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「ろ」(授業面)

授業準備

「ろ」(授業面)
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授業準備

 

授業準備は毎回本当に大変です。私は1回の授業準備をするのに2時間~3時間かかります。もし何教科も担当しなければならない場合はもう地獄になります。私はかつて6教科を担当したことがあります。

 

大学に日本人教師が1人しかいない場合は1年生~4年生までのすべての授業を担当しなければならないことが多いですので、その場合は必然的に何教科も担当することになってしまいます。

 

私は授業準備はできるだけ1週間分、前もって行い、1週間分をストックするようにしています。なぜなら、急な用事が入って、忙しくなったりして、授業準備が出来なくなってしまうことが多々あるからです。そのとき、もし1週間分のストックがあれば、それが保険となり、授業準備に追われるあの大変さを味わわなくても済むからです。

 

学生が変われば授業準備も変わる

 

毎年授業をしていれば、自然にストックが溜まっていくのですが、ただ学生が変われば、教える内容も教え方も、学生に合わせて、臨機応変に変えていかなければなりませんので、私の場合は毎年常に授業準備をしています。ですから、私の授業は進化論のように毎年進化しています(笑)。時には退化していることもありますが。

 

中国の大学は1学年1クラスという大学は少なく、一般的に2クラスはありますので、同じ科目を2回授業をすることが多いです。例えば、1年生が2クラスあれば、1組、2組の授業をするような感じでです。

 

同じ授業を2回できるのは教師にとっては良いことだと思います。なぜなら、1回目の授業での反省点を2回目の授業で生かせられるからです。ですから、本来であれば、授業は1回目のクラスよりも2回目のクラスの方が上手く授業できるはずなのですが、ただ、私の場合はそうではないことが多々あります。

 

なぜなら、クラスの雰囲気などによって、授業が左右されてしまうからです。本来プロの日本語教師であれば、どのクラスであろうと、同じレベルの授業が提供できなければならないのでしょうが、私はまだそれがなかなかできません。

 

授業は張ったりで

 

私はかつて授業準備が間に合わなくて、何にも授業準備をせずに、授業したことがありました。そのとき、私は授業準備をしないほうが案外授業が上手くいくものなんだなと思ってしまいました(笑)

 

その理由はおそらく、教案に縛られずに、臨機応変に授業ができるからだと思います。やはり、頭の中で「これを教えて、次にこれを教えて、その次にこれを教えて』と考えてばかりいると、ロボットにようになってしまい、何か問題が発生すると、臨機応変に対応できなくなってしまうと言いますか。

 

 

私が日本語教師に成り立ての頃、同僚に言われた一言があります。『授業を自信なくやるぐらいなら、授業を張ったりでやれ』と。その頃の自分は『学生が理解できなかったら、どうしよう、学生からこんな質問が出たら、どうしよう』と思ってばかりいて、いつも自信なく授業をしていたので、授業が上手くできず、悩んでいました。そのときに、同僚の先生からこう言われ、我に返りました。

 

やはり、自信なく授業をしていたら、それが学生にも伝わり、学生の勉強にも影響を与えてしまいます。あのときの同僚はそんな自信を持てない私を見兼ねて、『授業を自信なくやるぐらいなら、授業を張ったりでやれ』と言って、活を入れてくれたのではないかと。そのおかげで、私は何とか自信を持って授業ができるようになりました。

 

ただ、当時は同僚に言われた通り、毎回張ったりで授業をしていたので、学生たちに間違えた知識を教えてしまったことも多々あったと思いますので、その点については、学生に申し訳なかったと今感じているのですが。

 

ということで、授業に自信が持てないときはぜひ張ったりで授業をしてみてください。授業を自信を持て行えるようになりますので。

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