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「は」(技術面)

会話の授業のモデル会話での問答法

「は」(技術面)
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モデル会話も問答法を入れることで、会話の練習になります。

 

「みんなの日本語」のモデル会話

 

 

図書館の人:はい、みどり図書館です。
カリナ:あのう、そちらまで、どうやって行きますか。
図書館の人:本田駅から12番のバスに乗って、図書館前で降りてください。3つ目です。
カリナ:3つ目ですね。
図書館の人:ええ、降りると、前に公園があります。図書館はその公園の中の白い建物です。
カリナ:わかりました。それから、本を借りるとき、何か要りますか。
図書館の人:外国の方ですか。
カリナ:はい。
図書館の人:じゃ、外国人登録証を持って来てください。
カリナ:はい。どうもありがとうございました。

 

私はモデル会話の音読指導が終わったら、次に会話の内容確認とともに、問答法を用いて、学生に質問しながら、学生に話させています。

 

この問答法は初級の学生でも、簡単な単語や文法を使って質問すればできます。
 

モデル会話での問答法

 

内容確認の質問

 

①カリナさんはどこに電話を掛けましたか。
カリナさんはどうして電話を掛けましたか。

②みどり図書館へ行きます。何駅でバスに乗りますか。
③どこで降りますか。
④図書館前で降りると、前に何がありますか。
⑤図書館は何色の建物ですか。
⑥カリナさんは図書館へ何をしに行きますか。
⑦カリナさんは図書館へ何を持って行きますか。
どうしてですか。

 

内容確認の質問は会話の順番どおりに作っています。そのほうが学生が答えやすいからです。

 

また、その課の文法をマスターしてもらうために、質問の答えは省略せず、完全な文の形で言わせています。

 

教師:カリナさんはどこに電話を掛けましたか。
学生:カリナさんは図書館に電話を掛けました。
教師:カリナさんはどうして電話を掛けましたか。
学生:カリナさんは図書館への行き方を聞きたいからです。

 
また、この内容確認の質問に絡めて、問答法を利用して、学生に質問をしています。

 

問答法の質問

 

①○○さんはよくどこ(誰)に電話を掛けますか。それはどうしてですか。
②○○さんは、よくバスに乗りますか。よくバスに乗ってどこへ行きますか。そこでよく何をしますか。

③○○さんはよく図書館へ行きますか。図書館でよく何をしますか。
④○○さんはよく図書館へ何を持って行きますか。それはどうしてですか。

 

問答法の場合は「はい、いいえ」で答えられる質問ではなく、自由に答えられる質問を用意しています。

 

問答法は話さなければならない状況を作れるとともに、質問を聞き取らなければならない状況も作れますので、会話力だけでなく、聴解力もアップさせることができます。

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