酒)がありますが、学生は全然飲みません。私は今まで学生たちが紹興酒を飲んでいる姿を一度も見掛けたことがありません。これはどうしてなんでしょうか。紹興酒はとても美味しいのに、謎です。

 

 

ノミュニケーション

 

 

「ノミュニケーション」という言葉をご存じでしょうか。「ノミュニケーション」とは「お酒をノみながら、コミュニケーションをする」ことを言います。

 

 

学生とコミニケーションをする上においては、ノミュニケーションはとても大切だと思います。なぜなら、お酒を飲みながら、コミュニケーションすると、本音で語り合えるからです。また、テンションが高い状態になると、緊張感なく話せるので、日本語も流暢に話せるようになるからです。

 

ある大学教授の研究によると、お酒に酔うと、外国語が上手くなるという研究結果が出ています。どうやらお酒に酔うと、言い間違いを恐れなくなるからのようです。そのため、お酒を飲んで話すと、会話力がどんどん上がるそうです。確かに、私もお酒を飲んだら、中国語が流暢に次から次に出て来ます(笑)

 

ただ、注意しなければならないのは、お酒を飲んで、酔ってしまうと、本音が出てしまい、ついつい要らぬことまで話してしまうことです。お互い本音を話せることは良いことなんですが、ただ、時にはそれが命取になってしまうこともあります。私もかつてそれを経験し、それが原因で、学生たちとの関係に亀裂を生んでしまったことがあります。

 

それは私が1組の学生たちとお酒を飲んでいたときのことでした。私はついつい「1組の学生は授業中真面目だから、2組より教えやすい。だから、1組の学生のほうが好き」と言ってしまいました。

 

1組の学生にとっては先生に褒められたので、それが嬉しかったのか、1組の他の学生たちにもそのことを話してしまいました。それが巡り巡って、いつの間にか、「先生は2組の学生が好きではない」ということになってしまい、そのせいで、2組の学生に誤解を招いてしまい、2組の学生との関係がぎくしゃくしてしまったことがありました。

 

この経験から、私はお酒の席での言動には細心の注意が必要だなとつくづく感じました。一言間違えれば、取り返しのつかない事態になってしまいますので。まさしく口は災いの元です。中国は酒の席での醜態には寛容ではないですので、酔っていたので、覚えていませんはまったく通用しません。

 

 

中国では酒の席での醜態はNG

 

 

日本では飲み会などでお酒を飲んで、酔っ払ってもどうってことはありませんが、中国ではそれはNGです。なぜなら、中国では酔っ払う人はアルコールをコントロールできない=自分をコントロールできない=社会人失格者だと考えるからです。

 

おそらく中国ではよく飲みの席でも、商談が行われることがありますので、酔っ払うことに対して、寛容ではないのだと思います。

 

 

ですから、中国では街中で酔っ払って、千鳥足で歩いている人はほとんど見掛けません。若い人の中にはついつい飲み過ぎて、吐いている人は見掛けますが、おじさんたちの中ではほとんど見掛けません。

 

かくいう私は以前先生方とのお酒の席で醜態をさらしてしまったことがあります。調子に乗って、白酒をたくさん飲んで、べろんべろんに酔ってしまい、その場で何度も吐いてしまったことがあります。

 

あのとき、周りにいた先生方はきっと白い目で私のことを見ていたことでしょう。そして、白い目ばかりか、私への信用もなくしてまったことでしょう。ですから、このような経験を二度としないためにも、飲み過ぎないこと、そして、何よりも自分のアルコールの限界を知っておくことがすごく大切だなつくづく思います。

 

 

中国は二次会がない

 

 

日本では一次会が終わった後、二次会、三次会と続きますが、中国では一般的に一次会で終わることが多いです。なぜなら、中国の場合は一次会から強いお酒の白酒を飲むからです。

 

ですから、心は二次会に行って飲みたくても、体は二次会には行けないのです。また、酒の席で醜態をさらすこともよしとされていないので、アルコールの摂取も制限しなければならないからです。

 

 

また、家ではカカア天下の奥さんが待っていますので、二次会に行きたくても、行けないのが実情なのです(笑)

 

そのため、私は二次会、三次会に行かなくて済むのですが(笑)、ただ、中国人の先生方のパーテイーなどに呼ばれて、学校のお偉いさんが来たときは、一般的に白酒を飲まなければなりませんので、それがとても大変なのですが。

 

 

外国人の先生方とのパーティーであれば、白酒ではなく、ワインで乾杯できるのですが、中国人の先生方のパーティーの場合はそうはいきません。郷に入れば郷に従えということで、白酒で乾杯しなければなりません。

 

 

中国の乾杯は文字通り、杯を乾かすですから、白酒の場合であっても、飲み干すのがマナーになっています。

 

また、1人のお偉いさんしかいない場合は1杯の乾杯で済むのですが、お偉いさんがたくさんいる場合は何回も乾杯をしなければなりません。ですから、そんなときはとても大変です。

 

ただ、白酒がたくさん飲めると、お偉いさんたちに気に入られますので、出世への近道であることは間違いなしだと思います(笑)。なぜなら、白酒を通じて、お偉いさんたちとノミュニケーションできるからです(笑)

 

ですから、早く出世したい方は白酒をたくさん飲む練習をしておいたら良いと思います(笑)。白酒は中国社会を上手く渡るための潤滑油ですので(笑)

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