北京大興国際空港
先日、北京に世界最大の空港である北京大興国際空港が開港しました。
こちらが北京大興国際空港です。中国には世界最大の建造物である万里の長城があるだけあって、空港までもが超巨大スケールなのです(笑)。こんなものを作ってしまう人間って本当にすごいなと思います。
北京大興国際空港は上から見ると、ヒトデの形をしているため、愛称はヒトデ空港と呼ばれています。こちらの空港をデザインしたのはかの伝説的な建築家であるザハ・ハディットさんです。なんだか新国立競技場のあのデザインと似ているような気もしないのではないのですが。
先日開港はしたのですが、現時点では完全に完成してはおらず、滑走路は現在4本だけです。今後も滑走路が順次作られ、最終的には8本になります。
滑走路がすべて完成すれば、年間利用客者数が1億人になる見込みです。つまり、この巨大空港は1年に日本人全員が訪れても問題ないぐらいの収容能力を持っています。
この巨大さにもびっくりしてしまいますが、総工費にもびっくりしてしまいます。総工費はなんと約6兆円もかかっています。これは東京ー名古屋間のリニアの建設費に相当する額です。また、空港には高速鉄道も乗り入れています。空港に高速鉄道が乗り入れるのも世界で初です。
さらに驚くことに、北京大興国際空港は搭乗手続きがすべて顔パスでできるため、搭乗までの待ち時間が軽減され、乗客がスムーズに搭乗できるようになっています。空港にも世界の最先端を行く中国のIT技術がふんだんに取り入れられています。
以上のことからもお分かりいただけるように、北京大興国際空港はまさしく中国の威信を掛けた大規模な国家プロジェクトなのです。
中国経済は停滞してきたと言われていますが、この世界最大の空港を建設できてしまうということから鑑みてみますと、やはりまだまだ中国経済は成長しているように思います。そうでなければ、このような巨大空港は作れないと思いますので。
2022年には北京で冬季オリンピックも控えていますので、首都北京はこれからインフラもどんどん整備されていくことでしょう。ちなみに、夏季オリンピックと冬季オリンピックが同じ都市で開かれるのは北京がこれまた世界で初になります。
私もその時は北京大興国際空港を利用して、冬季オリンピックを見に行けたらなと思う今日この頃です。