スポンサーリンク
「に」(教材面)その他の読解教材

漢文を使った授業

「に」(教材面)
この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

漢文を使った授業

 

中国の学生は日本の学生が学校で漢文を勉強することに驚くとともに、感心するようです。また、日本人が漢字だらけの漢文をどうやって勉強するのかに興味があるようです。

 

ですから、その謎を解かせるために、また、古代の人の考えや価値観、知恵などを学ばせ、現在の生活に生かすために、漢文を使った授業をやると良いと思います。

 

ただ、中国人でも漢文を読解するのは難しいようなのですが。

 

なぜなら、中国人にとっても見慣れない漢字が出てきたり、中国語とは語順も違うからです。確かに日本人にとっても、古文の読解は難しいので、それを考えるとそのことが理解できます。

 

 

こちらは韓非子の『矛盾』です。私もこれを高校時代に勉強しました。あの当時は中国語ができれば、漢文なんて楽勝なんだろうなと思っていたのですが、その考えは大きな間違いであったことに今更ながら気づきました。やはり中国語をかじったことがあったとしても、漢文は古文なので、今の中国語とは違って難しいです。

 

日本語はSOV型の言語ですが、中国語はSVO型の言語のため、日本人は漢文を日本語訳にするために返り点を考え出しました。返り点には「レ点」「一二三点」「上中下点」「甲乙丙点」の4種類があります。

 

私はこれらが単体で使われる場合は読めるのですが、これらが組み合わされて使われると読めなくなってしまいます。例えば、「」や「」が組み合わされると、頭の中がごちゃごちゃになってしまいます。

 

ですから、その複雑に組み合わされた返り点を見て、読む順に漢字の横にただ「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十」のように付ければ良いのではないかと思っていたのですが、然うは問屋が卸しませんでした(笑)

 

私は個人的には故事成語にまつわる漢文が好きです。なぜなら、その故事成語の誕生秘話を学べるからです。ですから、授業で故事成語の漢文を取り上げると、教師も学生も勉強になります。それを学生に日本語で説明させれば、日本語で物事を端的に説明させる練習にもなりますので、まさしく一石二鳥です。

 

例えば、『矛盾』を授業で取り上げた場合、『矛盾』の由来を日本語で説明してもらうだけではなく、『矛盾』の例をあげてもらうこともできます。

 

今日本政府は人の動きを抑制しコロナを封じ込めるために、3回目の緊急事態宣言を出しましたが、それなのにもかかわらず、オリンピックは開こうとしています。これこそまさしく『矛盾』です。日本政府の愚策に翻弄されている日本国民が哀れでなりません。次回の選挙はGoto選挙で、自公政権を引きずり降ろさなければなりません。それが中国渡航への一番の近道かもしれません。

 

話が脇道に逸れてしまいましたが、明日の授業で何をやろうか困っている先生がいらっしゃいましたら、ぜひ漢文を取り上げてみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに、大学によっては古文の授業を担当しなければならない場合もあります。私も1度担当したことがあるのですが、教師にとっても学生にとっても地獄の時間になってしまったことは言うまでもありません(笑)

コメント