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「ろ」(授業面)

中国の大学の試験と成績

「ろ」(授業面)
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中国の大学の試験

 

中国の大学は一般的に1年に2回、つまり、前期と後期に1回ずつ期末試験があります。

 

中間試験は一般的にありません。中間試験をしたいときは自分の授業時間を使って、中間試験を実施します。

 

期末試験は1教科につき、2つ作らなければなりません。1つは本試験用で、もう1つは再試験用です。試験範囲が限られている中で2つそれぞれ別の問題の期末試験を作らなければらないので、とても大変です。

 

会話の場合は口頭試験ですので、試験問題を作らなくてもいいのですが、読解などの教科の場合は筆記試験ですので、試験問題を作らなければなりません。

 

ただ、会話の試験でも口頭試験を認めていない大学も中にはあります。なぜなら、口頭試験は試験を記録として残せないからです。ですから、口頭試験を認めていない大学の場合は会話の試験も筆記試験を実施しなければなりません。    

 

試験内容については教師の裁量に任されています。ただ、試験は簡単過ぎてもダメですし、難し過ぎてもダメです。平均点がだいたい70点前後になる試験を作るのが良いとされています。

 

しかしながら、試験作りの経験が浅いと、試験問題を作るのはとても難しいです。私も最初の頃は平均点がとても低かったり、平均点がとても高かったりしてしまいました。

 

中国の大学の成績

 

中国の大学の成績は平常点と期末試験の点数を合計して総合成績を付けます。中国の大学は日本の大学と違って、A、B、C、Dで成績を付けることは少なく、点数で付けることが多いです。

 

例えば、平常点90点、期末テスト86点、評価88点のような感じでです。学生はネットで自分の平常点と期末試験の点数、それから、総合成績を知ることができます。    

 

平常点と期末試験の比率も決まっており、一般的に平常点が30%、期末試験が70%で成績を付ける大学が多いです。ただ、大学によってはこの比率が決まっていない大学もあり、その場合は教師が自由に比率を決めることができます。

 

ですから、この場合は期末試験の平均点を見てから、この比率を調整することができます。例えば、期末試験の平均点が低いときは平常点40%、期末テスト60%にしたりすることができます。

 

比率が決まっていない場合はできるだけ不合格者を出さないように調整できますので、成績がとても付けやすいです。

 

平常点は一般的に出席、小テスト、宿題などを基にして付けます。例えば、出席を重視したければ、出席70%、小テスト20%、宿題10%のような感じで付けます。中国の大学は一般的に相対評価ではなく、絶対評価です。

 

ですから、最終評価で90点以上が何人いても問題がありません。ただ、学生たちの成績が高過ぎたり、低すぎたりすると、教務から何か言わる大学もあります。 

どこの大学も総合成績が60点以下だったら不合格で、再試験になります。再試験も不合格になると、また来年再履修しなければなりません。

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