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会話授業でのロールプレイ

 

私は会話の授業でその課のまとめとして、学生にその課で学んだ文型や表現などを使って、よくペアでロールプレイをさせています。

 

ロールプレイは現実でよく遭遇する場面や状況を設定して、学生に役割を演じさせることによって、適切に日本語で対応できるようにさせる練習方法です。

 

一般的にロールプレイをする場合、それぞれの役割を書いたロールカードを用意します。

 

カードA

先生の家で夕食を御馳走になりました。もう帰る時間です。お礼を言って帰ってください。

 

カードB

学生が遊びに来ました。もう帰る時間ですが、学生にもっといてほしいです。学生に話してください。

 

このようにロールプレイでは現実でよく遭遇する場面や状況を疑似体験させることができます。ロールプレイは教科書の会話文をそのまま暗記させるのとは違って、自ら考えなければなりませんので、ここで学生にその課で学んだ文型や表現などをフル活用させれば、サバイバルな日本語を自分のものとして習得させることができます。この点がロールプレイの最大の魅力です。

 

タスク先行型ロールプレイ

 

お恥ずかしながら、私は最近知ったのですが、その課の最後にロールプレイを行うのではなく、その課の最初にロールプレイを行う「タスク先行型ロールプレイ」というのがあるようです。

 

タスク先行型ロールプレイはその名の通り、先にその課の文型や表現を取り上げず、いきなりロールプレイをさせる方法です。こちらの場合は場面や状況にあった言葉や表現などを最初からすべて自分で考えなければならないですので、難易度はかなり高くなります。

 

タスク先行型ロールプレイの最大の魅力は学生に「言いたいけど、言えない状況」を作り出せることです。この状況を作り出すことによって、学生を隔靴掻痒にさせることができます。

 

学生をその状態に陥らせたときに、教師が言葉や表現を適切に導入すれば、学生は隔靴掻痒から解放されますので、確実に学生自身の脳みそにその言葉や表現を刻み込ませることができます。

 

ただ、タスク先行型ロールプレイは指導方法が大事です。ある日本語の会話の本に、タスク先行型ロールプレイの指導方法として、まず教師と学生がロールプレイをしながら、学生が言葉に詰まったところや、難しいと思われる部分で会話を止め、その場で表現などの指導を行う方法が書いてありました。

 

学生:今日は本当に楽しかったです。美味しいお料理もたくさんあって、本当にありがとうございました。

教師:いや、まだたくさん残っているし、ゆっくり食べて行って。

学生:あ、でも、もう帰る時間なので。

教師:えっ、もう帰るの。(ここで困らせてみる)

学生:あ、はい。今日は長くいましたので。

 

教師:はい、皆さん、「長くいましたので」はいいですか。

 

別の学生:お邪魔しました?

教師:はい、そうですね。他の人のうちにいました。お邪魔しました。

 

はい、では続けます。

 

学生:今日は長い時間お邪魔しましたから。

教師:そんなこと言わないで。まだ8時だよ。(ここで困らせてみる)

学生:あ、でも、明日学校がありますから。

教師:明日の授業って午後からだよね。(ここで困らせてみる)

学生:そうですけど。

教師:じゃ、まだいいじゃない。

学生:えっと・・・。

 

教師:皆さん、このときどうしますか。

 

別の学生:「すみません。今日は帰らなければならないんです」と言います。

別の学生:何か嘘を言います。「今日はこの後先輩に呼ばれていて」とか。

 

この指導方法も、もちろん良いとは思うのですが、ただ、教師とロールプレイをやっている学生の気持ちを思うと、果たしてこれが良い方法なのかなと思ったりもします。

 

なぜなら、間違えがあれば、その場で、学生は間違いを指摘され、教師にみんなの前で公開処刑されてしまうからです。学生が男子学生ならまだ良いかもしれませんが、女子学生であれば精神的なショックを受けて、タスク先行型ロールプレイがトラウマになってしまう恐れもあります。

 

その点を考えれば、学習者が言葉に詰まったところや、難しいと思われる部分で会話を止め、表現などの指導を行うのではなく、ロールプレイを最後までやり切ったた後に、ロールプレイでのやり取りで、まず良かったところを取り上げ、その後、悪かったところをみんなで考えたほうが良いのではないかと思いました。

 

せっかく学生が教師と一緒にロールプレイをやってくれたのですから、みんなの前で吊るし上げるのではなく、まず良かったところを褒めることこそが教育では大事なのではないかと思います。

 

そして、私が声を大にして言いたいことは偉い先生が書いた本の指導方法がすべて正しいとは限らないということです(笑)

 

