スポンサーリンク
「ろ」(授業面)

日本語の外来語と省略

「ろ」(授業面)
この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク

日本語の外来語と省略

 

東京のコロナの感染者が減るどころか、日に日にどんどん増えてきてしまっています。これではいつまで経っても、中国へ戻れないでしょう。東京がこんな状態ですから、厳戒態勢を敷いてコロナの封じ込めに成功した中国政府がそう簡単に日本人の渡中を許すとは思えません。中国人の民意もおそらくそうでしょう。

 

今や中国の日本のニュースのコメント欄を見ると、「日本は危な過ぎて、日本に観光なんて絶対行きたくない。」で溢れ返っています。つい数か月前までは「中国は危な過ぎて、中国に絶対観光なんて行きたくない」だったのに、その立場が完全に逆転してしまいました。

 

ですから、おそらく日本人教師が中国へ戻れたとしても、学生たちに警戒されてしまうことでしょう。それだけではなく、いつも行きつけのお店の店員さんたちからも日本人が来たということで警戒されてしまうことでしょう。

 

話が脱線してしまいましたが、学生に「日本語は何が大変ですか」と質問すると、大部分の学生から「単語を覚えるのが大変です」と返ってきます。おそらく日本語の単語には和語以外に外来語もたくさんあるので、これらを覚えるのが大変なため、このような答えが返ってくるのだと思います。

 

例えば、台所は「キッチン」、居間は「リビング」、ちり紙は「ティッシュ」などなどです。日本語にはこのような和語と外来語が対になったものがたくさんありますので、学生たちにとっては日本語の単語は無数にあるように感じてしまうのでしょう。

 

学生たちはまた口々に「日本語の外来語を覚えるのも大変だ」と言います。おそらく日本語の外来語はもともとの外来語と発音が大きく違っていたり、外来語が省略されて使われたりすることが多いためだと思われます。

 

例えば、もともとの外来語と発音が大きく違う外来語には、「ビール」、「エネルギー」、「ウイルス」などなどがあります。日本人の中にはこれらも英語の発音から来たものだと思っている人もいますが、実はそうではなく、これは日本語的な英語の発音なのです。ですから、こういうのは学生にとってはとても覚えにくいようです。

 

外来語が省略されて使われているものには、「デジカメ(デジタルカメラ)」、「リモコン(リモートコントロール)」、「アラサー(アラウンドサーティン)」などなどがあります。このように日本語は外来語が省略されて使われることが多いため、学生たちにとっては意味を掴むことが難しいようです。

 

ですから、日本語教師は学生に外来語を教える場合は英語表記も示すか、あるいは、もともとの英語の発音を上手にできるようにしておかなければなりません。

 

私が思うに日本語は年々外来語が増えてきているように感じます。私が日本へ一時帰国すると、知らない外来語に触れる機会が多いのですが。例えば、コロナで有名になった「クラスター」、「ロックダウン」、「オーバーシュート」、「パンデミック」などなどがそうです。

 

今ふと疑問に思ったのですが、このような外来語はいったい誰がどのような基準で取り入れて、このように国民に新しい外来語として定着していくのでしょうか。

 

中国語でもふと疑問に思ったことがあります。それは新しい人の名前や物の名前などはいったい誰がどのような基準で、漢字を付けるのでしょうか。例えば、スマートフォーンは中国語では「知能手机」、スティーブン・ジョブズは「史蒂夫·乔布斯」、タピオカは「珍球」ですが、これらはいったい誰がどのような基準で漢字を付けたのでしょうか。政府に漢字を決める機関などがあるのでしょうか。

 

日本人留学生の場合は名前が漢字ですので、問題ないのですが、日本人以外の留学生の場合は中国人の先生がその人の名前の漢字を付けるみたいです。

 

ちなみに、日本人には平仮名の名前の人もいますが、その場合も中国では漢字があてがわれます。例えば、広瀬アリスさんは「广濑爱丽丝」、石原さとみさんは「石原里美」、綾瀬はるかさんは「绫濑遥」です。

 

この場合もいったい誰が漢字をあてがっているのでしょうか。ずっと疑問に思っていることなのですが。おそらくこれは中国人も知らない中国のことだと思いますが(笑)

コメント