スポンサーリンク
「ろ」(授業面)

学生の日本語の辞書

「ろ」(授業面)
この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

学生の日本語の辞書

 

以前は学生はよく紙の辞書を使っていました。その頃ある学生の辞書を見たことがあるのですが、アンダーラインだらけになっていました。どうやら調べた単語にアンダーラインを引いているうちに辞書がアンダーラインだらけになってしまったようです。私はそれを見て、とても敬服してしまいました。

 

その後、紙の辞書は電子辞書に取って代わられたため、あまり使われなくなってしまいました。

 

特に中国ではカシオの電子辞書が有名で、学生たちが持っている電子辞書のほとんどがカシオ製です。おそらく中国にカシオの工場があるためだと思われます。

 

カシオは中国語では「卡西欧」と書くため、学生の中にはカシオは日本の会社ではなく、西欧の会社だと思っている学生もいます。カシオの英語の電子辞書もあるので、おそらくそれで錯覚してしまったのだと思われます。

 

学生たちにカシオは創業者の名字(樫尾)だと教えるととてもびっくりします。それとともに、トヨタ、ホンダ、スズキ、マツダも創業者の名字だと教えると更にびっくりします。

 

最近は電子辞書もスマホの辞書アプリに取って代わられたため、あまり使われなくなってきました。私の学生時代は紙の辞書しかなかったので、時代の流れをとても感じます。

 

電子辞書はとても高価ですので、学生のみんながみんな買えるわけではないですし、今やスマホが学生の体の一部と化していますので、無料で利用できるスマホの辞書アプリが愛用されるのは必然だと思います。

 

今やスマホ1台あれば何でもできてしまう時代ですので、今後は高価で嵩張る電子辞書を持ち歩く学生はますます減って行くのではないかと思います。

 

カシオもこの点に危機感を抱いているため、電子辞書から語学学習に特化した学習機の販売にシフトチェンジし始めているようです。やはりどの業界も未来を見据えなければ、厳しい生存競争の中では生きていけないのでしょう。

 

学生たちはスマホの辞書アプリを使っているため、いつでもどこでも日本語の単語の意味を調べることができます。

 

特に学生たちは授業中にスマホの辞書アプリを使うことが多いです。ですから、一見すると、授業中スマホをいじって遊んでいるように見えるのですが、実際は遊んでいるのではなく、スマホの辞書アプリを使って、一生懸命単語の意味を調べています。

 

大学の中には授業中の低头族をなくすために、授業前に必ず携帯を教室にある携帯収納袋に入れなければならない大学もあります。

 

私はこれは愚行な政策だと思っています。なぜなら、学生たちはこのようにスマホの辞書アプリを使って、分からない言葉の意味を調べることが多いのに、それをさせないのは学生の学習の権利を奪ってしまうからです。やはり自分で調べるのも学習のうちの一つで、それが習慣化されれば、自律学習にもつながっていきます。

 

かくいう私も授業中よくスマホを使っています。なぜなら、よく漢字を忘れてしまうからです。そのため、よくスマホでググっています。実際に私の授業でスマホ使用を禁止にできない理由は「先ず隗より始めよ」が実行できないためです(笑)

 

辞書使用に関する調査の一環として、「あなたは紙の辞書派それとも電子辞書派それともスマホの辞書アプリ派」や「あなたは授業中のスマホ使用に賛成それとも反対」のテーマでディベートをしたり、作文を書かせたりすると、学生の率直な生の意見が聞けて、授業の参考になるかもしれません。

コメント