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「ろ」(授業面)

中国の大学の授業見学

「ろ」(授業面)
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中国の大学の授業見学

 

中国の大学では、学科単位での研究会はあまり行われませんが、授業見学したり、授業見学されたりすることは多々あります。授業見学に来るのは日本人の先生もいれば、中国人の先生もいます。また、たまに留学生や企業の方などもいます。

 

私は授業がぜんぜん上手ではありませんので、授業見学をされるのが苦手です。ただ、中国の大学の場合は民間学校と違って、最初の研修などがありませんから、赴任したら、即教壇に立つことになりますので、ワンマン授業になりやすいため、そうならないためにも、自分の授業を他の先生に見てもらうことはとても大事なことだと思います。

 

他の先生に自分の授業を見てもらえば、いろいろなアドバイスがもらえます。アドバイスを元に、良い点はさらに伸ばしていくことができますし、悪い点は改善していくことができます。ですから、1ヶ月に1回ぐらい先輩教師などにお願いして、授業を定期的に見てもらうのがベストだと思います。

 

もしそれが苦痛な場合は、自分の授業をビデオに撮って、見るのも良いと思います。そうすれば、自分の授業のどこが良く、どこが悪いのかを客観的に分析することができます。

 

また、自分の授業に対する学生の意見を聞くのもとても大事ですので、毎回授業が終わったら、学生に今日の授業はどうだったかを聞くのも良いと思います。ただ、中国の学生は日本人教師に気を遣って、建前しか言いませんので、本音の意見を言ってもらうようにお願いしたら良いと思います。

 

それから、他の先生の授業を見に行くことも大切だと思います。私も1年に何度か他の先生の授業を見学させてもらっています。授業を見学すると、いろいろ勉強になります。例えば、授業の導入の仕方だったり、板書の仕方だったり、学生の会話の引き出し方などが学べます。

 

授業見学は日本人の先生だけではなく、中国人の先生の授業も見学するのが良いと思います。そうすれば、学生たちが中国人の先生からどんなことを教わっているのかや、中国人の先生はどんな教え方で授業をしているのかがわかります。また、それをきっかけに、普段はあまり付き合いがない中国人の先生と交流を増やしていくこともできます。また、中国人の先生だけではなく、英語の外教の先生の授業を見に行くのも良いと思います。

 

ただ、先生によっては、突然授業見学に来られると、困る場合がありますので、事前に授業見学したい旨を伝えておくと良いと思います。

 

それから、自分が学生として、他の学科の先生の授業を見学するのも良いと思います。他の学科の先生の授業見学は語学を教える上での参考にはならないかもしれませんが、新しい授業アイディアなどが思い浮かぶかもしれません。それだけではなく、中国語のリスニング力も鍛えることができますので、まさしく一石二鳥です。

 

中国の大学の授業評価

 

1学期に1度ぐらい、学校の上層部の偉い先生などが急に授業見学に来ることがあります。何の前触れもなくです。そして、授業の様子をチェックし、評価をします。この授業評価が来年度の契約延長の査定になるのかどうか定かではないのですが。

 

ただ、学校の上層部の偉い先生は一般的に日本語ができませんので、授業見学に来られても、まったく緊張などはしないのですが(笑)

 

しかしながら、時には、学生に訳させて、授業を批評されることもあります。ただ、お偉いさんは日本語は聞き取れていませんので、授業を批評されても、まったく意味がないと思うのですが、一般的な傾向としては、どうやら活動的な授業は高く評価されるようです。

 

例えば、黒板に回答を書かせたり、ペアで活動させたり、教室を動き回らさせるような活動です。また、動画や写真などを使った授業や学生にたくさん発言させる授業も高く評価されるようです。ですから、ただの教師主体の講義形式の授業ですと、低く評価されてしまう恐れがありますので、その点は注意が必要かもしれません。

 

 

先輩の学生を授業に呼ぶ

 

 

これは1年生の授業の時に効果的なのですが、先輩の学生を1年生の授業に呼ぶのも良いと思います。授業で先輩に翻訳してもらったりすることで、1年生の学生たちは私と先輩の学生の日本語での遣り取りを見て、私たちもあんな風に話せるようになりたいと思わせることができます。その憧れの姿が今後の学生へのモチベーションを高めることにもつながっていきます。

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