スポンサーリンク
「に」(教材面)視聴覚教材

近くて遠い国北朝鮮

「に」(教材面)
この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク

近くて遠い国北朝鮮

 

最近、ふと疑問に思っていることがあります。それは「中国」「韓国」という言い方です。

 

中国や韓国の正式名称はぞれぞれ「中華人民共和国」「大韓民国」ですが、果たして国を正式名称ではなく、略して呼ぶことは良い事なのかなとふと疑問に思ったのですが。

 

ただ、「中国」の場合は日本人が勝手に略して、「中国」と呼んでいるわけではなく、中国人も略して「中国」と呼んでいるので、この点に関してはまったく問題はないと思うのですが、果たして当の中国人は自分の国を略して呼ぶことをどう感じているのかなと思ったのですが。たぶん、東京大学の学生が出身校を言う時に、略して「東大」と言っているのと同じ感じだと思うのですが。

 

そういえば、私は今まで一度も学生が「中華人民共和国」と言っているのを聞いたこともありませんし、私も一度もこの読み方を教えたことがありません。ですから、学生は日本へ行って自己紹介するとき、必ず「私は中国から参りました」と言うと思います。やはりこれを「私は中華人民共和国から参りました」と言うのは変なんでしょうか。

 

ただ、郵便局で中国に荷物を送るときは確か「中国」ではダメで、正式名称である「中華人民共和国」と書かなければならなかったと思うのですが

 

「韓国」については、韓国人も「韓国」と略して呼んでいるのかはわかりませんが、中国人も大韓民国を略して、「韓国」と呼んでいます。でも、なぜ「大国」と略さないのかはわかりませんが。韓国は大国じゃないからでしょうか。

 

一方、朝鮮民主主義人民共和国については中国でも地理的な位置から、北が加わり、「北朝鮮」と呼んています。

 

 

ただ、最近初めて知ったのですが、北朝鮮のビザには「north korea」ではなく、「republic of korea」と書かれています。

 

私は隣国である中国や韓国についてはよく知っているのですが、もう1つの隣国である北朝鮮については何も知りません。それは北朝鮮が閉ざされた国のため、情報があまり入って来ないからです。

 

ですから、私はもう1つの隣国である北朝鮮がいったいどういう国であるかを知るために、最近北朝鮮関連の動画をよく見ています。

 

 

こちらは日本語がペラペラな中国人の女性が北朝鮮に行った時の旅行記です。この動画を見て、私は初めて日本人と中国人における北朝鮮のイメージが180度違うことがわかりました。

 

この中国人女性は北朝鮮へ旅行へ行くとき、日本人の友達からは「大丈夫?気をつけてね。ちゃんと帰ってきてね」と言われたそうです。やはり日本人にとっては北朝鮮は拉致問題や日本海へ飛ばすミサイル問題もあり、怖い国というイメージがあるため、このように言ってしまうのでしょう。

 

一方、この中国人女性は中国人の友達からはそのように言われたのではなく、「本当の社会主義の雰囲気を感じられるよね。昔の中国を感じられるよね」と真逆のことを言われたそうです。

 

その理由はおそらく中国と北朝鮮が同じ社会主義国家であるというのが一番の理由だと思いますが、その他には地理的な近さもその理由だと思います。なぜなら、中国は北朝鮮と国境を接している町がたくさんあるからです。

 

私は延吉と丹東に行ったことがありますが、さすが国境沿いの都市だけあって、人や物の行き来が活発に行われていました。そのため、そこに住んでいる人は朝鮮族でなくても、大部分の人が韓国語も話せます。ですから、中国人にとっては北朝鮮は近くて遠い国ではなく、一番近い国なので、北朝鮮を身近に感じられるのではないかと思います。

 

私も最近北朝鮮を身近に感じられるようになってきました。なぜなら、北朝鮮のyoutubuの公式チャンネルの動画をよく見ているからです。そのおかげで、北朝鮮のことが少しずつわかるようになってきました。

 

 

こちらは北朝鮮のyoutubu公式チャンネルの動画の1つである「小学校新入生の希望」です。子どもたちはみんな可愛らしいのですが、この動画を見ていて、ふと気づいたことがあります。

 

それは子どもたちの手の挙げ方です。なんと手の挙げ方がウルトラマンがスペシウム光線を発射するときの姿になっています。コメント欄を見ると、中国の小学生の手の挙げ方も同じようです。

 

ネットで調べてみると、これは中国や北朝鮮だけではなく、ベトナムなどでも同じようです。なぜこんな手の挙げ方をするのかというと、先生に対して、手を高く挙げることは失礼だと考えられているからだそうです。ただ、日本でこんな手の挙げ方をすると、もっと失礼になってしまいますが(笑)。ほんとこういう習慣の違いって面白いですし、郷に入っては郷に従えですので、覚えておかなければならないことだとも思います。

 

ちなみに、中国の大学生は発言するとき、立って発言します。日本では小学生のときはそうしますが、大学ではさすがにそうはしませんが。また、日本式の教育の影響なのか分かりませんが、日本語学科の場合は授業前と授業後に「起立、きょうつけ、礼」のような号令も言います。また、授業やテストでは鉛筆は使わず、ボールペンを使います。作文のテストのときでもです。

 

 

こちらは「幸福な子供達の歌と踊り自慢」です。子供達が本当に幸福なのかどうかは置いときますが、子どもなのに大人顔負けのパフォーマンスです。そういえば、中国の子供達の中にもすごい子供達がたくさんいます。雑技団や少林寺拳法を見てもお分かりのように、中国でもスパルタ的な英才教育が子供のときから行われています。

 

日本では北朝鮮について、負の報道しかされませんが、果たしてそれが正しいのかどうか。実は私たちは日本のマスコミに洗脳されているだけかもしれませんので、百聞は一見に如かずということで、その真相を探るべく、私はいつか自分のこの目で北朝鮮を見てみたいなと思っています。

 

 

こちらはとても貴重な映像のようです。平壌以外の都市での北朝鮮人民の生活の様子が撮影されています。一昔前の中国のような感じがして、とても懐かしくなります。日本人にとっては北朝鮮は怖いイメージがありますが、この動画を見る限りそんなことはなく、北朝鮮も同じ喜怒哀楽を持った人間の国であるということがわかります。

 

私は中国の高麗レストランに行ったことがあります。そこで、北朝鮮人の店員さんと話しました。多少警戒はされてしまいましたが、終始笑顔で応じてくれました。それを見て、北朝鮮人の女性も普通の女性と同じなんだなと思いました。ただ、中国で働けるということはそれなりのエリートだと思うのですが。

 

また、中国の有名大学の場合は北朝鮮から来ている留学生もいます。ただ、国からの命令なのでしょうか、みんなとつるんでどこかへ行ったりすることはできないようなんですが、話すことはできます。しかし、政治的な話題を話すのはご法度になっています。

 

実は北朝鮮にも平壌外国語大学に日本語学科があります。北朝鮮で大学に通える学生はエリートだからなのでしょうか、みんな日本語がとても上手です。

 

 

日本と北朝鮮は国交がありませんので、仕事が探しにくいため、年々日本語学科を志望する学生が減少してきているようです。日本人が北朝鮮に旅行に行くと、ガイド兼通訳が必ず付きますので、おそらく学生たちは卒業後、このような仕事に就いて活躍するのだと思います。

 

今ふと思ったのですが、北朝鮮にも日本人外教がいるのでしょうか。一度北朝鮮の日本語学科の授業風景なんかが見てみたいですね。どのような英才教育が行われているのかにとても興味があります。

コメント