中国にはごみの日がない
日本はごみの日がありますが、中国にはごみの日がありません。なぜなら、毎日がごみの日だからです。しかも、ごみは24時間いつでも捨てることができます。その上、ゴミを捨てるのも無料です。大型ごみも無料です。
中国ではごみの分別の習慣がまだあまり浸透していないので、燃えるゴミだろうが、燃えないゴミだろうが、資源ゴミだろうが関係なく、すべてを一緒に捨てます。
中国はごみに関してはもう至れり尽くせりですので、ごみ箱はいつもこんな感じになります。ですから、ゴミ箱の周りは臭いがひどく、夏にはたくさんのハエが飛んでいます。
ただ、中国はなぜか知りませんが、カラスが全然いません。私は中国で一度もカラスを見たことがありません。ですから、ごみ箱はカラスに荒らされたりはしません。
中国がゴミに厳格的ではない理由
中国がごみに厳格的ではない理由は2点考えられます。まず1点目は中国の場合はごみは焼却するのではなく、ごみ集積場に持って行って、そのまま捨てる形を取っているためだと思われます。中国は広いですので、広大なごみ集積場がたくさんあります。
もう1点は中国にはごみを拾って、生計を立てている人たちがいるので、その人たちがゴミを自然に分別してくれているためだと思われます。
特によく見かけるのはペットボトルを集めている人たちです。ペットボトルを集めている人たちは街中でよく見かけますが、学校の運動場やバスケット場でも見かけます。運動場やバスケット場ではたくさんの学生が水を飲みますので、ペットボトルがたくさん捨てられています。
中国ではごみのポイ捨てが日常茶飯事
中国はごみの捨てる場所もあってないようなものなので、中国人は空間があれば、ごみをどこにでも捨てます。ですから、ごみのポイ捨ても日常茶飯事です。
ただ、最近はマナーが向上してきているため、ちゃんとごみ箱に捨てる人が増えてきました。特に、日本語を学んでいる学生たちは日本の文化や習慣も学んでいるので、マナーに対する意識はとても高いです。ある意味、日本人より日本人らしいかもしれません。
中国はこのような状況ですから、学生たちに日本のごみ事情の話をすると、とても驚きます。
例えば、日本ではゴミの分別が厳しいので、燃えるゴミ、燃えないゴミを分けずに一緒に出したら、ゴミを持って行ってくれないことや、毎週ゴミの日が決まっているので、1回出し忘れたら、来週のごみの日まで待たなければならないこと、ゴミを捨てるのは有料であることなどなどです。
特に、学生たちはゴミを捨てるのが有料であることにとても驚くので、学生たちに「日本ではゴミを捨てる時、どうやってお金を支払っていると思いますか」と質問すると、学生たちはいろいろ考えて、答えてくれます。
ただ、「ゴミ袋にゴミを捨てるお金がもう含まれている」という答えはなかなか出てきませんが。 その後、「もし、みなさんが日本で生活するとしたら、ゴミを捨てる時、どんな工夫をしますか。」と聞いて、いろいろ答えてもらうと、とても盛り上がります。
また、日本の家電リサイクル法の話をすると、もっと驚きます。中国の場合はテレビや冷蔵庫、パソコンなどを捨てる時は廃品業者に回収をお願いすれば、逆にお金がもらるので、学生たちは自分がお金を出して買ったものなのに、リサイクル料も支払わなければならないという日本のこのシステムがどうしても理解できないようです。
日本はリサイクルの概念がとても浸透していますので、リサイクルショップがたくさんありますが、中国ではリサイクルという概念があまり浸透していないため、リサイクルショップが全然ありません。
本や携帯電話などは中古で売っているお店はありますが、日本のなんでもあるリサイクルショップのようなお店はまったくありません。
ですから、中国では今後この分野の成長が見込めると思うので、この分野で事業を始めると、とても儲けることができるかもしれません(笑)
今、日本では中国人観光客のごみ処理施設の見学が流行っているそうなんですが、私はその理由がなんだか頷けるような気がします。
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