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「い」(契約面)

中国の大学の日本語教師のボーナスと仲介手数料

「い」(契約面)
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中国の大学の日本語教師のボーナス

 

日本では公務員に冬のボーナスが支給されたようです。とても羨ましい限りです。なぜなら、中国の大学の日本語教師はボーナスが出ないからです。中国語ではボーナスは年终奖と言います。年の終わりにもらえる褒賞金という意味です。

 

ただ、ボーナスは出ませんが、大学によっては年に2回1000元~2000元(約1万5000円~3万円)ぐらいの旅行費が出ます。旅行費と名が付いていますが、旅行に行かなくても出ますので、これがボーナスに相当すると言っても良いかもしれません。しかし、額は微々たるものなのですが。

 

また、旅行費とは別に1年に1回、日本への往復航空券代が出ます。ですから、実際こちらが夏冬のボーナスに相当すると言ったほうが良いかもしれません。額も大きいですので。

 

仲介手数料の絡繰り

 

私は仲介会社を通じて、大学に採用されたこともありますし、直接大学に応募して、大学に採用されたこともあります。仲介会社を通じて採用された場合はもちろん仲介会社に仲介手数料を払う必要があります。

 

ただ、仲介会社を通じて採用された場合、自分が直接仲介会社に手数料を払う必要はありません。

 

そこにはちょっとした絡繰りがあります。その絡繰りは毎月自分の給料から仲介手数料が天引きされる形になっています。

 

ただ、求人に掲載されている給料は確実にもらえますので、これが仲介手数料を払っていないように錯覚させてしまうのですが、実際はこのように自分の給料から支払われているのです。

 

つまり、仲介会社の求人に書かれている給料は毎月の天引き後の給料になっています。ですから、大学に直接採用された場合は言うまでもなく、その天引き前の給料がもらえることになります。

 

求人情報を見る限り、やはり直接求人を募集している大学の給料は仲介会社の給料より高いことがわかります。仲介会社が大学名を伏せているのはおそらくこのためなのではないかと思います。

 

以前、契約書以外に給料が書かれていた書類を見たことがあるのですが、そこには実際の給料よりも高い額が記載されていました。つまり、この差額の分が天引きされているということになります。仲介会社によっても違いますが、だいたい500元~1000元(約7500円~1万5000円)ぐらいです。

 

これを10か月分の給料で考えてみると、だいたい仲介手数料として5000元~1万元(約75000円~15万円)ぐらい支払っているということになります。こう考えてみますと、仲介手数料はとても高いことがわかります。1年分の海外旅行保険と同じぐらいでしょうか。

 

しかしながら、きっとこれぐらいの仲介手数料を取らないと、仲介会社の経営も成り立たなくなるのでしょう。1年に求人募集が行われるのは2回だけですので。

 

外事所がこの仲介手数料を毎月私の給料から仲介会社に払っているのか、それとも、外事所が一括で仲介会社に仲介手数料を払ったものを私の給料から毎月徴収しているのかは定かではないのですが、ただ1つ言えることは大学側は仲介会社に求人をお願いしても、デメリットを被らないということです。

 

むしろ、仲介会社が人材を探してくれるので、メリットのほうが大きいかもしれません。ですから、お互いウィンウィンの関係なのかもしれません。

 

一方、求人を探している側も、仲介会社を通じた場合は全部仲介会社の人が大学と連絡を取ってくれますので、中国の大学で初めて働く方や中国語ができない方にとってはメリットがあります。ですから、そういう方は仲介手数料を払っててでも、仲介会社にお願いしたら良いのではないかと思います。

 

仲介会社も経営がかかっていますから、懇切丁寧に接してくれます。なぜなら、仲介をすればするほど、仲介会社にお金が入ってくるからです。逆に考えれば、仲介をしなければ、お金が入って来ないということですから、しつこいぐらいに求人を斡旋してくれます(笑)

 

また、次年度契約を更新した場合、次年度の給料が上がるのはおそらくこの仲介手数料がリセットされるためなのではないかと思います。

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