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「へ」(生活面)

気を遣ってくれる中国の学生と鉄面皮な中国の学生

「へ」(生活面)
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気を遣ってくれる中国の学生

 

中国の学生はとても気を遣ってくれます。中国は孔子の国、儒教の国だからかもしれませんが、老人や教師などを非常に敬います。教師は中国語で「老师」と書くぐらいですから、漢字からもそのことがよくわかります。

 

例えば、授業のときは黒板を消してくれたり、重い荷物を持っているときは持ってくれたりします。

 

また、どこかで食事をするときは上座の席に案内してくれたり、好きな料理や嫌いな料理を聞いてくれたり、皿やコップなどをお湯で消毒してくれたり、料理を取り分けてくれたり、飲み物を注いでくれたりします。

 

また、どこかへ遊びに行くときはタクシーのドアを開けて、後ろの席に乗せてくれたり、飲み物や小吃(手軽に食べられる物)を買ってくれたりします。しかも、さりげなくです。

 

私が大学生だった頃、もし教師と交流していた場合、果たして同じことができたかどうか。今の私でも、きっとできないかもしれません(汗)

 

ですから、私も学生たちを見習って、さりげなく気を遣える人間になりたいと思う今日この頃です。やはりそういう教師の人間性も学生たちに受け入れられる要素の1つなのではないかと強く感じています。

 

鉄面皮な中国の学生

 

日本語教師の仕事を何年もしていると、たくさんの学生と出会います。ただ、全員の学生と交流するのは難しいことなのですが。ですから、中には授業中以外、一度も交流しない学生も出てきてしまいます。

 

ですから、自分がその学校を離れた後や学生が卒業した後も交流が続くのはやはりよく交流していた学生たちとになります。

 

時には全然音沙汰がなかった学生から、突然メールが来ることがあります。最初の行には『先生、お久しぶりです。お元気ですか。』と書いてあります。その後に一般的に『先生にお願いがあります』という決まり文句が来ます。

 

お願いにはいろいろな種類があります。例えば、「卒業論文を添削していただけませんか」とか「日本への大学院へ留学するので、研究計画書を見ていただけませんか」とか、「日本の企業の採用試験を受けるので、履歴書を見ていただけませんか」というようなお願いが多いです。

 

こうやって、私を頼ってくれるのはとても嬉しいことなのですが、ただ、一般的にそういうお願いをする学生は添削してあげた後、また全然音沙汰がなくなってしまいます。つまり、私は便利屋として、学生に上手く利用されているだけなのです(涙)

 

ですから、その後、どう進展したのかわからないままになってしまいますので、ものすごく気になってしまいます。

 

普通でしたら、今その学校で働いている日本人教師に頼むべきことだと思うのですが。私がもし同じ立場でしたら、絶対前の先生にはお願いできないと思います。よく連絡を取り合っている間柄でしたら、お願いするかもしれませんが、2~3年ぶりにメールを送って、お願いすることは絶対ないかなと思います。

 

ですから、中国の学生の中にはある意味、顔の皮が厚い、鉄面皮な学生がいるのも事実です(笑)。こういう学生も悪いわけではなく、裏を返せば、まさしく生きる力があり、世渡りがとても上手な学生だとも言えます。

 

ただ、私はお願いされた場合は断らず、誠心誠意対応していますが。学生が日本へ留学したり、日本の会社へ就職してくれることは日本人教師として、とても喜ばしいことですので。

 

ただ、1人の学生のお願いを聞いてしまうと、他の学生からも一気にお願いメールが来ることもありますので、八方美人になるのもほとほどが良いのかなと思います(笑)

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