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母語の干渉① 人称代名詞

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中国語は人称代名詞をよく使う

日本語は「あなた」「君」「彼」「彼女」などの人称代名詞はあまり使いませんが、中国語は人称代名詞をよく使います。

例えば、日本語では「先生はご飯を食べましたか」と言いますが、中国語では「老师,你吃饭了吗?」(先生、あなたはご飯を食べましたか)と言います。中国語では、この老师(先生)は主語ではなく、単なる呼びかけの言葉であり、そのあとに、主語として你(あなた)という人称代名詞が必要になります。

つまり、中国語では呼びかけでない限り、相手の名前や肩書きを使うと不自然になるので、主語として「你」(あなた)、「他」(彼)、「她」(彼女)のような人称代名詞を使います。

ですから、この影響を受けてか、中国の学生は質問するとき、「先生、あなたはご飯を食べましたか?」のように、「あなた」を入れてしまうことが多いです。初対面のオリエンーテーションのときなども、「先生、あなたはいつ中国へ来ましたか」のような「あなた」を入れて、質問することが多いです。

また、日本語の場合は「先生」「社長」「母」「父」のような呼称を繰り返し使いますが、中国語では呼称は繰り返し使わず、代わりに人称代名詞を使います。

例えば、日本語では、

A:王先生はどこですか。
B:王先生は事務室です。

となりますが、

中国語では、

A:王老师在哪儿?(王先生はどこですか)
B:他在办公室(彼は事務室にいます)

のように、呼称の繰り返しを避け、人称代名詞を使います。先生であっても、「彼」という人称代名詞を使います。

母語の干渉

上記のように母語の影響によって、様々な誤りを犯してしまうことを、 母語の干渉と言います。

ですから、中国で日本語を教える場合は、この母語の干渉をよく理解し、中国人にとっては、どんな文法や語彙などが間違えやすいのか分析すると、とても教えやすくなります。

先ほどの例の場合だと、日本語では「あなた」「彼」「彼女」などの人称代名詞を使うと失礼になることや、日本語では呼称の繰り返しが大事なことを伝えると、自然な日本語の使い方を身に付けさせることができます。

そのためには、中国語の勉強も必要になってきます。やはり、その国に住む以上、その国の言葉や文化をしっかり学ぶことも大切だと思います。それによって、お互いの強い信頼関係も生まれてきます。先生が中国語ができたり、中国の文化をたくさん知っていると、学生たちも親近感が生まれ、親しみを持って接してくれるようになります。

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