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文型の使い分け日本語文型

原因の「で」と「から」の使い分け

文型の使い分け
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原因の「で」と「から」の使い分け

 

格助詞の「で」と「から」には原因の用法があります。

 

栄養不足で、病気になってしまった。〇

栄養不足から、病気になってしまった。〇

 

こちらの例文の場合は「で」と「から」どちらも使うことができます。

 

地震で、新幹線が止まった。〇

地震から、新幹線が止まった。×

 

こちらの例文の場合は「で」は使うことができますが、「から」は使うことができません。

 

その理由は原因の「から」は必ず原因の起点とそれによって生じる過程が必要だからです。なぜなら、格助詞「から」はすべての用法に「起点」の作用が生じるからです。ですから、原料の用法と同じく、原因に起点とそれによって生じる過程が含まれていなければ、「から」は使えません。

 

栄養不足の例文は栄養不足が病気になった原因の起点になっており、それによって生じる過程も含まれているため、「から」が使えます。つまり、病気になった原因は栄養不足、例えばコンビニ弁当ばかり食べていたことが起因となり、栄養バランスが偏ってしまったために、体に異変が起き始め、その結果、病院に行って、検査を受けたら、病気になっていたという過程が含まれているのです。

 

一方、地震の例文は地震が起点となっていますが、それによって生じる過程が含まていないため、「から」が使えません。つまり、この場合は地震が起きた結果、すぐに新幹線が止まっているので、原因の起点から生じる過程が含まれていないのです。

 

しかしながら、運転手さん目線で見ると、新幹線を止めるまでの過程はありますが。ただ、その場合、どういう例文を作れば、「から」が使えるのかが思い浮かばないのですが。「地震から、新幹線を止めた」では非文になってしまいますので。

 

あれこれ文を考えてみると、なんだか「から」の使い方がいまいち分からなくなってきてしまいました(笑)。まだまだ研究しなければなりません。

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