国民年金と国民健康保険
日本に住んでいる場合は国民年金と国民健康保険は強制加入ですが、中国に住んでいる場合は住民票を抜いてしまえば、強制加入ではなくなります。ただ、その場合でも任意で加入することもできます。
中国にも年金や健康保険はあるのですが、ただ、中国在住の外国人の場合は大部分の都市ではまだ加入が義務付けられていません。そのため、中国で年金や健康保険を払っている外国人は少ないのが現状です。
私はこの先も中国でずっと暮らしたいので、中国の年金や健康保険に加入したいのですが、上記の理由で残念ながら一度も加入したことがありません。
そのため、日本の国民年金と国民健康保険に任意加入しています。ただ、加入しているとは言っても、中国での給料は日本と比べたら、雀の涙ほどですので、国民年金を払う余裕はありませんので、全額免除の申請をしています。
中国で働いている場合は日本での収入はありませんので、全額免除申請をすれば、ほぼ全額免除が認められます。
ただ、全額免除の場合はもちろんもえる年金額も少なくなります。しかし、全額免除の場合でも現在は年金額を2分の1として計算してもらえますので、例えば、40年間免除を続けた場合でも、現在の満額支給である約78万円の2分の1の約39万円がもらえます。
月々に換算すると、わずか約3万2500円なのですが、中国元に換算すると約2000元ですので、私の場合は現在の中国での生活費は月1500元ぐらいですので、十分とまでは言えませんが、ぎりぎり暮らせる額です。
ですから、国民年金を脱退するよりは任意加入して、免除申請を行ったほうが良いように思います。
ただ、国民年金に加入すると、国民健康保険も強制加入になってしまいますので、国民健康保険にも加入しなければなりません。ただ、この場合も日本での収入がありませんので、国民健康保険も一番安い額になります。市区町村によって違うようですが、だいたい月2000円~5000円ぐらいのようです。
やはり一番ネックなのは国民健康保険に加入していなければ、日本に一時帰国したときに、病院に行くとき、全額負担しなければならないことです。
全額負担はとても大変ですので、それを考えると、年に何か月しか日本に滞在しなくても、国民健康保険に加入したほうが良いように思います。
その場合は、一時帰国したときに、安心して病院に行くことができます。また、国民健康保険に加入していれば、市区町村が行っている健康診断や検診なども安く受けられます。
また、国民健康保険は海外の病院で治療を受けた時も、日本に帰国したときに、海外医療費を申請することにより、給付金を受け取る事もできます。
ただ、中国の大学も医療保険を掛けてくれていますので、海外医療費を申請しなくても良いのですが。むしろ申請してしまうと、医療保険を二重に受け取ることになるので、不正受給になるのかもしれません。
また、住民票を日本に残しておくと、選挙権の資格も得ることができるというメリットもあります。
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