また、タスク先行型のロールプレイの難しいところはやはり学生からどんな言葉や表現が出て来たり、どんな反応があるからわからないところです。そのため、教師は事前に準備ができないため、その場で臨機応変に対応する力が求められます。

 

ですので、自分の力量に自信がない方はタスク先行型ロールプレイをやるのをやめたほうが無難かもしれません(笑)。なぜなら、その状態でタスク先行型ロールプレイを行ってしてしまうと、今度は逆に教師が学生の前で公開処刑されてしまう恐れがあるからです(笑)

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オミクロン株に思うこと http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-251517/ http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-251517/#respond Sun, 16 Jan 2022 11:54:04 +0000 http://irohanihoheto.bloggle.jp/?p=251517 オミクロン株に思うこと   現在オミクロン株が世界で猛威を振るっています。中国でもオミクロン株が広がりを見せており、北京でもオミクロン株の市中感染が確認されました。ゼロコロナ政策を掲げ、あれだけ厳戒態勢を敷いて […]

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オミクロン株に思うこと

 

現在オミクロン株が世界で猛威を振るっています。中国でもオミクロン株が広がりを見せており、北京でもオミクロン株の市中感染が確認されました。ゼロコロナ政策を掲げ、あれだけ厳戒態勢を敷いている中国でも市中感染が確認されるぐらいですから、オミクロン株の感染力は凄まじいものがあることがわかります。

 

こんな状況ですから、今年北京オリンピックは開催されるのでしょうか。やはり東京オリンピックのように1年延期になってしまうのでしょうか。1年の延期だけは絶対に避けてもらいたい気持ちでいっぱいなのですが。なぜなら、1年延期になれば、中国のゼロコロナ政策が更に1年厳しく続くことになり、中国渡航の夢が更に遠ざかってしまうからです。

 

私の安易な推測では北京オリンピックが終われば、中国の渡航制限が大幅に緩和されるのではないかと踏んでいるのですが。

 

なぜなら、オミクロン株は感染力は強いですが、感染しても無症状や軽症がほとんどですので、ワクチン接種が広まっている中国ではオミクロン株はもはや脅威にはならないのではないかと思うからです。そのため、中国はもうゼロコロナ政策を続ける必然性はなくなり、ウイズコロナ政策に転換するのではないかと思います。

 

それを指し示すかのように、今日中国が朝鮮との陸路貿易再開に向けて、鉄道の試運転を始めました。これにより2020年から止まっていた中国と北朝鮮の貿易がまもなく再開される見通しです。おそらく北京オリンピック明けに中朝の閉ざされた国境が開かれ、中朝貿易が本格再開されるのではないかと思います。中朝貿易が本格再開されれば、他の国との間でも順次国境が開かれていくのではないかと予測しています。

 

ウイルスの特徴としても感染力が強くなれば、弱毒化する傾向にありますので、このオミクロン株が新型コロナウイルスの最後の変異株になるに違いありません。これはオミクロン株の名からもわかります。人体への影響がO、ミクロンです(笑)

 

オミクロン株が最後の変異株になれば、中国渡航へ向けての希望の光が見えてきますし、マスクや手洗い、消毒をせずに済む日常までもが戻ってきます。

 

かのスペイン風邪も終息まで3年かかりましたので、石の上にも三年、三度目の正直、仏の顔も三度までではありませんが、今年こそは中国へカムバックできると信じています。

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中国学生村~農村の逞しい子どもたち~ http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-3553/ http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-3553/#respond Mon, 23 Jul 2018 13:31:46 +0000 http://irohanihoheto.bloggle.jp/?p=3553   中国学生村~農村の逞しい子どもたち~     中国雲南省の山の中腹にぎっしりと立ち並ぶ小さな小屋があります。ここは学生村と呼ばれています。なぜ学生村と呼ばれているのかと言いますと、この小 […]

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中国学生村~農村の逞しい子どもたち~

 

 

中国雲南省の山の中腹にぎっしりと立ち並ぶ小さな小屋があります。ここは学生村と呼ばれています。なぜ学生村と呼ばれているのかと言いますと、この小屋は家が遠くて学校へ通えない子どもたちのための家だからです。

 

こちらの学生村には電気や水道もなく、子どもたちは不便な生活を送っていますが、逆に不便な生活だからこそ、学べるものもたくさんあります。それは今の日本の子どもたちには足りない不屈の精神や忍耐力、そして、心の豊かさなどです。

 

学生村の子どもたちは、たとえどんなに貧しくても、毎日一生懸命生きています。子どもたちの目は光輝いており、明るさと希望で満ち溢れています。

 

