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「に」(教材面)昔話の読解教材

昔話の読解教材⑧ 『雀のお宿』

「に」(教材面)
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『雀のお宿』の本文と単語・文法

 

昔、昔、あるところに、優しいお爺さんとお婆さんが住んでいました。小さい鳥や動物たちは、いつもお爺さんとお婆さんに食べ物をもらっていました。このお爺さんとお婆さんの隣の家に、怖くて、意地悪なお爺さんとお婆さんが住んでいました。このお爺さんとお婆さんは、いつも喧嘩をしていました。

 

ある日、一匹の雀がご飯をもらいに、優しいお爺さんとお婆さんの家に来ました。でも、お爺さんとお婆さんは、いませんでした。それで、雀は、隣の家に行きました。すると、そこにもご飯がありました。雀は「ああ、ここにもご飯があります。少しもらいましょう。」と言って、そのご飯を少し食べました。すると、「こら、私たちの大事なご飯を食べた奴は誰だ!」と大きい声が聞こえて、怖いお婆さんが出てきて、怒りました。雀は怖くなって、泣きながら雀の国に帰りました。

 

家に帰って来た優しいお爺さんとお婆さんは、雀が次の日から来ないので、心配しました。「どうしたんでしょう。どこかで病気になったんでしょうか。」二人は雀を探しに行きました。森の中に、雀の国がありました。雀の王様は、二人に「お爺さん、お婆さん、いつも食べ物をありがとうございます。今日は、お礼にご馳走しましょう」と言いました。そして、二人は、美味しいご馳走を食べたり、珍しい踊りを見たりしました。

 

お爺さんとお婆さんが帰る時、王様は「お土産をあげます。好きな箱を一つ持って行ってください」と言って、大きい箱と小さい箱を見せました。お爺さんとお婆さんは、「大きい箱はとても重いでしょう。だから、小さい箱をもらいます。」と言って、小さい箱をもらいました。

 

二人が家に帰って、箱の中を見たら、お金がたくさん入っていました。優しいお爺さんとお婆さんは、隣のお爺さんとお婆さんにもお金をあげました。

 

意地悪なお爺さんとお婆さんは「もっとお金がほしいね。私たちも雀の国へ行きましょう。」と言って、森の中へ行きました。そして、雀の王様に会いました。王様は、二人にも二つの箱を見せました。

 

単語

雀 宿 優しい 怖い 意地悪 喧嘩 奴 怒る 心配する お礼 ご馳走する 珍しい 踊り 見せる 

 

文法

すると、動詞(た形)+たり、動詞(た形)+たりします 名詞+がほしいです     

 

『雀のお宿』の内容確認の質問

 

①昔、昔、あるところに、誰が住んでいましたか。
②小さい鳥や動物たちはどうしていつも優しいお爺さんとお婆さんの家に来ていましたか。
③優しいお爺さんとお婆さんの隣の家にどんなお爺さんとお婆さんが住んでいましたか。
意地悪にはどんなことがありますか。
⑤意地悪なお爺さんとお婆さんはいつも何をしていましたか。それはどうしてだと思いますか。
⑥ある日、一匹の雀が優しいお爺さんとお婆さんの家に来ましたが、優しいお爺さんとお婆さんはいませんでした。それで、一匹の雀はどうしましたか。
⑦一匹の雀は隣の家に行って、何をしましたか。
⑧その結果、どうなりましたか。
⑨優しいお爺さんとお婆さんはどうして心配しましたか。
⑩優しいお爺さんとお婆さんはどうしましたか。
⑪森の中に何がありましたか。
⑫優しいお爺さんとお婆さんはどうして雀の王様に招待されましたか。優しいお爺さんとお婆さんは雀の王国でどんなことをしましたか。
⑬優しいお爺さんとお婆さんが帰る時、雀の王様は何と言いましたか。
⑭優しいお爺さんとお婆さんはどちらの箱をもらいましたか。それはどうしてですか。
⑮小さい箱の中には何が入っていましたか。
⑯優しいお爺さんとお婆さんはそれをどうしましたか。
○○さんなら、それをどうしますか。それはどうしてですか。
大きい箱の中には何が入っていたと思いますか。どうしてそう思いますか。
⑲優しいお爺さんとお婆さんからお金をもらった、意地悪なお爺さんとお婆さんはその後どうしましたか。
この後の物語の展開を考えて、話してください。

 

こちらの『雀のお宿』は、前紹介したみんなの教材サイトの中にある昔話の1つです。こちらの『雀のお宿』は『舌切り雀』の話を少し書き替えて作られています。おそらく舌切り雀の話はちょっと残酷だからだと思います。

 

読解で昔話の教材を使うときは全部のストーリーを載せたプリントを初めから配るのではなく、途中までの話を載せて、その後のストーリーを自分で考えさせる方法もお勧めです。

 

こちらの『雀のお宿』の読解教材も、最後のストーリーが載っていません。学生たちは発想力がとても豊かですから、十人十色ではありませんが、それぞれ異なったいろいろなストーリーが生まれます。

 

また、昔話の教材は読解の授業にかかわらず、作文の授業でも使えます。例えば、前半のストーリーを与えて、後半のストーリーを書かせたり、あるいは、場面ごとの絵を準備して、場面ごとにストーリーを書かせたりすることもできます。 

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