スポンサーリンク
「へ」(生活面)

将来に不安

「へ」(生活面)
この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

将来に不安

 

日本のコロナの感染の勢いが衰えを知りません。こんな状況ですから、いつ中国へ戻れるのか、不安が日に日に増してきています。それとともに、将来への不安も日に日に増してきています。特に、老後のことを考えると、不安が常に付きまとっています。

 

私は中国生活が長いですので、お恥ずかしながら、年金はほとんど払ったことがありません。ずっと免除申請をしていますので、年金をもらえる年齢になったとしても、ほんと雀の涙ほどしかもらえません。しかも、貯金らしい貯金もしていませんので、将来がとても不安です。

 

私の同級生の大部分は、日本の企業で正社員として働き、結婚もし、子供もいて、所帯を持っています。もちろん正社員ですから、給料もそこそこ高く、社会保険も手厚いです。一方、私はお恥ずかしながら、いまだに独身で、ぷらぷらしています。それを考えると、このまま定年を迎えるまで、中国の大学で働くのが良い人生の選択なのかを考え始めるようになってきてしまいました。

 

実際問題、中国で何年も日本語教師をしている日本人男性教師は独身率がとても高いです。私のほとんどの同僚がそうです。なぜなら、中国の大学の日本語教師の給料では結婚どころか、自分の生活で精一杯だからです。

 

こんな経済状況ですから、相手のご両親が大切な娘との結婚を望まないことは火を見るよりも明らかですので、独身率がとても高いのだと思います。ですから、卒業した学生たちのほうが先に結婚していきますので、学生たちが先に結婚するたびに、虚無感に苛まれてしまいます(笑)。また、現在の学生たちから「先生はなぜ結婚しないのですか」という質問を受けるたびに、更なる虚無感に包まれてしまいます(笑)

 

ただ、中には日本人や中国人と結婚している先生もいます。日本人同士が結婚している場合は夫婦ともに日本語教師をしている場合が多いです。同じ大学の場合もあれば、他大学や他の日本語教育機関の場合もあります。夫婦共働きの場合は、2倍の収入を手に入れることができますので、生活を安定させることができます。

 

夫婦共働きでない場合は夫の月給だけでは、妻や子供を養うのはとても大変だと思います。特に、子供が大きくなり、現地の日本人学校やインターナショナルスクールに通うとなると、学費だけで家計が火の車になると思います。

 

私はよく学生に偉そうに「将来のために、一生懸命勉強しなさい」と言っていますが、実際はそんなことを言える立場にはさらさらないのですが。学生たちはこれから幸せな将来が待っていますが、私は死ぬまで働き続けなければならないという現実が待っています。ふとしたときに、この現実を考えて、落胆してしまうときが多々あります。

 

今が楽しければ良いのか、それとも、もっと将来のことを考えたほうがいいのか、このコロナの時期が自分の人生を改めて見つめ直す良い機会なのかもしれません。

 

中国で何年も日本語教師をしているみなさんも私と同じ境遇なのでしょうか。同僚にこんなことを聞くのはお互いタブーのような感じになっていますので、聞くに聞けないのですが(笑)

 

それとも、中国の大学で働いている日本人は親がお金持ちの人が多いので、こんな月給でも、将来何の不安もなく、働けているのでしょうか。

 

私は一時帰国したときに、知り合いができるたびに、現在の職業を聞かれるのですが、「中国の大学で働いています」と答えると、初めは「すごいですね」とか言われることが多いのですが、しかしながら、給料の額を聞かれて正直に答えると、沈黙されてしまうことが多いです。そのたびに、心が折れてしまいます(笑)

 

一方、中国人の知り合いができるたびに、よく「大学で働けて、良いですね」と言われますが、実際それは中国人の大学教授レベルの先生たちの話です。

 

おそらく中国人にとっては、大学の先生=身分が安定しているというイメージなのでしょうが、ただ、日本人教師の場合は講師の身分ですので、そのイメージにはぜんぜん当てはまらないのですが。ですから、給料の額を聞かれて正直に答えると、「大学の先生なのに、たったそれだけなんですか」と言われてしまい、これまた心が折れてしまうのですが(笑)

 

中国は今経済発展が著しいですので、正社員として働いている人はいったいどれだけ給料をもらっているのでしょうか。特に、IT関係の仕事は高給取りでしょう。「たったそれだけなんですか」と驚かれるぐらいですから、きっと万元戸なのは確かでしょう。羨ましい限りです。

 

負け犬の遠吠えみたいな感じになってしまいましたが、ただ、私は中国の大学で教師として働けていることをとても誇りに思っています。最高の教育機関である大学で働けるなんて、とても幸運なことですから。

 

給料はとても安いですが、その分と言ってはなんですが、毎日、何のストレスもなく、学生たちと楽しい生活を送れていますので、私にとってはまさしく天職とすら思っています。ですから、私の人生の一大選択として、中国で働くことを選んだことは決して間違っていなかったと胸を張って言えます。きっとこうして中国の大学で働けているのも何かの縁だと思いますので、このチャイナドリームを手に入れたからには、この先もこの天職を全うする所存です。

 

そして、いつか中国の物価が高くなり、それとともに給料も高くなり、日本の水準を超える日が1日も早く来ることを願ってやみません。この日が訪れれば、私のチャイナドリームは完結するとともに、私は勝ち犬になります(笑)

 

ただ、中国で働けるのも年齢制限(60歳以下)がありますので、ずっと働けるわけではありませんので、最近はその後の人生についても考えるようになりました。特に、中国では永住ビザを取るのはとても難しいですので。

 

 

最近、よく世界で働いている人たちのいろいろな動画を見ています。雀の涙しか年金をもらえない私は老後は日本で生活することはできないですので、今第二の人生を過ごすための国とやりたいことを模索しているところです。

コメント