子どもたちには、これからも数々の困難を自分たちで乗り越え、様々なことを学びながら、大きく成長していってもらいたいです。

 

こういう苦労をしてきた子どもたちこそ、将来中国の高官になってもらいたいです。そうすれば、明るく人民に優しい中国という国が実現できる日が来ることでしょう。

 

 

アイスボーイのワン君

 

 

今中国は都市部はものすごい経済発展をしていますが、農村部は経済発展から取り残されており、今でも中国の農村では子どもたちが貧しい暮らしをしています。

 

 

みなさんはこちらの少年をご存じでしょうか。こちらの少年も雲南省の農村で暮らしています。名前はワン君と言います。ワン君は今年1月、通学途中に、寒さで髪と眉が霜だらけになってしまいました。また、手がむくみ上がり、真っ赤になってしまいました。

 

なんとワン君は毎日片道4.5キロの道のりを1時間以上かけて通学しており、写真を撮影した日の気温は、なんと氷点下9度でした。

 

この写真がSNSで拡散されると、ワン君は「アイスボーイ」と呼ばれるようになり、農村部の子供の貧困問題に関する議論が中国で白熱しました。

 

ワン君は記者にこう語っています。「通学路は寒いけど、どうってことないよ」と。そして、「将来は警察官になって、悪いやつらをやっつけたい」と。ほんと農村部の子どもたちは逞しいです。

 

1日も早く中国の農村部の貧困問題が解決されることを願うばかりです。

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昔話の読解教材⑰ 『ねずみ経』 http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-691/ http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-691/#respond Wed, 15 Feb 2017 11:17:16 +0000 http://irohanihoheto.bloggle.jp/?p=691   『ねずみ経』の本文と単語・文法   昔、昔、仲が良いお爺さんとお婆さんがいました。山の中で静かに二人で暮らしていました。ある日、お爺さんは、病気で死んでしまいました。お婆さんは、毎日毎日泣いて、暮 […]

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『ねずみ経』の本文と単語・文法

 

昔、昔、仲が良いお爺さんとお婆さんがいました。山の中で静かに二人で暮らしていました。ある日、お爺さんは、病気で死んでしまいました。お婆さんは、毎日毎日泣いて、暮らしました。一人の生活は、とても寂しいです。

 

お爺さんが死んでから数日後、偶然一人の偽者のお坊さんが来ました。「山で道に迷ってしまったので、一晩泊めてください。」と言いました。お坊さんを見たお婆さんは、「良かったです。死んでしまったお爺さんにお経を上げてください」と頼みました。そして、お坊さんにたくさん食事を出しました。このお坊さんは、偽者のお坊さんなので、お経を全然知りませんでした。

 

食事の後、偽者のお坊さんは、仏壇の前に座り、どうやってお経を唱えようかと悩みました。後ろには、お婆さんが座って、お経を唱えるのを待っています。そのとき、偽者のお坊さんの前に鼠が現れました。困った偽者のお坊さんは、鼠の動きと鳴き声に合わせて、「なむ、なむ・・・、おんちょろちょろ、穴を覗きました」「なむ、なむ・・・、何か言っています」と言いました。お経は、そこでお仕舞です。お婆さんは、お経が全然わかりませんでした。ですから、偽者のお坊さんが唱えたとおりに、毎日お経を唱えました。

 

ある夜のことです。泥棒がお婆さんの家に入ってきました。泥棒が耳を澄ますと、声が聞こえます。「なむ、なむ・・・、おんちょろちょろ、出て来ました。」泥棒は気づかれてしまったと思いました。だから、泥棒は小さな穴から中を覗いてみました。すると、「なむ、なむ・・・、おんちょろちょろ、穴を覗きました。」と聞こえてきました。泥棒は、びっくりして、声を出してしまいました。今度は、「なむ、なむ・・・、おんちょろちょろ、何か言っています」と聞こえてきました。泥棒はとてもとても驚いて、一目散に逃げて行きました。

 

単語

仲が良い 寂しい 泣く 偶然 偽者 お坊さん 道に迷う お経を上げる 仏壇 お経を唱える ~に悩む ~が現れる ~に合わせる 穴 お仕舞 耳を澄ます 一目散に

 

文法

動詞(て形)+てしまいました どうやって+動詞 動詞(た形)+とおりに  

   

 

『ねずみ経』の内容確認の質問

 


