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視聴覚教材

女王の教室

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女王の教室

 

最近教師とは何ぞやという難題を解くために、学園ドラマを見返しています(笑)。私が最近見返したドラマは2005年に放送されていた『女王の教室』です。

 

 

私は放送当時は女王の教室の第1話~第11話までは見たのですが、その後の女王の教室の特別版は見たことがありませんでした。まさか真矢先生にこんな過去があったとは知る由もなかったです。驚くべきことに真矢先生も新任の頃は今の私と同じぐらい物凄く頼りない教師だったのです。あの真矢先生からは想像が付かないと思いますが。

 

私はその当時女王の教室を見ていたときは、真矢先生のこのスパルタ的な教育方法には全然納得が行かず、絶対こういう教師にだけはなりたくないと思っていたのですが、年を重ねていくうちに、真矢先生の教育方法のすべてではないですが、TPOを弁えれば、こういう教育方法もありだなと思えるようになりました。

 

実は私の日本語教師の同僚の中にも真矢先生のような教育方法を取っている先生がいました。その先生も真矢先生並みにとても学生に厳しかったです。おそらくその先生も学生のためを思って厳しく指導していたのだと思いますが、学生にはその教育方法が適していなかったようでしたので、私はその両者を見ていて、とても辛くなりました。

 

当時の私もやはりその同僚の先生の教育方法は絶対間違いで、そんな教育方法では学生たちが日本語の勉強を嫌いになってしまうと思っていたのですが、真矢先生が天童先生に言っていた言葉を聞いて、そう考えていた自分が実は間違いだったのではないかと思いました。

 

その言葉とは『だいたいあなたは自分に擦り寄ってくる生徒には構い過ぎというか、甘い顔をし過ぎなんです。要するにあなたは良い先生って言われたいだけなのよ』です。

 

私もまさしく天童先生と同じで、いつも生徒のご機嫌取りをしていただけだったのではないかと思い、この言葉が胸に突き刺さって、抜けなくなりました。ですから、同僚の先生の教育方法が間違いだったのではなく、私の教育方法こそが大きな間違いだったのではないかと思いました。飴と鞭ではありませんが、時には厳しく指導することも大切だと思いました。

 

 

ですから、来学期からは私も真矢先生や以前の同僚の先生のようなスパルタ的な感じで、日本語教育を行っていこうと決意いたしました。実は私も一度、テストの点数が悪かった学生たちの答案をこのように捨てて、渇を入れてみたかったんです(笑)

 

実際のところ、私も今まで何度か学生に真矢先生のような感じで渇を入れたことがあるのですが、いつもの私と違う感じになると、学生もびっくりするので、教育効果はとてもあります。やはりいつも飴ばかりではなく、鞭ばかりでもなく、この2つを上手に散りばめていくことが大事なんだと思います。

 

このドラマを見返していて、ふと思ったのですが、真矢先生はわざわざ和美ちゃんが属する6年3組のクラスで鬼教師をやる必要はまったくなかったと思うのですが。なぜなら、和美ちゃんのクラスはとてもホワイトで、初めから良いクラスでしたので。あんな良いクラスで、あんな教育を行うのはやはりヒステリー以外の何物でもありません。

 

こちらの特別編2の宮内君率いる6年2組のクラスでしたら、真矢先生の教育方法は完璧に正しいと思います。やはり日本人は昔から正義感溢れる熱血先生が大好きですから、本当は真矢先生は最初からこういうブラック的なクラスで鬼教師をやれば良かったと思うのですが。そうすれば、当時でもそんな賛否両論は巻き起こらなかったと思います。

 

ただ、日本テレビさん的には、これが狙いだったのではないかと思います。あれだけのホワイトクラスなのに、先生があれだけブラック的なことをすれば、自然と話題になりますので。さすが視聴率で長年3冠を取り続けている日本テレビさんだけあります(笑)

 

私の時代は生徒が悪いことをしたら、教師が生徒を殴るのは当たり前の時代でしたので、体罰が容認されていました。ですから、当時このドラマが放送できたと思うのですが、しかしながら、今のゆとり教育のご時世ではこのドラマの放送はご法度でしょう。もし今このドラマを再放送してしまうと、クレームの嵐になるのは火を見るよりも明らかなので、ごくせんとは違って、絶対に再放送ができないのだと思います。

 

女王の教室は今の学生たちにとっては古すぎるドラマですので、見たことも聞いたこともない学生が大半だと思いますので、授業中に見せて、ディベートするのも良いと思います。例えば『真矢先生のような日本語教師は必要か不必要か』などです。きっと優秀な学生たちは必要だと主張し、怠け者の学生たちは不必要だと主張すると思いますが(笑)。この結果も火を見るよりも明らかだと思います(笑)

 

ただ、私が思うに真矢先生でさえも、中国の小学校の先生には太刀打ちできないのではないかと思いますが(笑)

 

話は変わりますが、最近女王の教室を見過ぎたせいか、昨日、夢の中に小学校時代にずっと好きだった女の子が出てきてしまいました。人間の脳ってほんと不思議です。こういうことがきっかけになって、脳の奥に埋もれていた記憶を蘇らせてくれるのですから。このドラマを見ていたときは、全然彼女のことを思い出さてくれなかったのに、夢で思い出せるなんて、脳さんもほんといけずです(笑)

 

ちなみに、彼女とは小学校時代に一度も同じクラスになったことも、一度も話したこともないのに、私は彼女のことを好きになってしまいました。これまた不思議なものです(笑)。

 

私はずっと彼女に片想いだったんですが、中国語では「片想い」は「暗恋」と言います。ですから、中国人はどんだけネガティブ思考やねんと思ってしまいます(笑)片想いって辛いばかりではなく、楽しいと思えるときもありますから。

 

彼女との夢を見たことがきっかけで、今日久しぶりに小学校のときの卒業アルバムを見返してみました。そこには、彼女の輝かしい姿があり、その彼女の姿を見て、私はあの暗い恋、じゃなくて、あの淡い恋を思い出してしまいました(笑)。ちなみに、「淡い恋」の意味を日本語で学生に説明するのは難しいのですが。なぜなら、中国語では「淡い」は「色が薄い」や「味が薄い」という意味ですので、このニュアンスが捉えられないのではないかと。

 

当時は彼女と廊下ですれ違うだけでドキドキしましたし、体育の時間に彼女と手をつないでフォークダンスを踊る順番が回って来たときなんて、もう口から火が出て、ゴジラになってしまいました(笑)

 

今更ですが、彼女は今いったいどんな人生を送っているのか気になってしまいました。きっと私とは違って、幸せな人生を送っていると思いますが。

 

不思議なもので、夢の中で彼女に会えたのですが、そのときの私も当時のままで、彼女を前にしても、まったく話せず、遠くからただただ見ているだけでした。

 

 

もしあの当時に戻れるならば、彼女に『アロハ』と言いたいです(笑)。もし、あの当時、私の担任の先生が真矢先生でしたら、私は真矢先生に『いい加減目覚めなさい。恋に現を抜かしている場合じゃないでしょ。勉強しなさい。』と言われてしまうことでしょう(笑)

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