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「と」(文化面)年中行事

14億人の民族の大移動の春運

「と」(文化面)
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今日(2017年1月27日)は中国の除夕(大晦日)で、明日は春節です。

 

春節を迎える前の春運

 

中国人にとって、春節は1年で最も大切な日ですので、家族団らんで過ごすために、中国の全国民が一斉に故郷へ帰ります。全国各地から来ている大学生はもちろん、出稼ぎの人たちもみな帰省します。

 

帰省のために始まるのが春運と呼ばれる14億人の民族の大移動です。春運はだいたい春節を迎える1週間ぐらい前から始まります。

 

春運の時期の駅の様子

 

春運の時期は毎年、駅の切符売り場は人、人、人、人だらけになります。ですから、毎年、春運の時期は切符を手に入れるのも至難の業です。

 

ただ、数年前からインターネットでも切符が買えるようになりましたので、今は駅で並んで買う必要がなくなりました。ですから、切符を買うのがかなり楽になりました。

 

しかしながら、中にはパソコンが使えない人たちもいますので、その人たちは切符が買えないという新たな問題も生じています。

 

学生は学生割引が使えるのですが、ただ、学生割引を使う場合は学生証を提示しなければならないですので、窓口で買わなければなりません。ですから、学生は切符を買うのはとても大変です。

 

春運の時期は駅の中の切符売り場だけではお客さんを捌き切れないので、外にも臨時の切符窓口が特設されます。また、春運の時期はたくさんの臨時列車も運行されます。

 

春運の時期は駅の外もこんな感じですので、駅の中に入るのも一苦労です。なぜなら、中国は駅に入るとき、荷物検査と身分証の提示が求められるので、かなり時間がかかるからです。

 

駅の待合室もこんな感じです。座る場所すらなくなります。

 

座らないで長時間待つのは大変ですから、階段や床に座ったりして待ちます。

 

改札のときももちろん長蛇の列になります。改札の前からたくさんの人が並びます。なぜなら、早く並ばなければ、列車の中の荷物棚に荷物が置けなくなるからです。

 

春運の時期の列車内の様子

 

駅のホームもこんな感じです。ですから、春運の時期は列車のダイヤがとても乱れます。

 

もう中に入れないぐらい通路が混むと、このように窓から入ります。春運の時期は故郷へ帰るのも命がけなのです。

 

列車の中ももちろんこのような感じです。春運の時期は臨時列車もたくさん運行されるのですが、それでも席が足りず、立ち席の切符がたくさん販売されます。ですから、このような状況に陥ります。

 

もう立つ場所も歩く場所もないぐらい込み合います。ですから、トイレに行くのも大変です。しかしながら、このような状況でも驚くことに、カートでの車内販売が来ます。さすが商売魂120%の国中国です(笑) 

 

たくさんのお土産を携えて帰省

 

春節は出稼ぎ労働者にとっては1年に1度家族と一緒に過ごせる大切な日でもありますので、家族のために、毎日必死で稼いだお金で家族へのプレゼントを買って、それを大事に携え、帰省します。そこにはとても感動的なドラマがあります。

 

中には子供たちに腹いっぱいの肉を食べさせたいということで、豚を携えて帰る人もいます(笑)

 

春運の時期はとても込みますので、この時期に旅行をすることはあまりお勧めできません。ただ、この時期は移動はかなり大変ですが、観光客はとても少ない時期ですので、観光する上ではとても良いかもしれません。

 

特に、大都市の場合はほとんどの人が帰省していますので、ゆっくり観光地を見ることができます。

 

春運はとてもすごいですが、さすがにインドには適いませんが(笑)

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