①お婆さんはどうして、毎日毎日泣いて、暮らしていましたか。

○○さんは最近いつ泣きましたか。どうして泣きましたか。
③お婆さんの家に偶然誰が来ましたか。
どうしてお婆さんはお坊さんだと思ったと思いますか。
⑤お坊さんはどうしてお婆さんの家に来ましたか。
⑥お婆さんはお坊さんに何を頼みましたか。
⑦お坊さんはどうして全然お経を知りませんでしたか。
⑧お坊さんはどうして悩みましたか。
どうしてお坊さんはお婆さんに本物のお坊さんではないと言えなかったと思いますか。
○○さんなら、どうしますか。

⑪お坊さんはどうしましたか。
⑫お婆さんはそのお経をどう思いましたか。それはどうしてですか。
⑬ある夜、お婆さんの家に誰が入ってきましたか。
⑭泥棒はどうしてとても驚いて、一目散に逃げてしまいましたか。
この昔話の笑いどころはどこにありますか。
○○さんは何か嘘をついて、その嘘で困ってしまったことはありますか。そのとき、どうしましたか。

 

学生が質問に答えるとき、本文の部分をそのまま読むことが多いので、私は段落ごとに質問していくのではなく、全段落が終わってから、質問していく方法も取っています。そのときはプリントを裏返しにさせて、見ないで言ってもうらようにしています。

 

1年生ですと、この方法は難しいかもしれませんが、2年生以上なら、むしろ、この方法のほうが読解の練習としては良いかもしれません。なぜなら、記憶力も鍛えられるからです。

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中国人は促音と長音の発音が苦手 http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-2224/ http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-2224/#respond Sun, 12 Nov 2017 12:00:37 +0000 http://irohanihoheto.bloggle.jp/?p=2224   中国人は促音の発音が苦手   中国人は日本語の促音の発音がとても苦手です。なぜなら、中国語には促音の発音がないからです。中国語は難しい発音ばかりなのに、それでも、中国人にとって、苦手な発音があるの […]

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中国人は促音の発音が苦

 

中国人は日本語の促音の発音がとても苦手です。なぜなら、中国語には促音の発音がないからです。中国語は難しい発音ばかりなのに、それでも、中国人にとって、苦手な発音があるのにはちょっとびっくりしてしまうかもしれませんが。

 

例えば、日本語を習い立ての学生はこの文「明後日は特急に乗って、出張に行ってきます」(あさってはとっきゅうにのって、しゅっちょうにいってきます)がなかなか言えません。だいたいこう言ってしまいます。「あさてはときゅうにのて、しゅちょうにいてきます」と。

 

中国人はこの促音の「っ」を1拍溜め置くのが苦手です。ですから、いつも先程の文のように、促音の「っ」を抜いて、発音してしまうことが多いです。中国語はスピードが速いですので、一拍を置くようなことがないからなのでしょう(笑)

 

ですから、逆に言えば、日本人が促音の「っ」を抜いて発音すると、中国人が話すあの片言の日本語を真似することができます(笑)

 

促音の練習をするときは促音がない単語とある単語を一緒に並べて、練習するのがお勧めです。

 

例えば、

 

きて きって 

さか さっか

めちゃ めっちゃ

とても とっても

 

これらの練習をすることによって、2つの発音の違いを理解させることができます。ただ、理解できたとしても、それを定着させるのはなかなか難しいのですが。ですから、毎回、授業のウォーミングアップとして、促音がたくさん入った文を読ませると良いと思います。

 

中国人は長音の発音も苦

 

それから、中国人は日本語の長音の発音も苦手です。例えば、「おじいさん」の「い」、「おばあさん」の「あ」、「おねえさん」の「え」、「おにいさん」の「い」などです。外来語では「コンピューター」や「ケーキ」、「コーヒー」などの「ー」の伸びる音がなかなか言えません。

 

なぜなら、中国語には長音もないからです。そのため、長音が難しく感じ、「おじいさん」を「おじさん」、「おばあさん」を「おばさん」、「おにいさん」を「おにさん」、「おねえさん」を「おねさん」、「コーヒー」を「コヒ」などのように長音を抜いて、発音してしまうことが多いです。

 

ですから、こちらも長音がない単語とある単語を一緒に並べて練習するのがお勧めです。

 

例えば、

 

おじさん おじいさん

おばさん おばあさん

おかさん おかあさん

ビル ビール 

コラ コーラ

ホラ ホラー

 

こちらもこれらの練習をすることによって、2つの発音の違いを理解させることができます。ただ、理解できたとしても、それを定着させるのは難しいのですが。ですから、毎回授業のウォーミングアップとして、長音がたくさん入った文を読ませると良いと思います。

 

