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日本人会と日本語教師会

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日本人会と日本語教師会

 

中国の大都市であれば一般的に日本人会と日本語教師会があります。また、日本人が多い都市であれば、県人会やいろいろな同好会などもあります。

 

日本人会はその都市在住の日本人同士の交流と日中友好の促進を図るのが目的ですので、毎月いろいろなイベントが行われます。例えば、レクリエーション、交流会、スポーツ大会、食事会などです。

 

日本語教師会は日本語教師同士の情報交換と日本語教師としてのスキルアップが目的ですので、毎月研究会が行われます。

 

日本人会は日本人しか参加できませんが、日本語教師会は日本語関係の仕事に携わっている人であれば、日本人だけではなく、中国人なども参加できます。

 

初めて中国に来た場合、赴任大学に日本人教師が1人しかいなければ、寂しくなったり、ストレスがたまったり、日本語で話したくなったりしますので、日本人会や日本語教師会に入るのがお勧めです。

 

そうすれば、たくさんの知り合いを作ることができますので、異国の地での孤独から抜け出すことができます。

 

日本人会と日本語教師会どちらに入るべきか

 

では、日本人会と日本語教師会のどちらに入ったらいいのでしょうか。

 

初めて中国に来た人の場合はやはり日本人会と日本語教師会のどちらにも入ったほうがいいと思います。

 

ただ、できるだけお金を節約したい人は日本語教師会だけに入ることをお勧めしたいと思います。

 

なぜなら、日本人会に参加する場合は年会費が必要ですが、日本人教師会に参加する場合は一般的に年会費は必要ないからです。日本人会の年会費は都市によって違いますが、だいたい200元~300元(約3000円~4500円)ぐらいが相場です。こちらは天津日本人会の入会案内です。

 

また、その都市に日本人会がなく、企業の方たちが多く所属する日本人商工会が日本人会の役割を果たしている場合は年会費はやや割高です。上海日本商工クラブの場合は年会費は700元(約1万5000円)かかります。

 

それから、日本人会や日本人商工会の食事会はホテルのレストランで行われたりすることが多いですので、食事代も1回100元~200元(約1500円~3000円)ぐらいかかります。

 

日本人会や日本商工会に入る方たちは一般的に日本の会社から派遣されている駐在員の方やその家族、現地で起業した方、外務省などの国の関係機関の方が多く所属しています。つまり、日本人会や日本人商工会に所属している方はお偉いさんが多いですので、食事会もレストランで行われることが多いのです。

 

私も1度日本人会に入ったことがありますが、やはり駐在員の方と薄給の日本語教師は生活レベルが天と地ぐらいの差がありますので、肩身が狭い思いをしました。

 

特に2次会に誘われた時です。二次会も結構お高いお店に行くことが多いため、二次会に行きたくても、行けませんので、適当な理由を付けて、断っていました。ですから、当時は付き合いが悪い奴と思われていたか、薄給の日本語教師だから、お金に困っているんだろうと思われていたかもしれません。

 

一方、日本語教師会の場合は生活レベルはみんなだいたい一緒で、それぞれの懐事情を知っていますので、食事会も二次会も現地の安いお店でやることが多いですので、安心して参加できます(笑)

 

そういう理由からできるだけお金を節約したい、あるいはお金がない方は日本人教師会にだけ参加したほうが良いと思います。

 

ただ、日本語教師会では同じ職種の方としか知り合えませんが、日本人会や日本人商工会の場合はいろいろな職種の方と知り合いになれます。ですから、その職種ならではの中国での苦労話やいろいろな情報を聞けたりします。

 

また、日本人会や日本人商工会を通じて、いろいろな方と知り合いになれば、転職するときにいろいろお世話をしてくれたりもします。ですので、会費や食事会の値段は高いですが、それ以上に多くのことを学べますので、年会費も食事代も自分への投資だと思って、日本人会や日本人商工会に参加してみるのも良いと思います。食事会はしょっちゅうあるわけではないですので。

 

日本人教師会だけでも別の大学の先生などと知り合いになれますので、寂しくはないと思います。日本語教師会を通じて、大学同士での交流が生まれたり、そこから、大学の学生同士での交流が生まれたりしますので、いろいろな大学の情報なども入って来ます。

 

特に求人募集があったときに、連絡してもらえば、仲介を通さずに、縁故採用してもらうこともできます。日本語教師会に入ると、その会のSNSにも入ることができますので、そこでよく求人情報の遣り取りが行われています。

 

実は日本人に人気がある大都市の大学の求人情報がなかなかないのは日本人教師会などで、情報が共有されているためです。つまり、日本人教師会が教員の人事異動みたいな役割を担っているということです。ですから、北京や上海の大学の求人があまりないのはおそらくこの理由からだと思われます。

 

それから、日本語教師会に参加すると、自分の日本語教師としてのスキルを高めることもできますし、日本語教師だからこそわかる、お互いの悩みなども気兼ねなく相談することができます。

 

日本語コーナー

 

大都市の場合は日本人会や日本語教師会がありますが、地方都市の場合は日本人会も日本語教師会もないところが多いですので、その場合は日本語コーナーに参加したら良いと思います。

 

日本語コーナーは大学だけではなく、市内のいろいろなところで開かれています。たとえば、公園や図書館、喫茶店などで日本語コーナーが開かれています。

 

市内の日本語コーナーに参加すれば、そこで別の大学の日本語教師やその都市で働いている貴重な日本人と知り合えたり、別の大学の学生や独学で日本語を勉強している人と知り合いになることができます。特に、独学で日本語を勉強している人は社会人が多いですので、学生とはまた違ったいろいろな話を聞くことができ、交流の輪も広がります。

 

もし市内に日本語コーナーがなければ、他大学の日本語コーナーに参加してみるのも良いと思います。私は以前、自分の学生を引き連れて、他大学の日本語コーナーに参加していました。

 

ただ、自分の学生を引き連れて行く場合はあらかじめ、その大学の日本語教師の許可を得ておいたほうが良いと思います。教室に入れる人数の関係などもありますので。

 

自分1人で行く場合は日本人が増えますので、許可を取らなくても、快く迎え入れてくれることが多いです。

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