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中国語と日本語の語彙の違い

中国語と日本語の語彙の違い① 薬指

中国語と日本語の語彙の違い
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中国と日本の指の言い方

 

日本語では親指、人差し指、中指、薬指、小指と言いますが、中国語ではそれぞれ拇指(親指)、食指(人差し指)、中指(中指)、无名指(薬指)、小指(小指)と言います。

 

中指と小指は日本語も中国語も同じですが、親指と人差し指と薬指が違います。日本では親指と言えば一番太い指なので、お父さんをイメージすると思いますが、中国では拇指という漢字が示すように、お母さんをイメージします。

 

「拇」の字の意味は子供に対する母のような太い指という意味です。中国語ではお父さんよりもお母さんという語が重要視されることが多く、例えば、「オーマイガット」は「我的妈呀」(私のお母さん)、「失敗は成功の元」は「失败是成功之母」(失敗は成功の母)と言います。このように中国では母強しなのです。

 

人差し指は日本語では人を差す時に使われる指なので、人差し指と言いますが、中国語では人差し指とは言わず、食指と言います。おそらく中国では人差し指は人を差すために使われるよりも料理の味見をするために、人差し指がよく使われるので、食指と言われるのでしょう。さすが世界四大料理の1つ中華料理の国だけあります。

 

中国の薬指は可哀想

 

日本語では薬指と言いますが、中国語では薬指は可哀想なことに、无名指(無名指)と言います。つまり、中国の薬指は名前がないのです。なんだか夏目漱石の吾輩は猫であるのような感じですが。「吾輩は指である。名前はまだない」みたいな(笑)。しかしながら、実は「名前がない」が名前なのですが。

 

日本語では薬指は薬を塗る指なので、薬指と言います。薬指は一番動かしずらいため、薬(塗り薬)を慎重に塗ることができるからです。しかし、大雑把な性格の私は塗り薬を塗るときは薬指ではなく、人差し指を使って、適当に塗っているのですが。

 

左手の薬指に結婚指輪を嵌める理由

 

なぜ左手の薬指に結婚指輪を嵌めるのでしょうか。

 

その理由はこのように左手と右手を合わせたとき、なぜか知りませんが薬指同士だけが絶対に離れません。そのため、「お互いが永遠に離れませんように」という願いを込めて、薬指に結婚指輪を嵌めるそうです。

 

また、なぜ右の薬指ではなく、左の薬指に嵌めるのかと言いますと、左は心臓(ハート)に近いため、「いつまでも二人がラブラブでいられますように」という理由からだそうです。

 

このように中国語と日本語の語彙の違いを説明すると同時に、このようなトリビアを披露すると、学生は勉強にもなり、とても喜んでくれます。

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