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文型の使い分け日本語文型

日本語文法 繰り返し・限定(~ばかり)

文型の使い分け
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繰り返し、限定(~ばかり)

 

「~ばかり」の文型は行為の繰り返し、限定を表します。「~ばかり」の前は一般的に動詞のて形、名詞がくることが多いです。

 

①彼は日本語の勉強をしてばかりいます。

②彼は日本語ばかり勉強をしています。

 

①は行為の繰り返し(日本語の勉強をする)に焦点が置かれています。つまり、日本語の勉強をする以外の行為(例えば、遊ぶ、デートするなど)はせずに、日本語の勉強だけしていることに焦点が当てられています。

 

②の文は限定(日本語の科目)に焦点が置かれています。つまり、いろいろな科目がある中で日本語だけを選択していることに焦点が当てられています。

 

「~ばかり」は否定的・消極的なニュアンスが含まれています。その理由はおそらく「~ばかり」の中に「~ばか(馬鹿)り」が隠れているからだと思われます(笑)。こう説明すれば、きっと学生はこの文型の使い方を間違えないと思います(笑)

 

例えば、①の文には「彼はなぜ日本語の勉強だけして、遊だりしないのか」、②の文には「彼はなぜ日本語だけを勉強して、英語は勉強しないのか」という否定的・消極的なニュアンスが含まれています。

 

①私は学生食堂でご飯を食べてばかりいます。△

②私は学生食堂ばかりでご飯を食べています。〇

 

①の文に違和感が感じられるのはおそらく行為の繰り返しに焦点が置かれているためだと思われます。ご飯を食べる行為は当たり前に繰り返し行われる行為ですし、食堂で行う行為はご飯を食べる以外はありません。ですから、この部分に焦点が置かれているため、しっくりこないのだと思います。

 

②の文に違和感を感じられないのは食べる場所を限定(学生食堂)しているので、しっくりくるのだと思います。

 

「~ばかり」は他人のことではなく、自分のことで使った場合も聞き手に否定的・消極的なニュアンスを伝えることができます。例えば、ここでは「お金がないから、学生食堂だけで食べている」とか「校外に出るのが面倒だから、学生食堂だけで食べている」という否定的・消極的ニュアンスを聞き手に臭わせています。

 

「~ばかり」の文型練習

 

この文型を練習するときは、私、友達、両親の行為の繰り返し、限定で文を作ってもらうと良いです。

 

私は授業中彼女ばかり見ています。

私の友達は授業をサボってばかりいます。

私の父はお酒ばかり飲んでいます。

私の母は怒ってばかりいます。

 

また、過去の時点での私の行為の繰り返し、限定で文を作ってもらうのも良いです。

 

私は小学校の時、魚釣りをしてばかりいました。

私は中学校の時、廊下に立たされてばかりいました。

私は高校の時、失恋ばかりしていました。

 

それから、易しいから難しいの礎石を遵守するために、「~ばかり」の文型と「~と」の文型を組み合わせて、練習すると良いです。

 

最初は前文を与えて、後文を作ってもらい、慣れてきたら、後文を与えて、前文を作ってもらうと良いです。

 

(後文作成)

日本語ばかり勉強していると、~。

ゲームをしてばかりいると、~。

仕事ばかりしていると、~。

家にこもってばかりいると、~。

甘い物ばかり食べていると、~。

 

(前文作成)

~と、先生に怒られます。

~と、腹が立ちます。

~と、信頼を失います。

~と、眠れなくなります。

~と、体に悪いです。

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