そうすれば、促音・長音の発音に対する苦手意識もなくなり、だんだん促音・長音の発音に慣れてきて、きれいに発音をすることができるようになってきます。

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お辞儀草と校花・校草 http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-4217/ http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-4217/#respond Sat, 16 Mar 2019 13:07:57 +0000 http://irohanihoheto.bloggle.jp/?p=4217 お辞儀草   皆さんはお辞儀草という草をご存じですか。     このように草に触ると、葉っぱが収縮していく様子が行儀よくお辞儀しているように見えるので、日本ではお辞儀草と言われています。一方 […]

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お辞儀草

 

皆さんはお辞儀草という草をご存じですか。

 

 

このように草に触ると、葉っぱが収縮していく様子が行儀よくお辞儀しているように見えるので、日本ではお辞儀草と言われています。一方、中国では含羞草と言われています。

 

含羞という言葉は日本語にもありますが、中国語にもあり、恥ずかしいという意味です。葉っぱが収縮していく様子が恥ずかしそうにしながら隠れる姿に見えるので、中国では含羞草と言われています。

 

 

また、お辞儀草は別名、眠り草とも呼ばれています。なぜなら、夜になると葉っぱが閉じて、垂れ下り、まるで眠っているかのように見えるからです。

 

なぜお辞儀草は葉っぱがこのように伸縮を繰り返すかと言いますと、捕食者から身を守るためだそうです。強いて言うなら、ハリネズミの逆パターンのような感じでしょうか。

 

校花と校草

 

中国には校花と校草という言い方があります。校花は日本のミスキャンパスに相当し、校草は日本のミスターキャンパスに相当します。女性が花で、男性が草というのも中国の女尊男卑社会を如実に物語っているような気がしますが(笑)

 

 

こちらは名門浙江大学の校花です。まさしく才色兼備ですね。

 

 

こちらは名門清華大学の校草です。まさしく眉目秀麗、智勇兼備ですね。

 

校花、校草はミスキャンパス、ミスターキャンパスに相当しますが、日本語に訳す時は校花は学校のマドンナ、校草は学校の伊達男が良いかもしれません。

 

 

私は学校のマドンナのマドンナはアメリカのセクシー歌手のマドンナさんから来ていると思っていたのですが、実はそうではなく、聖母マリア様から来ていました。

 

マドンナという言い方は古いイタリア語で、高貴で魅力ある女性という意味です。それが日本ではいつの間にか高嶺の花のような存在として「学校のマドンナ」とか「クラスのマドンナ」といった言い方になったようです。

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中国の独身者の日 http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-1120/ http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-1120/#respond Tue, 21 Feb 2017 15:57:46 +0000 http://irohanihoheto.bloggle.jp/?p=1120   11月11日は日本ではポッキーの日ですが、中国では光棍節(独身者の日)です。   なぜ11月11日は独身者の日なのか   中国では独身者のことを「光棍」(光る丸い棒)と言います。 &nb […]

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11月11日は日本ではポッキーの日ですが、中国では光棍節(独身者の日)です。

 

なぜ11月11日は独身者の日なのか

 

中国では独身者のことを「光棍」(光る丸い棒)と言います。

 

光る丸い棒とはつるピカハゲ丸君と同じで、ツルツルの丸い棒のことです。つまり、光棍はツルツルの丸い棒=枝葉を持たない=子孫を持たない=独身者という意味です。

 

「1」がそのツルツルの丸い棒に似ていることと、それが4本並んでいるということから、11月11日がいつの間にか独身者の日と呼ばれるようになりました。

 

外国人的解釈では1(シングル)が4つ並んでいるから、独身者の日なんだと捉えても良いかもしれません(笑)
 
 
特に、中国では1人っ子政策の影響で男女比のバランスがとても不均衡になっており、男性が女性より3000万人ぐらい多くなっています。ですから、男性は必然的に独身者が多くなります。

 

独身者の日には自虐ネタでしょうか、独身証明書というものが発行されます。この独身証明書は正真正銘の独身であることを証明するもので、有効期間は10年です。ただ、この独身証明書の使い道は定かではありませんが。

 

独身者の日には何をするのか

 

独身者の日にはどんなことをするのかと言いますと、大きく2つに大別されます。1つは「独身万歳」ということで、1人で食事をしたり、お酒を飲んだりして、独身を楽しむです。

 

もう1つは「独身卒業」ということで、合コンやカップリングパーティに参加して、恋人を見つけるです。この日はいろいろな場所でイベントがあり、男性と女性の出会いの場が提供されます。

 

また、独身者の日には最大のイベントがあります。それはネットショッピングでの大セールです。

 

この日は多くのネットショップが独身で可哀想な人たちを慰めるために、「光棍節大セール」を行います。大部分の商品が半額になります。中には車なども半額になります。

 

