日本と中国のお礼を言う回数の違い
日本と中国ではお礼を言う回数に違いがあります。
中国もご馳走してもらったり、プレゼントをもらったりしたときはその場でお礼を言うのですが、しかしながら、日本と違って、後日会った時に改めてもう1度お礼は言いません。
そのため、私は中国に来たばかりの頃、学生にご飯をご馳走したり、プレゼントをあげたりしたのに、後日改めてお礼を言われなかったので、「ご飯が美味しくなかったのかな」とか「プレゼントが良くなかったのかな」と思い悩んでしまいました。もしかしたら学生は私に嫌悪感を抱いているのではないかとすら思ってしまいました。
日本人の場合はご飯をご馳走したり、プレゼントをあげたりしたとき、後日必ず改めてお礼を言ってくれます。
私は中国から帰ってきたとき、日本でお世話になっている方々によく中国のお土産を渡すのですが、後日会ったときにも、その方々はやはり必ずもう1度お礼を言います。例えば、「先日はお土産ありがとうございました。中国のお茶がとても美味しかったです。」のような感じでです。
その理由はおそらく日本人は和を大切にする国民性であるため、人間関係をとても大事にするので、再度お礼を言うのではないかと思います。

なぜ中国人はお礼を1回しか言わないのでしょうか?
私はその理由は中国人は一度親しくなると、家族のように接してくれますので、何度もお礼を言うと、相手に水臭さを感じさせてしまうからなのではと思ったのですが、実際、学生にその理由を聞いてみると、中国では後日もう1度お礼を言うと、相手に「もう1度ご馳走してください」とか「もう1度プレゼントをください」と催促しているような感じを与えてしまうからだそうです。
確かに再度お礼を言ってしまうと、相手にご馳走してくれたことやプレゼントをしてくれたことをもう1度思い起こさせてしまうことになってしまいますので、相手にプレッシャーを与えているような気がしないでもないです(笑)。実際、私も「先日はお土産をありがとうございました。中国のお茶がとても美味しかったです。」と言われると、また買って来なくちゃと思ってしまいますので(笑)
私は中国での生活が長いので、中国でのこの習慣に慣れきってしまっているため、日本でもお礼を1回だけしか言わないことが多々あります。そのため、もしかすると、マナーがない奴だと思われているかもしれません。なぜなら、相手はきっと2回目のお礼を言ってもらえるのを期待しているはずだからです。かつて学生にご飯をご馳走したときやプレゼントをあげたときの私のようにです(笑)
もし日本に来た学生がこのことを知らなかったら、日本人との間で文化的な摩擦を起こしてしまう恐れもありますので、やはり日本人と上手く付き合っていくために、学生にこのような日本と中国の文化や習慣の違いを説明してあげることも大事だと思います。
日本事情のような授業で、たくさんの時間を使って、説明するのも良いと思いますし、会話の授業の時でも適宜時間を取って、日本と中国の文化・習慣の違いを紹介するのも良いと思います。そこで、学生の意見などを出してもらえば、会話の授業になりますので、まさしく一石二鳥だと思います。
