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日本語文型語彙の使い分け

「こんにちは」と「こんばんは」

日本語文型
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「こんにちは」と「こんばんは」

 

「おはよう」には「おはようございます」という丁寧な形がありますが、「こんにちは」と「こんばんは」には「こんにちはございます」や「こんばんはございます」という丁寧な形はありません。

 

ですから、頭の回転が速い学生はこちらの東大生と同じ疑問を持ってしまいます(笑)

 

「おはよう」にだけ丁寧な形があるのは日本人は昔から働き蜂で朝早くから働いているので、朝早くから働いている人を労うために、敬意を込めて「お早う御座います」という丁寧な形が生まれたからなのではないかと思います。また、学校でも会社でもその日に初めて人に会うのは朝が一番多いですので、このこととも関係しているのかもしれません。

 

「こんにちは」「こんばんは」に関しては「今日は~(今日はご機嫌いかがですか)」「今晩は~(今晩はもうご飯を食べましたか)」などのように省略された形で使われていますので、相手のことは気遣っていますが、敬意を込めてわけではないので、丁寧な形が生まれなかったのではないかと思います。

 

学生の中には「こんにちわ」「こんばんわ」と書いてしまう学生もいますので、「こんにちは」「こんばんは」はなぜ取り立て助詞の「は」を使うのかを上記のように説明してあげると良いです。

 

また、「おはよう」は家族間でも使うのに対して、「こんにちは」と「こんばんは」は家族間では使わないのも面白いです。これに関してもやはりその日家族が初めて会うのも朝が一番多いからだと思いますし、その後、家族に会うたびに「こんにちは」「こんばんは」と挨拶するのは他人行儀で水臭い感じがするので、「こんにちは」と「こんばんは」は使われないのではないかと思います。こちらに関してはきっとどの言語でもそうなのではないかと。

 

また、勤務先でも昼夜を問わず出勤のときにする挨拶が「おはようございます」なのも面白いのですが。その理由は「こんにちは」と「こんばんは」には丁寧な形がないので、丁寧な形がある「おはようございます」がよく使われるようになったからなのかもしれません。こちらに関してはおそらく日本語独特の表現なのではないかと思います。

 

こちらは私が久しぶりに大爆笑してコーヒーを噴き出してしまった動画です(笑)。子供が何気なく発した一言はやはりとても面白くてインパクトがあります。ぜひこちらの動画をクイズにして学生たちに出題してみてはいかがでしょうか。

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