この日は中国で電子商取引が1年で最大になる日で去年はこの1日だけで1兆7000億円を売り上げました。ですから、この日は別名「ネットショッピング買い物デー」とも呼ばれています。

 

もちろんこの日は独身じゃない人でも買い物ができます。たとえ独身証明書がなくてもです(笑)。もしかすると、この買い物の時にさっきの独身証明書が役立つのかもしれません(笑)

 
また、この独身の日に乗じて、レンタル恋人なる商売も登場します。例えば、「一緒に食事100元、一緒に映画を見る200元、一緒に月を眺める400元」というような感じでです。なんでもビジネスに変えてしまうところは恐るべし中国という感じです(笑)

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昔話の読解教材㉑ 『花咲か爺さん』 http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-1588/ http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-1588/#respond Mon, 27 Mar 2017 13:52:04 +0000 http://irohanihoheto.bloggle.jp/?p=1588 『花咲か爺さん』の本文と単語・文法   昔、昔、あるところに、優しいお爺さんとお婆さんが住んでいました。二人は、シロという名前の犬を飼っていました。ある日、シロが畑で「ここ掘れワンワン、ここ掘れワンワン」と吠え […]

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『花咲か爺さん』の本文と単語・文法

 

昔、昔、あるところに、優しいお爺さんとお婆さんが住んでいました。二人は、シロという名前の犬を飼っていました。ある日、シロが畑で「ここ掘れワンワン、ここ掘れワンワン」と吠えるので、お爺さんとお婆さんは、不思議に思って、そこを掘ってみると、大判小判がたくさん出て来ました。

 

これを見ていた隣の欲張りなお爺さんとお婆さんは、「シロを貸してくれ」と言って、シロを無理矢理畑へ連れて行きました。嫌がるシロが吠えたところを掘ってみると、臭くて、汚いごみがだくさん出て来ました。怒ったお爺さんとお婆さんは、シロを殴り殺しました。

 

優しいお爺さんとお婆さんは、とても悲しんで、シロのお墓を作り、そこに木を植えました。その夜のことです。お爺さんとお婆さんの夢にシロが出て来て、「私のお墓の木を切って、臼を作ってください」と言いました。次の日、お爺さんとお婆さんがシロのお墓に行ってみると、昨日植えたばかりの木がたった1日で、太くて大きな木になっていました。お爺さんとお婆さんは、早速木を切って、臼を作り、餅を搗いてみました。すると、餅の中から大判小判がたくさん出て来ました。

 

これを見ていた欲張りなお爺さんとお婆さんは、「その臼を貸してくれ」と言って、無理矢理臼を持って行きました。お爺さんとお婆さんが早速餅を搗き始めると、餅の中から石がたくさん出て来ました。怒ったお爺さんとお婆さんは、臼を叩き割って、燃やしました。

 

優しいお爺さんとお婆さんは、とても悲しみました。その夜のことです。お爺さんとお婆さんの夢にまたシロが出て来て、「臼を燃やした灰を拾い集めて、桜の枯れ木に撒いてください」と言いました。次の日、お爺さんとお婆さんは、灰を拾い集めて、桜の枯れ木に撒いてみました。すると、あっという間に桜が満開に咲きました。

 

お爺さんは、嬉しくなって、「枯れ木に花を咲かせましょう。枯れ木に花を咲かせましょう」と言いながら、次々に桜の花を咲かせました。ちょうどそのとき、お城のお殿様が通り掛かりました。お殿様は、満開の桜にとても感動して、優しいお爺さんとお婆さんにたくさんの褒美をあげました。

 

これを見ていた欲張りなお爺さんとお婆さんは、「その灰をくれ」と言って、無理矢理灰を持って行きました。そして、お城のお殿様が通り掛かるのを待って、灰を撒くと、お殿様の目に灰が入ってしまいました。お殿様はとても怒って、お爺さんとお婆さんを牢屋へ入れました。

 

単語

~を飼う 吠える ~を掘る 無理矢理 ~を嫌がる ごみ お墓 ~を植える 臼 餅を搗く ~を叩き割る 灰 ~を拾い集める 枯れ木 ~を撒く ~が咲く お殿様 褒美 牢屋

 

文法

形容詞+くて 動詞(た形)+たばかりです

 

『花咲か爺さん』の内容確認の質問

 

