スポンサーリンク

授業の礎石は易しくから難しく

シェアする

授業の礎石は易しくから難しく

授業は易しくから難しくが礎石です。

やはり授業は易しくから易しくではダメです。なぜなら、易しいことばかりやっていると、日本語が上手な学生にとっては授業が物足りなく感じてしまい、その結果、日本語への興味をも失わせてしまうからです。

逆に、授業が難しいから難しいでもダメです。なぜなら、難しいことばかりやっていると、日本語が上手ではない学生が授業に付いていけなくなり、落ちこぼれてしまうからです。

ですから、授業は易しくから難しくの段階を踏んで、両者へのバランスが取れた授業を心掛けることがとても大事です。

易しくから難しくの授業例

例えば、「~たいです」という希望・願望の文型を教えるとき、私はまず文型を説明した後、代入練習し、その後、応答練習をしています。応答練習の最初の質問としては、学生たち1人1人に「冬休み何をしたいですか」と質問をして、答えてもらっています。

ただ、このような質問だけでは日本語が上手な学生にとっては物足りないですので、上手な学生を更に上手にするために、例えば、「~たいんですが、~てもよろしいでしょうか。(許可を求める)」や「~たいんですが、~ていただけないでしょうか。(依頼をする)」などの実際の日常生活でよく使われる定型フレーズを併せて提示して、練習しています。(※て形が学習済のとき) そうすることによって、日本語が上手な学生の日本語の運用能力を更に高めてあげることができます。

もう1つ例を挙げますと、「~たばかりです」という動作直後の文型を教えるとき、私は文型を説明した後、絵を使って、文を作ってもらう練習をしています。ただ、これだけでは日本語が上手な学生にとっては物足りないですので、上手な学生を更に上手にするために、例えば、「~たばかりなので、~。」や「~たばかりなのに、~。」などの文型と文型を組み合わせたものを提示して、練習しています。

この場合は前文を与えて、後文を作ってもらっています。

日本へ来たばかりなので、~。 

(日本へ来たばかりなので、ゴミの分別の仕方がわかりません)

給料をもらったばかりなのに、~。 

(給料をもらったばかりなのに、全部使ってしまいました)

こういう練習を積み重ねていくことで、自分でも自然に文型と文型を組み合わせた文を作れるようになっていきます。前文を与えて、後文を作ってもらう場合は後文にいろいろな言葉を入れられる前文を提示すると良いです。

例えば、「~はずです」という推量の文型だと、

彼はお金持ちですから、~。

(彼はお金持ちですから、大きな家に住んでいるはずです)

彼は中国人ですから、~。

(彼は中国人ですから、餃子が作れるはずです)

このような前文だと、おそらく「お金持ち」「中国人」から様々なことを連想して、後文に当てはまる言葉を楽しみながら作ってくれるはずです。

また、肯定形の練習だけではなく、否定形の練習もセットにして行うのも易しくから難しくの礎石です。

例えば、「~つもりです」という予定の文型を教えるとき、「冬休み何をするつもりですか」という質問をして、答えてもらうのが一般的だと思うのですが、それだけではなく、「冬休み何をしないつもりですか」という質問もして、否定形で答えてもらうのも、違った観点からの日本語の練習になります。

学生の中には肯定形はスラスラ言えても、否定形はスラスラ言えない学生も多いです。また、中国の学生は素直ですので、否定的な考えはしないので、敢えて否定形の練習をたくさんして、物事を否定的に捉える人間を育成することも必要だと思います(笑)

スポンサーリンク

シェアする

フォローする