中国の大学の学食
中国の大学は巨大なため、キャンパス内にいくつもの学食が分散してあります。また、中国の大学は全寮制のため、食堂も朝早くから夜遅くまで営業しています。
中国の学食はあまり美味しいとは言えませんが、安くて、量が多いです。だいたい1食5元~10元(約75円~約150円)払えば、お腹いっぱい食べることができます。このように安いですので、もし毎日朝昼晩3食学食で食べれば、食費をとても抑えることができます。
中国の学食のメニュー
朝は一般的にお粥や肉まん、揚げパン、小籠包などを食べる学生が多いです。
日本ではお粥はお腹が痛かったり、風邪を引いたときなどに食べますが、中国では病気ではなくても、毎朝食べる習慣があります。
中国のお粥は一般的に甘いです。塩ではなく砂糖を入れている場合が多いです。もちろんしょっぱいお粥もありますが、中国ではあまり一般的ではありません。
また、朝は牛乳ではなく、豆乳を飲む学生が多いです。
昼と晩はたくさんの料理の中から2~3種類ぐらいの料理を選んで、食べる学生が多いです。
料理の種類もとても豊富です。料理の種類によって、値段も違います。肉や魚を使った料理(荤菜)はちょっと高く、野菜だけを使った料理(素菜)は安いです。
また、最近は料理の値段が均一で、最後に料理の重さを量って、お金を払うスタイルの食堂も増えてきました。この場合、肉や魚料理を選んだほうが良いと思ってしまいますが、肉や魚は重いので、結局は同じです(笑)
ただ、自分の好きな料理を自分の食べられる分だけ取ることができますので、料理が残らず、とても経済的です。また、いろいろな料理をちょっとずつ取れば、たくさんの種類の料理を食べることができます。これも魅力です。
ご飯はだいたい1杯0.5元~1元(約7円~15円)ぐらいで食べられます。食堂によってはご飯は無料の食堂もあります。その場合はご飯を何杯おかわりしても無料です。
また、一般的にスープは無料で提供している食堂が多いです。
その他にチャーハン、ラーメン、焼きそば、餃子、ワンタン、丼飯などを食べる学生も多いです。
有名大学の場合は全国各地から学生が集まって来ますので、学食にも中国各地の特色料理があります。また、日本人留学生や韓国人留学生が多い大学では日本料理や韓国料理などもあります。
食事の時間帯は大行列
中国の大学は学生数がとても多いですので、食事の時間帯になると、このように大混雑します。
特に、午前中の授業が終わった後の昼ご飯の時間帯は大混雑します。授業の終わりのチャイムが鳴ると同時に学生が一斉に食堂へ向かいます。
ですから、毎日のお昼が国慶節の休暇のような感じになりますので、注文するのも一苦労です。お行儀よく並んで待っていると、いつまで経っても注文できません。
なぜなら、学生たちが我先に我先に横入りして、注文するからです。みんなお腹が空いているので、ハングリー精神がものすごいのです(笑)
中国の学食は持ち帰りも可能
中国の学食の良いところは持ち帰りができることです。
食事の時間になると、食堂の座席も満席になりますので、学生は寮に持ち帰って、食べることも多いです。
一般的に男子学生は持ち帰って寮で食べる学生が多いです。その理由は寮に帰って、ゲームをしながら、食べるためです。ゲーム好きの彼らにとっては何よりもゲームが大事ですから、ご飯を食べる一分一秒の時間も惜しいのです(笑)
驚くことに中国ではラーメンなども持ち帰りすることができます。容器にラーメンを入れてくれる食堂もあれば、ビニール袋にそのまま直接出来上がったラーメンをぶち込む食堂もあります(笑)
食堂の料理を持ち帰りするときは持ち帰りの容器代が取られる場合もありますが、一般的に容器代は無料の場合が多いです。
また、中国の大学の学食の支払いはIDカードで払います。ですから、現金を準備する必要もなく、とても便利です。現金でも払うことができる食堂もありますが、大部分の食堂では現金で払うことが禁止されています。
個人個人のお店がたくさん集まってできている食堂の場合は現金が使えることが多いのですが、企業が経営している食堂の場合は現金で払うと、食堂の店員さんがその現金を自分のものにしてしまうことがあるので、企業が経営している食堂の場合は現金で払うことが禁止されている場合が多いです。
教職員食堂
大学内には教職員食堂もあります。
教職員だけが利用できる教職員食堂もあれば、学生も利用できる教職員食堂もあります。教職員食堂は学生食堂よりやや割高ですが、料理は一般的に美味しいです。
教職員食堂は値段がちょっと高いので、あまり込まないです。ですから、学生食堂のように注文で格闘する必要はありません(笑) 。また、食堂内の環境もとても静かで、上品な雰囲気があります。
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