①優しいお爺さんとお婆さんは何を飼っていましたか。
②ある日、シロは何と吠えましたか。
③優しいお爺さんとお婆さんがそこを掘ってみると、何が出て来ましたか。
④これを見ていた隣の欲張りなお爺さんとお婆さんはどうしましたか。
⑤隣の欲張りなお爺さんとお婆さんがシロが吠えたところを掘ってみると、何が出て来ましたか。
⑥その結果、隣の欲張りなお爺さんとお婆さんはシロをどうしましたか。
⑦優しいお爺さんとお婆さんはシロをどうしましたか。
⑧その夜、優しいお爺さんとお婆さんの夢にシロが現れて、何と言いましたか。
⑨優しいお爺さんとお婆さんは臼を作って餅を搗いたら、どうなりましたか。
⑩これを見ていた隣の欲張りなお爺さんとお婆さんはどうしましたか。
⑪隣の欲張りなお爺さんとお婆さんはその臼で餅を搗き始めると、何が出て来ましたか。
⑫その結果、隣の欲張りなお爺さんとお婆さんはその臼をどうしましたか。
⑬優しいお爺さんとお婆さんの夢にまたシロが現れて、何と言いましたか。
⑭次の日、優しいお爺さんとお婆さんが、灰を拾い集めて、桜の枯れ木に撒いてみると、どうなりましたか。
⑮優しいお爺さんが枯れ木に花を咲かせている時、誰が通り掛かりましたか。
⑯お殿様は優しいお爺さんとお婆さんに何をあげましたか。それはどうしてですか。
⑰これを見ていた欲張りなお爺さんとお婆さんはどうしましたか。
⑱お殿様が通りかかると、欲張りなお爺さんとお婆さんはどうしましたか。
⑲その結果、どうなりましたか。
どうして欲張りなお爺さんとお婆さんには嫌なことばかり起こったと思いますか。

 

読解が終わった後に、この後のストーリーを考えて、話してもらこともできます。たとえば、欲張りなお爺さんとお婆さんは牢屋の中でどのように過ごしたかや、その後、優しいお爺さんとお婆さんはどうなったかなどです。

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クラクション大国中国 http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-4263/ http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-4263/#respond Tue, 05 Mar 2019 13:01:53 +0000 http://irohanihoheto.bloggle.jp/?p=4263 クラクション大国中国   中国で生活していると、腹が立つことがたくさん出てきますが、その中でも特に私が腹が立つのは車のクラクションです。   本来クラクションは相手に危険を知らせるために使われるもので […]

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クラクション大国中国

 

中国で生活していると、腹が立つことがたくさん出てきますが、その中でも特に私が腹が立つのは車のクラクションです。

 

本来クラクションは相手に危険を知らせるために使われるものですが、中国ではそうではなく、相手に自分の車の権威を知らしめるために、使われています。ですから、自分の車を早く通れるようにするために、クラクションを鳴らしまくります。

 

 

このようにお互い道を譲り合うべきところでも、自分の車を早く通れるようにするために、クラクションを鳴らしまくっています。ですから、中国には譲り合いの精神と言うものがありません。これは車だけではなく、自転車もそうです。自転車もよくベルを鳴らしまくりながら、走っています。そのため、中国ではクラクションの音や自転車のベルの音が爆竹の音のように1日中天空に響き渡っています(笑)

 

もし日本で相手の車にクラクションを鳴らしまくったら、トラブルになってしまいますが、中国ではそれが日常茶飯事なので、トラブルにすらなりません。

 

しかしながら、最近、中国では無駄にクラクションを鳴らしたドライバーを取り締まる動きに出ています。

 

 

例えば、北京では自動車が無制限にクラクションを鳴らす違法行為に対する取り締まりのために、全市規模で『集音による監視カメラ』20台を導入し、クラクションの違法使用を行う車両を撮影しています。違反した者は100元(約1600円)の罰金を払わなければなりません。

 

 

しかし、中国は歩行者のマナーも悪いですので、ドライバーがクラクションを鳴らしたくなる気持ちもわからなくはないのですが。歩行者はいつもこのような感じで、道路を横断しますので、とても危ないからです。

 

ただ、中国では常時右折可能なので、信号を渡っていても、右側から車がクラクションを鳴らしながら、突っ込んできます。日本の場合は左折するとき、人が横断歩道を渡っていると、止まって道を譲ってくれますが、中国の場合は横断報道を渡っていても、クラクションを鳴らしながら、突っ込んできます。中国では人優先ではなく、車優先の交通社会になっているからです。

 

ですから、信号も歩行者側の信号が青になるまでの時間が長く、しかも、青から赤に変わる時間も、とても早いです。中国は横断歩道も長いのに、このような感じですから、横断歩道の半分辺りで赤に変わってしまうことも多々あります。これらのことも私にとっては腹立たしいと言いますか(笑)。そのため、中国人はみんな信号を守らないのではないのかと思います。

 

ちなみに、私はクラクションを鳴らされても、動じることなく道を渡っています(笑)

 

 

