中国の汽車の切符の買い方
中国の汽車の切符の買い方は3つの方法があります。
①駅の窓口で買う
②インターネットで買う
③切符代理販売店で買う
中国の場合は上記のどの方法で切符を買うにしても、中国人は身分証明書が、外国人はパスポートが必要です。ですから、身分証明書やパスポートがないと、切符を買うことができません。
どうして切符を買うのに、身分証明書やパスポートが必要かと言いますと、ダフ屋対策のためです。その対策のために、汽車に乗る時も身分証明書やパスポートの提示が求められ、切符とともにチェックされます。
それから、もう1つの理由はおそらく誰がどこに移動したかを把握したいという政府の目論見もあるのだと思います。
①駅の窓口で買う
中国で汽車の切符を買うときは駅の窓口で買う人が一番多いです。ただ、駅の窓口で買う場合は長蛇の列に並んで買わなければなりませんので、買うのがかなり大変です。もうサバイバル状態です。
人が多い時は切符を買うのに、30分~1時間ぐらいはかかります。中国は横入りがとても多いです。汽車に間に合わないからと言って、一番先頭で横入りをして、我先に切符を買ったり、切符に関する問い合わせをしたりする人が非常に多くいます。それなら、「早く駅に来いよ」と思ってしまいます。
また、切符を買うときも切符販売員と客が揉めることが多く、時間がかかります。なぜ揉め事が多いかと言いますと、切符販売員が上から目線だからです。
私も何度も殴ってやろうかと思ったことがありますが、しかしながら、切符販売のところは刑務所の面会室のように、ガラス越しになっているため、残念ながら、殴れないようになっています(笑)
もしこれがなかったら、きっとみんな切符販売員を殴っているのではないかと思います(笑)。それだけ態度が横柄なのです。中には優しい切符販売員もいますが。ですから、切符を買うときは優しい切符販売員のところに並ぶのが鉄則です。
中国は国土が広大ですから、駅もたくさんありますので、切符販売員も駅名を知らなかったり、聞き間違えたりすることもあります。
私は最初中国に来たときは中国語が全然できませんでしたので、切符を買うときは日付と時間と行先を書いた紙を渡して買っていました。今は紙を見せずに買うこともできるようになりましたが、ただ、発音が難しい都市の場合、行先を聞き間違えられて、発券されてしまったことがありました(涙)。
ですから、それ以来、私は口頭で伝える時は切符販売員の駅名を入力するパソコンの画面をずっと見つめるようになりました(笑)
切符の支払いは昔は現金だけでしたが、今は銀聯カードや微信、支付宝などの様々な支払い方法で払えるようになり、とても便利になりました。
②インターネットで買う
確か3年ぐらい前からでしょうか、切符がインターネットでも買えるようになりました。「去哪儿」や「携程」などの旅行サイトでも切符を買えますが、私はいつも鉄道省のサイト「中国铁路客户服务中心」で切符を買っています。こちらは携帯版もあります。
こちらのサイトで切符を買うためには登録が必要です。登録するためにはパスポート番号と中国の携帯番号が必要です。
こちらのサイトはとても便利で、出発駅と到着駅を入力すれば、それぞれの時間の列車の空席がどれぐらいあるのかが一目でわかるようになっています。
切符を予約した後は30分以内に代金を払わなければなりません。こちらも代金は銀聯カード、微信、支付宝などで払うことができます。
インターネットで予約した切符を受け取る方法は2つあります。1つ目は切符を宅配で送ってもらう方法です。ただ、こちらの場合は送料がかかります。2つ目は駅の窓口で受け取る方法です。
実はインターネットで予約した場合も窓口に並ばなければならないのです。予約した切符を受け取るのは乗車日でも良いと思いますが、ただ、その日、駅の窓口が大行列になっていたら、汽車に乗り遅れてしまう恐れもありますので、やはり前日ぐらいに受け取りに行くのがベストだと思います。
中国は駅の窓口のみならず、駅の待合室に入る時も並ばなければなりません。
また、駅の待合室に入る時に切符と身分証明書やパスポートのチェックと身体検査と荷物検査かあります。まるで空港のような感じです。ですから、駅の待合室に行くまでに結構時間がかかります。また、中国の駅はとても大きいですので、迷いやすいです。
ですから、前日ぐらいに切符を受け取ると、当日、駅に早く行く必要もなくなり、慌てることなく、汽車に乗ることができます。
予約した切符を駅の窓口で受け取る時は予約番号(英数字2文字と数字8文字)とパスポートが必要です。予約番号は口頭で伝えても良いですし、紙を見せても良いですし、携帯電話を見せても良いです。
それらを見せたら、駅員さんが予約番号とパスポート番号と名前をパソコンに入力して、切符を発券してくれます。
切符にはパスポート番号と名前が印字されます。ですから、切符をなくしても手数料を払えば、再発行してくれます。日本の場合は切符をなくしてしまったら、終わりですが、中国では終わりは始まりです(笑)。ですから、この点がとても良いと言いますか。
実はインターネットで高速鉄道を予約した場合は自動発券機で発券できます。自動発券機に身分証明書をかざせば、自動的に発券してくれます。ただ、外国人は残念ながら、自動発券機は利用できません。
なぜなら、自動発券機は身分証明書にしか対応しておらず、パスポートはかざせないからです。
中国は一般的に外国人へのおもてなしの心はありません(笑)。ネットカフェも同じ理由で、利用できないことが多いです。
私は中国政府に微々たるものですが、毎月税金を払っていますので、是非外国人にも優しい国づくりをしていただきたいものです。いちいち切符を受け取るだけのために、窓口に何時間も並ぶのは本当に大変ですので、どうかこの声が習近平さんに届いてほしいものです(笑)
③切符代理販売店
切符は駅やインターネットのほかに火车票代售点という切符代理販売店でも買えます。切符代理販売店はいろいろな場所にあります。大学によっては大学の中にある場合もあります。
ただ、切符代理販売店で切符を買う場合、手数料が5元(約75円)取られます。手数料は取られますが、駅の窓口と違って、長蛇の列に並ぶ必要はないので、とても楽です。もし近くに切符代理販売店があれば、駅まで行く往復の交通費を考えたら、手数料の5元はむしろ安いかもしれません。
軍人専用の窓口
中国では共産党員が一番優遇されていますが、次には軍人が優遇されています。
駅や病院などには軍人専用の窓口があり、軍人さんは並ばずに優先的に切符や受付をすることができます。
また、軍人さん用の優先レーンや優先席などもあります。中国では軍人さんは他国から国民の命を守る重要な職業ですので、国民からとても尊敬されています。
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