まるで一休さんのこの橋渡るべからずのような感じでです(笑)

 

中国では歩行者もクラクションを鳴らされることに慣れていますので、クラクションを鳴らされても、ぜんぜん動じることはありません。逆に、動じてしまうと、ドライバーがその動きを予測できなくなるので、もっと危険になってしまいます。ですから、私は中国人のこの行動を見習って、堂々と歩いています(笑)

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日本の箸と中国の箸の違い http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-4588/ http://irohanihoheto.bloggle.jp/post-4588/#respond Thu, 23 May 2019 13:05:52 +0000 http://irohanihoheto.bloggle.jp/?p=4588   日本人も中国人も箸を使いますが、日本の箸と中国の箸ではいくつかの違いがあります。   日本の箸は短い、中国の箸は長い   日本の箸はこのように短く、先が尖っていますが、   & […]

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日本人も中国人も箸を使いますが、日本の箸と中国の箸ではいくつかの違いがあります。

 

日本の箸は短い、中国の箸は長い

 

日本の箸はこのように短く、先が尖っていますが、

 

 

中国の箸はこのように長く、先が丸まっています。

 

 

日本の箸が短い理由は日本の場合はテーブルに予め各自の料理が分けられて準備されることが多いため、箸を動かす範囲が狭く済むので、箸が短くなっています。

 

 

一方、中国の箸が長い理由は中国の場合は長い宴席文化の歴史を持つ国ですので、食卓は円卓が中心のため、料理をみんなでシェアして食べるようなスタイルが多いからです。そのため、手を伸ばして料理を取らなければならないので、料理を取りやすいように箸が長くなっています。

 

また、中国では隣の人に料理を取り分ける習慣もありますので、隣の人の皿にも箸が届くように、箸が長くなっています。

 

中国はこのような良い習慣があるのですが、ただ中国は一般的に取り箸がないため、直箸で隣の人に料理を取ってあげたりします。

 

日本では自分の口に付けた箸で、取ってあげることはタブーになっていますので、絶対にこのようなことはしないですし、もし取り箸がなければ、箸の後ろを使って、取ってあげたりすると思いますが、中国ではそのようにすると、水くさいと感じさせてしまうためなのか、箸の後ろを使って取っている人を私は今まで見たことがありません。

 

また、日本の箸の先が尖っている理由は日本人はよく魚を食べるからです。魚の骨を取りやすいように、箸の先が尖っています。ですから、日本人は魚を食べるのがとても上手です。

 

 

中国の箸の先が丸まっているのはおそらく大皿から料理をがばっと取って、小皿に移せるようにするためだと思います。ですから、中国人は魚の食べ方も豪快です(笑)。日本では魚の食べ方を見れば、家庭の育ちがわかると言われていますが、中国の場合、こうですから、魚の食べ方を見ても、家庭の育ちが一切わかりません(笑)

 

日本の箸は横置き、中国の箸は縦置き

 

先日、学生から「どうして日本では箸を横に置きますか」という質問をされました。

 

私はそんな理由すら考えたことがなかったので、適当に「箸を縦に置いたら、相手に箸先を向けるので、相手に対して、失礼だからです」と答えました(笑)。その後、気になったので、インターネットで調べてみたら、日本で箸を横に置く真の理由がわかりました。なんとその理由には自然を尊ぶ和の精神が込められていたのです。

 

古来から日本人は神様から頂いた神聖な食べ物は決して手で食べず、箸を使って食べていました。そのため、箸には神様の世界と汚れた人間の世界とを結び付ける役割があると考えられていました。

 

 

ですから、ご飯を準備するとき、神様から頂いた神聖な食べ物と汚れた人間である自分の間に箸をおいて、結界を作りました。

 

そして、ご飯を食べる時に、自分の命のために犠牲になってくれた命に感謝の意を表するために「頂きます」と言って、箸を手に取り、神様との間の結界を解いて、神聖な食べ物をいただきました。

 

そして、ご飯を食べ終わった後に、「ご馳走様でした」と言って、また神様と汚れた人間である自分の間に結界を作りました。

 

日本人が箸を横に置く理由にはこのような深い理由があったのです。

 

 

実は中国も昔は日本と同じで箸を横置きに置いていました。しかし、その後、欧米のナイフとフォークの影響を受けてか、箸が縦に置かれるようになってしまいました。

 

あるいは、美味しい料理が食べられることに感謝するために、箸を縦に置くようになったのかもしれません。なぜなら、円卓のテーブルの場合、このように箸を縦に置くと、箸はすべて中心を示すからです。

 

箸1つとっても、日本と中国でこのような違いがあるので、とても興味深いです。

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